組織コンサルタントで日本ファシリテーション協会フェローの堀公俊氏の著書。物事の見方を変えて(リフレームして)、悩みを解決し、前向きに生きましょう。という内容。
目次は以下。
第1章 リフレーミング思考でピンチをチャンスに!
第2章 リフレーミングの基本をマスターしよう
第3章 ポジティブ・シンキングで悩みを変える
第4章 リフレーミングでチャンスをつかもう
第5章 決めつけや思い込みを取り払う
第6章 リフレーミングでチームを活性化する
第7章 問題を見るフレームを転換しよう
第8章 「悩まない!技術」で人生を拓く
自らの悩みを、リフレーミングによって様々な視点から分析し、悩みを自分事にすることで、前に踏み出すヒントが見えてくると言うのが本著の主旨です。
タイトルの通り、悩まないための指南書なので、内容は目の前の悩みをどのように乗り越えるかに重点を置いています。日本人の性格を考えても、基本的にネガティブ思考をポジティブ思考に転換することで、何かを変えていけるというところからスタートします。そして、その為には、より具体的(5W1H)にナゼナゼを繰り返し、逆転の発想から悩みを強みに変えていくプロセスを紹介しています。
例題が非常にネガティブ(でもごくごく一般的な事項)なので、前半はただの言い訳や楽天的になるためのメソッドのような印象が強いのですが、「過去に起こったことは変わらない」「他人は変わらない」という2つを認識させ、唯一変わることをコントロールできる自分の意識を変え、それによって前向きな行動をとることは非常に重要です。しかも目の前で起きていることを表面的にかつ自分の思い込みだけで判断せず、深く具体的に、しかも様々な視点から分析し準備することで、いつ訪れるかわからない運を見逃さず、物に出来るという考えはとても重要です。
いろんなことに追われ、時間がない、チャンスがないと嘆くのではなく、自分のために自分の事を考え、よりよくするために行動していくことが何よりも大切なこと。と言うのが本著の締めくくりでした。
悩まない!と言いながら、余計に悩んでしまいそうですが、その悩みが力になるよう、いろんな事を考え、いろんな人の考えに耳を傾けながら過ごして行こうと思います。