2/26に書いた『ホテル・ルワンダ』。
家に届いて1ヶ月ほど放ったらかしだったけど、ようやく見れた。
確かに、悲惨だし、考えさせられる内容。
10年ちょっと前に、100万人を越す大量虐殺という悲劇があったことさえ驚き。
ただ、それを知らない人が多いというのは、やはりアフリカが第3世界であり、遠い遠い国。という事情がある。
特に、我々日本人にとって、商社勤めか相当の旅好きでないと、アフリカになんていったことなければ、友人だっていない。
アフリカの内戦、飢餓、貧困を考えろと言っても、やはり非常に難しい。
まさに、劇中でニック・ノルディーが言う『黒人だから。ニガーですらない。アフリカ人だから。』
まだ世界が、陣取り合戦を、そして奴隷売買をしていた時代なら、まだアフリカの位置は”哀しいかな”高かっただろう。
ただ、世界がそれを禁じてしまい、中東ほど天然資源が無い状態では、どうでも良い状態なのだと思う。
ほんとに難しい問題。
最後に映画の評価だが、たしかにいい映画だと思うが、万人に観てもらうために映像のリアルさはほとんどない。
それ故、惨状が伝わりにくいと感じた。
全部が全部そうではなくてもいいが、できたら当時の報道映像を盛り込んだ方が、もっとショッキングで、もっと考えさせる作品になったのではないか?と思う。
あと、ドン・チードル、ニック・ノルディ、ジャン・レノ。ちょっと、エンタテイメント色が強すぎたかも。
もっと無名の役者を使った方が、もっと作品を際立ったと思う。きっと。
どちらかというと、特典ディスクのドキュメンタリーの方が、心に残ったしね。