もしも21世紀が中国の時代になったら、という仮定で話が進んでいます。
多様な価値観が、すべて否定される･･････
中国人とは「天下一国主義」を理想的世界とする民族である。統一をはじめ、なんでもかんでも「ひとつ」を好む全体主義志向の強い人種だ。･･････
秦の始皇帝や隋の煬帝が「暴君」とされるのは、易姓革命を正当化するために、漢の高祖、唐の太宗らを「明君」と日立たせるために作られた対照的なイメージだ。開国の君主が多元的な価値を一元化させるためには、絶対に避けられない統一の思想と原理がある。
『韓非子（かんぴし）』は臣下統御の決め手について、マキャベリよりもすでに1千余年も前に解明していた。それはムチとニンジンである。:黄文雄「これからの中国はこうなる」ワック文庫2010/06/30初版
もしも21世紀が中国の時代になれば、間違いなく
- 民主主義は否定され
- 多様な価値観は否定され
- 異なる意見は抹殺され
- 民衆監視のシステムが導入され
- 一色に染まり
- 効率の悪い社会となり
- 社会の発展は阻害されるでしょう
一体だれが
「中国に支配されたい」と考えるというのでしょう。
不思議なことですが、今の韓国をそのまま指摘しているようでもあります。
易姓革命の中国では
「前の政権が全否定」されます。よって崩壊しないよう全力をあげて民衆を弾圧しなければなりません。今の中国共産党（党員は全人口の６％程度）が崩壊すれば、きわめて多くの関係者が惨殺されるのは避けることができないでしょう。
崩壊したとき、今までの残虐な弾圧を繰り返してきた人たちが、むごたらしく惨殺される地獄絵を、世界中は見ることになり、難民が広く朝鮮半島や日本などにやってくるでしょう。
報復の惨殺は、「前政権を全否定」した結果なのです。
韓国では、ほとんど例外なく
大統領職を辞した人が報復逮捕されるのですが、「前の政権が全否定」され、まったく中国と同じですね。韓国が中国に頭があがらない理由もそこにあります。
もう一つ言っておかねばならないことがあります。
それは易姓革命で新しい政権ができた時に、「前の政権が全否定」されるのに合わせて、功績があった人たちや知識人たちを死刑などで粛清することでしょうか。邪魔なんですね。
文化大革命（1966-1976）で知識人が無数に死刑などで粛清されたのもこの一環です。
中国共産党は粛清の結果としてかろうじて成り立っており「今の中国共産党員は、知識人ではないカスの子孫」なのでした。しかも悪いことに「限りなく世襲」に近づいております（笑）。
中国共産党員に、妙なことを言う人が多いのは、こういった「カス化」と関係がないと言えますか（笑）。
こうした中国を今
ようやくアメリカが制裁しつつあります。
世界の警察官ではない、どころか、離脱しながらますます世界との接点を増やしているような気がします。
さてさて、皆様はどう思われますか。