スペインのカタルーニャ州の問題は、どうなったのでしょうか。
デンマークに拘束要請へ プチデモン氏訪問巡り:日本経済新聞 2018/1/22
これだけではさっぱり分かりませんので、カタルーニャ州元首相プチデモン(プッチダモン)の動きをまとめてみました。
1 2017/10/01 カタルーニャ州分離独立投票(政府は違法と)
2 2017/10/27 プチデモン首相などが独立宣言
3 2017/10/28 スペイン政府がプチデモンを州首相から解任
4 2017/10/末 プチデモンがベルギーに出国
5 2017/11/03 プチデモンがベルギー警察に逮捕される
6 2017/11/06 プチデモンがベルギー警察から釈放される
7 2017/12/21 政府のカタルーニャ州議会選挙で独立派過半数
8 2018/01/05 スペインが逮捕を取り下げ
9 2018/01/21 スペイン政府がデンマークへ逮捕請求か
10 2018/01/22 3ヶ月法規定がありデンマークへ出て再入国か
こんな流れだったと思いますが・・・・・・
スペイン政府が違法とした独立を問う住民投票は論外として、その後「スペイン政府が主導したカタルーニャ州議会選挙で独立派が過半数を超えた」らしいのが、新しい動きです。
スペイン政府が「独立を望むのは住民の意思ではない」と判断して行なった州議会選挙でしたが、結果として独立派が勝ったので、スペイン政府の判断が誤っていたようです。
自治に関する法はあったのでしょうが、分離独立に関する法規定がなかったようで、スペイン政府がうろたえているという印象が伝わってきます。
プチデモンは2017/10/末に
カタルーニャ州(スペイン)を脱出してベルギーへ入国したらしいので、ベルギーの法(外国人の短期滞在は3ヶ月以内)のため、1月末には一旦国外へ出ねばなりません。
よって今回、デンマークへ講演に出かけることにし、再度ベルギーへ入国するつもりのようです。こうしてしばらくは3ヶ月ごとにEU内講演を続ける意図とみられます。
合法的に進めるには、スペイン議会へ独立を認める案を出してこれを通過させることでしょうが、これが不可能とみた結果なんでしょう。
さてさて、皆様はどう思われますか。