hayashi5 blog

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自助論

2009-11-24 23:39:08 | 書籍

Selfhelp

サミュエル・スマイルズ(Samuel Smiles)の『自助論(原題:Self-help, with Illustrations of Character and Coduct)』。

自助とは、自らを助けるという意味で、本書の冒頭は『天は自ら助くる者を助く』という格言から始まります。主旨は、人にたよったり、誰かのせいにしたり、ずるをしたり利用したり。そういう生き方ではなく、自分の責任で、人生を大切に生きよう。例え恵まれない境遇やうまくいかないことがあっても、腐らず諦めずに頑張っていれば、必ず世間はあなたを見捨てることはしません。というものです。

構成は以下の10章構成となっており、幅広い分野にわたって、どうやって自分を律して行くかを、主に欧米人の偉人の行動を実例を元に説いています。

1章 自助の精神―人生は“自分の手”でしか開けない!
2章 忍耐―努力が苦でなくなる法
3章 好機は二度ない―人生の転機を生かす力
4章 仕事―向上意欲の前にカベはない!
5章 意志と活力―自分の使命に燃えて生きる!
6章 時間の知恵―「実務能力」のない人に成功はない
7章 金の知恵―楽をするためには汗をかけ!
8章 自己修養―頭脳と心・体の効率のよい鍛えかた
9章 すばらしい出会い―人生の師・人生の友・人生の書
10章 信頼される人―人格は一生通用する最高の宝だ!

1859年、強かった時代のイギリスで書かれた本で、1900年に新渡戸稲造によって書かれた『武士道』に近い啓蒙書だと思います。(ただし、武士道は外国人に日本人を紹介するために英語で書かれたものですが)

人間ほうっておいたら、さぼったり、逃げたりするのが性ですが、たまにはこういう本を読んで、気分を上向けるようなことも大事だと思ってます。

最近は、どうも自分ばかりがハズレクジを引き続けているような気持ちで、出張中も折れそうな気分な時もありました。が、モノは考えようで、何にでも意味があると思えば意味があるし、自分の責任だと思えばすっきりしたりするもの。ま、心配しなくても、人は必ずいつかは死ぬのです。だから、明日死んでも後悔しないよう。毎日毎日を必死に頑張って、その繰り返しが人生なのだと思います。

これからも、浮き沈みの多い躁鬱な私ですが、どうぞよろしくお願いします。