アフガニスタンについてまとめてみます。
ロシアの思惑
ソ連時代にアフガニスタン介入をしたことがあります。ソ連のベトナム戦争と言われるだけあり、惨めな10年間でした。介入直前にアフガニスタンで成立した共産政権(人民民主党:傀儡政権?)の要請でソ連が介入し反政府軍と戦いましたが、主権国家への侵略だと見なされ国連決議が採択となり、どこにでもあるアフガニスタンでの「米ソの代理戦争」へ発展し、1979年から10年間でしたがソ連は撤退し、直後にソ連が崩壊しました。その後、内部対立も激しくなり、テロリストを抑え込むのが逆にテロを増やしてしまったようです。その頃に今や(2021/08)全土に近い支配力をもつに至ったターリバーンでした。
ロシアの考えでは、ターリバーンが各国から認められるなら政権を認めるとのこと。
アメリカの思惑
2021/08/31をもって20年に渡るアメリカの介入も終わりました。
撤退を決定づけたのは、同時多発テロを首謀したラーディンを殺害し終えたことのほかに、政府から追い出したはずのターリバーンが力をつけ始めたことで、露系の放送では1州を除いて支配されているらしい。北部パンジシールではまだまだ反ターリバーン派が攻勢を強めているようです(米系の報道にはターリバーンが既にアフガニスタン全土を支配しているとも)。
仮にターリバーンのいう女性権利が認められたとしても、イスラム教の範囲内であり、しかも一枚岩でなく組織に不安があり、ターリバーンの言うことをうのみにしていてはいけません。
撤退に際してターリバーンが後追いをしたようですが、惨めな米軍には「撤退時の無人機攻撃」という味方があったようで、後追いには注意が必要です。
ターリバーンには人権問題があり、アメリカには「対中国に全力をそそぎたい」という絶好の口実がありました。
アメリカとターリバーンが対ISで手を結ぶという奇手も・・・・
中国の思惑
西側にイスラム教徒をかかえる中国としては、単純にターリバーンの支配に反対するわけでもなく(そんなことをすれば天敵アメリカと同じ)、結局は反米のロシアと同じく反米の中国は、ターリバーン政権を認めるかも。
このアフガニスタン関連で
「中国とロシアとアフガニスタン」3国には、かつてのドイツーソ連と同じような「危うい協調」が見られました。弾圧国同士の友好関係は、危ないものです。
さてさて、皆様はどう思われますか。