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ブルー・オーシャン戦略 - 競争のない世界を創造する

2013-10-17 21:15:13 | 書籍
ブルー・オーシャン戦略 -   競争のない世界を創造する
フランスとシンガポールに拠点を置くビジネススクールINSEAD教授のW.Chan Kim氏、Renee Mauborgne氏の共著で、ブルー・オーシャン戦略を解りやすく説明する著書。原題は、Blue Ocean Strategy - How to create uncontested market space。帯には「世界41言語で翻訳された驚異のベストセラー」とのこと。

目次は以下。

第1部 ブルー・オーシャン戦略とは
ブルー・オーシャンを生み出す
分析のためのツールとフレームワーク

第2部 ブルー・オーシャン戦略を策定する
市場の境界を引き直す
細かい数字は忘れ、森を見る
新たな需要を掘り起こす
正しい順序で戦略を考える

第3部 ブルー・オーシャン戦略を実行する
組織面のハードルを乗り越える
実行を見すえて戦略を立てる
結び:ブルー・オーシャン戦略の持続と刷新

巻末資料A ブルー・オーシャン創造の歴史的形態
巻末資料B バリュー・イノベーション: 戦略の再構築
巻末資料C バリュー・イノベーションの市場ダイナミクス

競争が激化し消耗戦のレッド・オーシャンから抜け出し、競争のない新たな市場ブルー・オーシャンを創造するための考え方仕組みを過去の歴史を参照しながら紹介する内容で、目次はを見るだけである程度流れが分かります。

今までの価値観にとらわれず、新しい付加価値(バリュー)を創造することが必要で、以下の6つのパスを見直すことから始めるよう説いています。
パス1 代替産業に学ぶ
パス2 業界内のほかの戦略グループから学ぶ
パス3 買い手グループに目を向ける
パス4 補完財や補完サービスを見渡す
パス5 機能志向と感性志向を切り替える
パス6 将来を見渡す

と言うことで、新しい付加価値を創造するには、必ずしも新しい技術が必要と言うわけではなく、既存の技術の再構築によって新しいサービスや製品創造できると言うのが大きなポイントです。この辺りが、よく言われている技術革新偏重の日本の製造業の問題点であり、結果すぐに韓国や中国に技術では追い付かれ、価格競争に陥る原因となってしまいます。

ただし、著者はどんな企業もブルー・オーシャンとレッド・オーシャン両方の市場を生きていく必要があると説明。ブルー・オーシャンで利益が出るまではある程度レッド・オーシャンで利益を確保すべきだし、そもそも、ブルー・オーシャンも気付けばレッド・オーシャンになる。その前のまた新たなブルー・オーシャンを創造する必要があり、安住できない世界なのです。

最初の会社はブルー・オーシャンを創造できたビジネス(製品)でした。前の会社は創るチャンスはあったのですが、あらゆる面でタイミングが合わず残念ながら道半ばでした。今回も新たなブルー・オーシャンを前に、1からの挑戦。これまで以上に厳しい道のりです。