「君が代」訴訟 最高裁での闘い―第2回最高裁要請行動へ!/被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団

2016-05-21 00:15:43 | 教育

「処分撤回を求めて(402)
「君が代」訴訟 最高裁での闘い―第2回最高裁要請行動へ!」


◆「日の丸・君が代」強制反対の闘いは「戦争への道」を阻む闘い

日本が「戦争する国」へと歩み出した歴史的岐路に立ち、この1年の「日の丸・君が代」強制反対の闘いの中で、「『日の丸・君が代』強制は戦争への道」という言葉が語られてきました。

2003年、「憲法を命懸けで壊す」と公言した石原都知事(当時)の下で、都教委は「日の丸・君が代」の実施を「学校経営の最大の課題」と位置づけ、10・23通達を発出したのでした。
10・23通達体制下、職員会議での挙手採決を禁止する「学校経営適正化」通知(2006年)等により、都教委は処分による恫喝で「もの言わぬ教員」を作り出そうとしてきました。
卒入学式などでの「君が代」斉唱時の不起立・ピアノ不伴奏などで処分された教職員は延べ478名(2016年4月現在)にのぼります。
この大量処分は東京の異常な教育行政の象徴です。

2011年~2012年の一連の最高裁判決は、戒告処分を容認したが、職務命令には「間接的制約」があるとし、減給処分以上の機械的累積加重処分に歯止めをかけました。
職務命令を違憲とした反対意見の他に、都教委に「謙抑的な対応」を求める補足意見も多く出されました。
にもかかわらず都教委は、10・23通達を見直すどころか、最高裁判決を無視して処分を出し続けています。

これに対して私たちは、13年間にわたり、都教委と正面から対決して、裁判と運動を車の両輪として粘り強く闘い続けてきました。

◆都教委の暴走を止め、10・23通達体制を打ち破るために

しかし都教委の暴走はとどまるところを知りません。不起立等を理由とする処分を出し続け、最高裁で違法とされた減給処分まで出しています。
更に「再発防止研修」を質量共に強化し、被処分者に対する精神的・物理的圧迫による「イジメ」で抵抗を根絶やしにしようとしています。
  
こうした状況を突破するために、10・23通達が違憲・違法であり、戒告処分が取り消されるべきという最高裁判決を勝ち取り、10・23通達体制を打ち破らねばなりません。


◆最高裁判決を前進させよう!―違憲判断、戒告処分取消、損害賠償を!

そして今、最高裁第三小法廷に以下の2つの事件が係属しています。
三次訴訟の裁判長裁判官は大橋正春裁判官(第1東京弁護士会出身)です。

①東京「君が代」裁判第三次訴訟(上告人49名 07~09年処分取消請求)・・・
地裁・高裁で減給・停職処分計26名・31件取消、戒告処分容認、損害賠償を認めず。
当方が違憲判断、戒告処分取消、損害賠償を求め最高裁に上告及び上告受理申立。

②河原井さん根津さん07年停職処分取消訴訟・・・
東京高裁で全面勝訴(①河原井さん停職3月取消、②根津さん停職6月取消、③両名に各10万円の損害賠償命令)。
東京都が上告及び上告受理申立。

最高裁が、①三次訴訟、②河原井・根津事件の両方について、何らかの「統一的判断」をするものと思われます。

私たちは、あくまで2011年~2012年の一連の最高裁判決からの前進(①違憲判断、②戒告処分取消、③損害賠償)をを目指して下記最高裁要請署名、要請行動を取り組んでいます。
絶大なるご支援、ご協力をお願いします。


◆最高裁要請行動に参加しよう! 最高裁に思いをぶつけよう!

「教職員に国旗国歌を強制する真の狙いは、生徒への強制です。
「安保法制」が強行採決された今、立憲主義・平和主義と同時に教育も危機に瀕しています。
本裁判にあたり、改めて原告の訴えに耳を傾け、憲法に則った公正な判決を下すことをお願いいたします。」(最高裁要請署名より)

最高裁では、通常弁論が開かれないので、最高裁要請は私たちの思いを最高裁に伝える唯一の手段です。
第1回最高裁要請では、個人署名7714筆、団体署名169筆を提出しました。
その後も署名が続々と集り、累計で個人署名10810筆、団体署名231筆(5月19日現在)に達しています。
皆さんのご協力に感謝します。

第2回最高裁要請行動を下記の日程で行い、要請署名を提出し、原告3名が要請します。
一人でも多くの参加をお願いします。

*最高裁に入構できるのは17名です。人数がオーバーした場合は調整します。終了後門前で報告集会を行います。

★東京「君が代」裁判第三次訴訟・第2回最高裁要請行動
*集めた署名を最高裁に提出し要請を行います。
 5月26日(木)
  14時45分 最高裁西門集合・時間厳守 
  15時~ 要請
  要請者(予定):OA(現職 戒告)、IT(現職 再処分2回)、TC(行政職・退職 戒告)
 <行き方> 地下鉄永田町駅、半蔵門駅徒歩5分 最高裁南門から左手、国立劇場寄り

●今後も月1回のペースで要請行動を実施します。第3回は6月下旬を予定しています。


◆引き続き最高裁要請署名にご協力ください。

署名用紙は被処分者の会ホームページ(上の段)からダウンロードできます。
  ↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/

*署名用紙は個人署名用、団体署名用の2種類あります。


◆粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判の傍聴をお願いします。

★東京「君が代」裁判第四次訴訟第11回口頭弁論
(東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 7月27日(水)
  10時30分傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)   
  11時開廷 
  東京地裁527号法廷(定員42名)
  報告集会:場所未定。追って連絡。
*毎回満席で入廷できない人が多くいます。早めにお出でください。


4・22都教委要請書掲載。
三次訴訟最高裁要請署名用紙 ダウンロード可能。
「お知らせ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。

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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:
e-mail:
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(4月22日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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