鹿砦社社長を名誉棄損容疑で逮捕

2005-07-13 17:58:16 | 社会
●名誉毀損で逮捕!?アルゼの政治力の賜物か?(情報誌ストレイ・ドッグ・山岡俊介取材メモから転載)/月刊誌『紙の爆弾』等を発行している「鹿砦社」(本社・兵庫県西宮市)の松岡利康社長が本日早朝、逮捕された。逮捕したのは地元の神戸地検。関係者によれば、容疑は名誉毀損だという。
 ヤクザ関係者が恫喝のため、まったくの虚偽を言いふらしたならともかく、出版社社長の逮捕とは「表現の自由」、「報道の自由」の問題も関わるだけに前代未聞の出来事。おそらく、逮捕に至ったということでいえば、「月刊ペン」事件以来、約30数年ぶりのことではないか。
 しかも、その容疑対象になっているなかには、阪神球団のスカウトマンの死を巡っての件と共に、パチスロ大手「アルゼ」(現社長は元警察庁キャリア、元参議院議員)の単行本も含まれている。
 松岡社長はアルゼの問題を追及し続けており、これまでに同社からは4冊のアルゼ告発本が出ている。
 その内、2冊目については、アルゼ側の出版差し止めの仮処分が認められ、出版停止になっており、最近も神戸地検で事情聴取を受けていた模様。 また、この7月7日に出た『紙の爆弾』4号でも追及を続けていた。
それにしても、出版社社長が名誉毀損で逮捕とは、あり得ない話では。
地検は証拠隠滅の恐れもあるということで逮捕に踏み切ったようだが、名誉毀損の対象になっている単行本、ムック本は印刷ないし販売されているわけで、それで証拠隠滅はないだろう。
 どうしてもアルゼ、そして同メーカーと癒着している警察人脈の政治力あってのことと思わざるを得ない。

ストレイ・ドッグ

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<2005年7月12日小社代表取締役松岡利康が逮捕されました>

拝啓 平素は小社活動にご注目いただき、厚く御礼申し上げます。
 本日、鹿砦社代表取締役 松岡利康が、大手パチスロ機器メーカー「アルゼ」及び阪神タイガース球団に対する告発書籍、及びそれに関連するインターネット上での記述について、名誉毀損の疑いで神戸地検特別刑事部に逮捕されました。
 これは不当逮捕です。憲法で保証された「表現の自由」への挑戦です。言論弾圧です。
鹿砦社としては、断固戦います。

 小社<アルゼ本>第2弾『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』(2003年9月10日発行)の内容が名誉毀損にあたるかどうかについて、東京地裁における民事控訴で係争中です。特に、第3弾『アルゼ王国の崩壊』(2004年3月1日発行)及び第4弾『アルゼ王国 地獄への道』(2005年3月25日発行)につきましては、神戸地裁尼崎支部より差し止めの仮処分を受けたものの、地裁の判断によりすでに却下されております。
 小社代表松岡は、2度にわたる事情聴取を神戸地検で受けており、証拠の隠滅や逃亡のおそれは全くありませんでした。なぜ逮捕する必要があったのか。全く理解できません。
逮捕という2文字は、非常に重く、言論弾圧にほかなりません。

 松岡の矜持は、市民の視線から声を拾い上げ、伝えることでした。それを実践したのがアルゼであり阪神タイガースへの告発でした。
 小社としては、今回の不当逮捕について断固として闘います。
 本件は言論にたいする権力の介入であり、決して一出版社、一企業の問題ではありません。皆様のご賛同、ご支援をお願い申し上げます。
敬具

2005年7月12日
株式会社鹿砦社
鹿砦社
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出版社社長を名誉棄損容疑で逮捕 出版物やネットで中傷(朝日)
2005年07月12日11時29分

 パチスロ機製造会社の役員や、プロ野球の元球団職員を出版物やインターネットで中傷したなどとして、神戸地検特別刑事部は12日、兵庫県西宮市甲子園七番町の出版社「鹿砦(ろくさい)社」社長の松岡利康容疑者(53)を名誉棄損容疑で逮捕した。一般の書店で市販されている出版物の記事をめぐり、出版社の代表が同容疑で逮捕されるのは異例だ。松岡容疑者は「コメントは差し控える」と黙秘しているという。

 特別刑事部は同日早朝、鹿砦(ろくさい)社の事務所や松岡容疑者の自宅などに、家宅捜索に入った。

 調べでは、松岡容疑者は03年、「王国の闇」などと題した2冊の著書を発行。その中で、パチスロ機製造会社の経営手法などを批判し、同社役員の女性関係などの私生活に触れたり、「役員が逮捕されていた」などと書いたりした。自社ホームページには、役員が過去に法人税法違反事件で有罪判決を受けた前科を載せ、役員らの名誉を棄損した疑い。

 著書のうち1冊については、役員らが03年9月、名誉棄損やプライバシー侵害に当たるなどとして、神戸地裁尼崎支部に出版差し止めの仮処分を申し立てた。同支部は03年10月に仮処分を決定している。

 また、プロ野球の球団職員が98年にビルから転落死した問題をめぐり、鹿砦社の季刊誌「スキャンダル大戦争」で、遺族が執筆した原稿を連載。元球団職員2人の名前を実名で挙げ、転落死した職員の殺害に関与したかのような記述で2人の名誉を棄損した疑いももたれている。

 同地検は、パチスロ機製造会社の役員と元球団職員らの告訴を受けて捜査していた。

 出版社が記事の内容をめぐって刑事責任を問われたのは、東京地検特捜部が95年6月、月刊誌「噂(うわさ)の真相」の当時の編集長と編集部員を名誉棄損罪で在宅起訴した例がある。この事件では、2人は、推理作家が盗作しているとした記事を掲載したなどとして訴追された。元編集長は懲役8カ月執行猶予2年、元編集部員は懲役5カ月執行猶予2年の有罪判決が確定している。



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1 コメント

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まあ (カナメ)
2005-07-14 18:19:12
つかまっちゃいましたね。ははは・・・。

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