今週のビルマのニュース 2008年10月10日号【0831号】

2008-10-10 22:11:54 | 世界
【今週の主なニュース】
NLDの動きなど

・国民民主連盟(NLD)は、軍政が憲法を見直す委員会を
設置すれば軍政と民主化改革について交渉する用意が
あることを明らかにした。また、軍政が憲法を見直すなら
2010年の総選挙への参加もありうるとする党幹部もいる。
NLDは9月22日に声明を出し、軍政が新憲法を一方的に起草、
承認させたと主張。憲法を見直す委員会の設置を軍政に
求めたが、軍政側は回答していない(7日付イラワディ誌)。

・自宅軟禁が続いているアウンサンスーチー氏は、軍政が
5月に軟禁を1年延長したのは違法だったとして異議を
申し立てた。代理人が8日、首都ネピドーで手続きを行った(9日付イラワディ誌)。

・スーチー氏は2日、眼科医の往診を受けた。
病状などは不明(日付AFPほか)。

【その他】
国連事務総長が訪問取りやめを示唆、ほか

・12月にビルマを訪問するとされていた潘基文・国連
事務総長は7日、訪問によって同国の民主化に向けて
具体的な成果を上げられる見込みがなければ訪問を
取りやめる、と述べた(7日付ロイターほか)。

・政治囚支援協会と米国ビルマキャンペーンは6日、
昨年の大規模デモの後、ビルマで政治囚の数が約2倍
に膨れ上がり、現在は少なくとも2123人の政治囚がいる
とする報告書を発表した。9月23日の恩赦で釈放された
約9000人の中に政治囚は10人しかおらず、そのうちの
1人ウィンテイン氏は翌日再逮捕された。

・軍政の二番手、マウンエイ将軍が関係者55人とともに
バングラデシュに到着。3日間滞在し、領海線問題や
二国を結ぶ道路建設などについて協議する(7日付VOA)。

・バングラデシュとビルマは、ビルマ・アラカン州内に水力
発電所を建設し電力をバングラデシュに提供する事業を
進めることで合意した(8日付新華)。

・カレンニー州に展開する武装勢力であるカレンニー民族
進歩党(KNPP)は、軍政と停戦交渉をしているとの噂を
否定し、軍政側が意図的にうその情報を流しているとした
(7日付BBCほか)。

【ビルマへの政府開発援助(ODA)約束状況など】

新たな発表はなし 

・5月のサイクロン襲来でヤンゴン港に沈没した船の状況を
調査していた国際協力機構(JICA)のチームが2日、
調査結果をミャンマー港湾当局に報告した。

【イベントなど】

・長井健司さん殺害の真相究明を求める署名キャンペーン
呼びかけ:在日ビルマ人共同行動実行委員会・ビルマ市民フォーラム
(10月19日まで)

・日本ビルマ救援センター月例ビルマ問題学習会
「難民に『なって』考えてみる」
(大阪ボランティアセンター、10日19時~)

・講演会「ビルマは今」ココラット氏(ビルマ民主化支援会)
アムネスティ岐阜グループ主催
(岐阜 ハートフルスクエアG、12日13時半~)

・日本ビルマ救援センター、ビルマ難民支援バザー
「神戸グローバル・チャリティ・フェスティバル2008」
(神戸外国クラブ、19日9時半~)

・第29回日本定住難民とのつどい
ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマー(ビルマ)など
からの難民定住者の歌・民族舞踊の披露あり
(新宿区立新宿文化センター、26日13時~)

☆サイクロン被災者救援チャリティ・コンサート
出演:沢知恵・いとうせいこう・根本敬、
ビルマ市民フォーラム主催(星陵会館、17日18時半~)
★チケット発売中!当日券もあります


★特定非営利活動法人メコン・ウォッチの
季刊誌「フォーラムMekong」、最新号はビルマ特集。
-ビルマ~サイクロン後の人々、軍政-
http://www.mekongwatch.org/resource/forum/FM_vol9_2_01.html


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作成: ビルマ情報ネットワーク
協力: ビルマ市民フォーラム
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