英国労働党員ウォルター・ウォルフガングがストロー外相に当てて発した公開書簡

2006-09-11 22:31:59 | 世界
西ロンドンのノブです。今回は、「ウォルター・ウォルフガング氏の公開書簡」を紹介します。

ウォルフガング氏は、CND(核軍縮キャンペーン)副代表で長年にわたる労働党員です
。昨年9月の労働党大会でジャック・ストロー外相(当時)がイラク占領正当化発言をし
た際に「ナンセンス!」と叫び、警備兵によって会場から力づくで排除されました。

しかしこの夏、ウォルフガング氏は党内選挙に勝利して労働党全国執行委員となり、その
立場で今年は党大会に参加することになります。

今年の労働党大会は例年のブライトン市ではなくマンチェスター市での開催。ストップ・
ザ・ウォー連合は、労働党大会にあわせ、9月23日土曜にマンチェスターで、労働党大
会会場前での反戦デモを呼びかけています。ロンドンからは様々な団体-労組・学生自治
会・平和団体・地域団体-がバス等の交通手段を準備しています。参加希望の方は以下の
ストップ・ザ・ウォーのウェブで交通手段を探して見てください。同じ志を持った人々と
会話しつつバスに揺られていくのは得がたい体験です。
http://www.stopwar.org.uk

のぶ(ペン:樺)



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ウォルフガング氏がストロー外相に当てて発した公開書簡(2005年10月11日)
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ジャックへ

電話でも伝えたように、私に起きた事はそんなに重要じゃない。重要なのは、我が国がイ
ラクから軍を引き上げること、そして新世代の核兵器を持たないことだ。

我々はイラク問題の一翼を担ってしまっており、当然ながら、解決の一翼を担うことなど
できない。バスラで起きた事件(英軍特務兵がイラク警官を射殺して逮捕され、その特務
兵を奪還するため英軍は警察署を強襲した)はこの事を裏付けている。我々はイラクに戦
争をしかけるべきではなかったのであり、我々は戦争を正当化する嘘にだまされたのだ。
軍を兵舎に戻し、作戦場可能な限り速やかに撤退させるべきだ。

イギリスは新しい核兵器など持つべきでない。新世代の核兵器は、我々の安全を掘り崩す
だけでなく、核不拡散条約を反故にしてしまう。核独占というブッシュの品書きは、紛争
を更に誘発するだけだ。ブッシュとの特別な関係を終わらせるべき時であるにも関わらず
、新しい核兵器は逆にその関係を強化してしまう。

行動に立つべき時は今だ。イラクから今すぐ撤退を! 新世代核兵器を持つな! と声をあ
げていこう。

敬具

2005年10月11日

ウォルター・ウォルフガング


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レポート by 樺浩志
japan2world@hotmail.com
http://eikoku.fc2web.com



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