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よい製品とは何かスタンフォード大学伝説の「ものづくり」講

2014-03-02 22:41:59 | 書籍
よい製品とは何かスタンフォード大学伝説の「ものづくり」講
ジェイムズ・L・アダムズ スタンフォード大学教授の、四半世紀にわたる講義を纏めた、品質に関する著書。

目次は以下。

第1章 製品と品質―品質はどのように考えられてきたか
第2章 品質向上を妨げるもの―偏った狭い考えと慣習
第3章 パフォーマンス、コスト、価格―それは「お買い得」か
第4章 人になじむ製品―問われるヒューマンフィット
第5章 クラフツマンシップ―つくり手の喜び、使い手の喜び
第6章 製品、感情、欲求―好き?嫌い?それともつまらない?
第7章 美、エレガンス、洗練―経験によって得る見識
第8章 象徴性と文化的価値観―我々は何者なのか
第9章 地球という制約―製品が地球と人類に及ぼす影響
第10章 結論―本書で学んだこと、今後すべきこと

戦後、品質で日本製品の追い越され、日本の品質管理、生産管理を研究。特定の分野(ITなど)では日本を追い抜いたアメリカ。本著にあるようの品質と言うのは単に壊れる壊れない(製造品質)だけではなく、機能、性能、価格、使いやすさ、造形美などの全体品質へと変化。

どうしても品質と言うと製造ばかりにとらわれる日本人。製品の短命化や標準化、画一化が進む世界では、丈夫で壊れないだけではなく、壊れやすいけど、使いやすくて安いとい選択肢も必要だが、その手のことは中国やインドには敵いません。改めて、日本の造形美と機能美を見直しながら、製造品質、価格とのトレードオフを考え、欧米とも新興国とも違うもの創りを考えていくことが必要だと思います。