hayashi5 blog

Time goes by, Life goes on...

我國の為をつくせる人々の名もむさし野にとむる玉かき

2009-08-23 21:50:58 | Tokyo

靖国に行ってきました。東京で行きたかった場所のひとつです。

Imgp0005

Imgp0006

Imgp0007

終戦の日が過ぎたからか、衆院選公示後だからは、人も少なく、右翼っぽい人らもおらず、見た目は普通の神社と変わらない感じ。

2礼、2拍、1礼で参拝。

その後、資料館「遊就館」へ。

Imgp0020

一回ロビーには、零戦と機関車が展示されています。

Imgp0012

靖国は、太平洋戦争の戦没者を祀っていると思っている人が多いのですが、実は幕末の戊辰戦争、明治に入ってからの西南戦争とその後の日清、日露、太平洋戦争にいたる幾多の戦争で、国のために命を落とした先祖達の英霊を祀っていつのです。

ということで、遊就館の半分以上が、太平洋戦争以外のことを展示しています。

展示室に入ってすぐに鎮座するのが、元帥刀。その周りに先人達の詠んだ和歌が並んでい ます。その中のひとつがこれ。

  君がため世のため何かおしからむ すててかひある命なりせば 宗良親王

宗良親王(むねよししんのう)は、南北朝時代の後醍醐天皇の皇子。700年前の和歌ですが、まさにこの心が、太平洋戦争まで脈々と受け継がれた日本人の心なのです。

館内は、撮影禁止だったので、掲載できませんが、多くの戦争に関する記録が残されています。が、これまで行った韓国やギリシャの戦争博物館とは違って、ただ武力や戦争での功名を展示するのではなく、その悲哀も展示されています。とくに、太平洋戦争については、たかが60年前の話であり、記録媒体の進歩や遺留品の多さから、より生々しい記録として残されています。

特に、特攻隊として飛び立つ前に残した遺書は、もう悲しくて冷静に読めるものではありませんでした。

生きたい。もっと家族と一緒にいたい。それでも、国のために潔く行ってまいります。ということを、私よりはるかに若い青年達が残しています。

戦争が悪いことは間違いないのですが、ただ、過去においては不可避なものだったのだと思います。もちろん、それが暴走してしまい、大きな痛手を負ってしまったのは事実です。ただ、その不可避の歴史の中で、国を想い、家族を想い、命を捧げた人たちのことは正しく伝えるべきであり、戦争反対という言葉でひとくくりにしてはならないと思います。

そして、そのことを次の世代に伝えていく責務があると思います。

通信兵としてソビエトに出兵した祖父が、今年亡くなりました。戦地に出向いた方、戦争を経験した方が少なくなり、戦争が大昔のことのようになっていきます。

日本人として、一度は訪れて欲しい場所のひとつになりました。