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チーム全員で結果を出すプレイングマネジャーの仕事術

2011-09-19 23:08:28 | 書籍
チーム全員で結果を出すプレイングマネジャーの仕事術
中小企業専門の経営コンサルタント集団、マイスター・コンサルタンツ代表である小池浩二氏の著書。中小企業が抱える、プレイングマネージャーのジレンマとそれを打破し、成長を続けるための指南書。

この手のコンサルト言う名の評論家は玉石混淆なのではありますが、まぁ的を得た内容です。

過去、大企業の子会社、OB会社でプレイングマネージャー、現在は外資の日本法人で、「マネージャー代理」なる名も建言もないマネージャーですが、一応プレイングマネージャーになるのかな?いずれも自社の意向でだけでの戦略的立案権なく、また自社内での上流への権限も限定的で、結果的にマネージャーよりもプレイヤーの割合が多くなってしまい、それが私自身の悪いところだと思っています。確かにそれが楽で早いのですが、人も組織も育ちません。

その辺は、年功によりプレイヤーからマネージャーになる日本企業における中小企業ではよくあることで、本著でその問題点が詳しく解析されています。「名選手、名監督にあらず」で、特に技術者においては、名プレイヤーが、名マネージャーではないことは、これまで良く見てきたこと。良い悪いや優劣ではなく、それぞれに向き不向きがあるのです。

という正論はありつつも、人材難の中小企業です。著者は、チームで具体的な目標を共有し、全メンバーが同じ認識を持つこと。そしてリーダー(プレイングマネージャー)は、人を動かすことの大切さを説いています。そして「マンネリのない、ワクワク感のあるチームを作る。」(言うは易しです) また具体的に、業績をつくるためのマネジメント業務として、以下の5つを挙げています。
1)部門方針をつくる
2)商材戦略をつくる
3)戦術をつくる
4)戦闘を実施する
5)環境整備をおこなう

2)は、売るものが多い会社でありがち、色々ありすぎて戦略がぼやけしまい、結局何も売れないということを防ぐためにはとても大事なことですが、売り手の思いが強すぎて良く失敗する内容です。

結局会社経営は、トップマネジメントが、いかに会社方針と戦略を管理職に明確に伝え、それを管理職が具体的な施策として社員に伝えるか。そしてその伝言ゲームの中に一体感があるかにつきると思います。