死んでもやっかいなチャベス/韓国・チャムセサン(翻訳レイバーネット日本) ほか

2013-03-14 10:17:02 | 世界
死んでもやっかいなチャベス
[コラム]チャベスとボリバリアン革命

ウォン・ヨンス(図書出版タハリール編集長) 2013.03.07 17:07

1960年にチェ・ゲバラが平壌を訪問したように、1999年にチャベスは韓国を訪 問して金大中(キム・デジュン)と会った。
どんな話をしたのだろうか。
わから ない。
だが金大中はチャベスの友人ではなかった。
少なくともチャベスの観点 から見れば、米国帝国主義の子分だった。
冗談だが、金大中がチャベスの同盟 者になっていれば、恐らく韓国の運転手はこの10数年間、半額の石油を享受し ていたかもしれない。

歪曲と不公正で綴られた韓国の報道機関とその影響から自由ではない大衆にとっ て、チャベスは遠い国のドンキホーテのような独裁者だった。
彼の突発的言動 は、国際ニュースより海外トピックスの人気コーナーで、彼の死も似た文脈で 興味本位に扱われるだけだ。
いわゆる進歩言論もあまり違わない。
その理由は チャベスがそれほど簡単に理解することができない人間であり、政治指導者で あるからだ。

問題の人間、チャベス

ウゴ・チャベスより多くのものを持った政治的指導者は、多分いないだろう。
政権を奪われたベネズエラの既得権勢力は、彼らが所有する言論を通じ、チャ ベスを悪魔化し、米国政府も裏庭を奪ったチャベスを許さなかった。
物理的な 証拠が少なく、悪の枢軸、テロ国家に入れることができなかっただけだ。

その上、クーデターの前歴を持つ軍人出身の政治家というイメージは民主主義 や社会主義よりポピュリズム扇動政治家にふさわしく、歴代の米政府は巧妙な イメージ操作でチャベスを独裁の化身として、扇動政治家にする国際的なキャ ンペーンを展開した。
しかしさすがチャベス。
彼はしょげることも、臆するこ ともせず、米国と新自由主義に立ち向かった。

個人としてのチャベスは、今までのどんな歴史の本にも存在しないスタイルの 人間だった。
軍人が革命家の道を選択した事例はあっても、クーデターの失敗 を率直に認め、責任を取り、大衆的アイコンとして登場し、政治や運動に何の 縁故もなく丸腰で立候補して大統領に当選したのはすべて例外的な事例だった。

そして執権後、大統領として彼の動きはよどみなかった。
米国も周辺国の右派 政権も区別せず、街頭の民衆と共に話し、歌い、会う人ごとに自分の考えを吐 き出した。
寡頭勢力の言論独占で、唯一利用できる国営放送で大衆と対話する しくみとして「アロー、プレシデンテ(こんにちは、大統領)』という番組を作 り、何時間も大衆と対話した。

チャベスはベネズエラの民衆とボリバリアン革命の支持者を除けば、左右どち らも不愉快にさせる存在だった。
問題を解決するより問題を提起して、対立を 作る問題児だった。
彼は反乱者であり、革命家であった。
自ら駆けまわり、社 会を変え、世界を変化させた。
彼の58年の生涯は、一日も風が収まる日なく、 そのように過ぎた。
このエネルギーの塊のような強大な肉体的活動力は、ただ 癌細胞にしか止められなかった。

チャベスは、ベネズエラとラテンアメリカの階級闘争、社会変革の過程と共に 変化し、成長した。
チャベスの敵は、ボリバリアン革命と21世紀の社会主義を 絶えず嘲笑したが、チャベスは1998年に社会主義と資本主義の間の第3の道路線 から出発し、2002年にはクーデター、石油サボタージュ、2003年のリコール投 票に至る闘争の過程で、大衆とともに政治的、イデオロギー的進化の道を歩ん だ。
そして、その結果が21世紀社会主義プロジェクトとしての「ボリバリアン 革命」だった。

*以下全文をお読みください
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/column/2013/1362701301129Staff

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「最大の友人失った」=チャベス氏死去で手記―カストロ前議長/時事

【サンパウロ時事】南米ベネズエラのチャベス大統領が5日に死去したことを受け、反米強硬左派の盟友だったキューバのフィデル・カス トロ前国家評議会議長は11日、共産党機関紙グランマに「キューバ国民は歴史上、最大の友人を失った」との手記を寄せた。
チャベス氏の死後、カストロ前議 長がコメントを出すのは初めて。

衛星電話で死去の報告を受けたというカストロ氏は「痛切な知らせだった」と心情を吐露。
反帝国主義を掲げ、ともに戦ってきたチャベス氏と「社会正義の理想を共有できたのは名誉なことだった」と最大限の賛辞を贈った。
 カストロ氏に心酔していたチャベス氏は、1990年代にキューバが旧ソ連の経済的援助を失って窮地に陥って以降、石油援助などを通じて同国を最大限支えてきた。
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オバマの偽善・アメリカの犯罪(3) 「ベネズエラ大統領チャベスの死を考える」――民衆を貧困から救い医療と教育を与えた男が「独裁者?」、アメリカの市民運動団体が、情報公開法にもとづいて、"暗殺計画の可能性" に関する文書の提出を請求/WEBLOG「百々峰だより」
http://pub.ne.jp/tacktaka/?entry_id=4800792

カストロ氏の一言で始まった、チャベス大統領の闘病生活/AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2919349/10060008

『こんにちわ大統領』放映中に、カストロ、チャベスに電話する
http://agrotous.seesaa.net/article/35227823.html


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