生き抜くために

これまた数日前のことだが、ある韓国人の青年からメールが届いた。
彼とは１年前、ともにいちエンジニアとして海外で数ヶ月すごした。
オリンピックをともに観戦し、日本を、韓国を応援した。
観戦後、ホテルに帰れなくなり、彼が下宿していた韓国人のゲストハウスに泊まったりもした。
４歳下の彼とは、友達であり、兄弟であり、ライバルであった。

そんな彼だが突然リストラに会い、お別れも言えず行き先不明になっていた。

彼のメールによると、子供が産まれた直後から７ヶ月間無職だったそうだ。
小さい子供がいるからという理由で、断られたこともあったらしい。

そんな彼もなんとか職につき、なんとか生活できるレベルでの収入を得られるようになったとの便りだった。

この数ヶ月は彼の人生の中でもどん底の状態にあったが、俺らと過ごした数ヶ月を思い出し、笑って過ごそうと決めたということも書かれてあった。
自分も同じ気持ちで過ごしてきた１年だったので、非常にうれしかった。

４つ年下の彼は、今も新人エンジニアとして、家族を抱え頑張っている。
５つ年下の彼は、家族を離れ、厳しい環境の下頑張っている。

俺も会社を変わってもうすぐ１年。
何か変わっただろうか？
１年って言うのは、長いようでほんと短い。