フランス映画「スカーフ論争」から考える、世界と日本のレイシズム 3月18,19日 大阪ドーンセンター

2016-03-02 00:37:10 | 世界
■■■========================================================
《エンド・レイシズム 映画を観て人権を考える》
フランス映画「スカーフ論争」から考える、世界と日本のレイシズム


 映画「スカーフ論争」上映 + 対談:藤永壯×菊池恵介(18日)
       同      + レクチャー :鵜飼 哲(19日)

     〈参加費:800円、 要申し込み〉
========================================================■■■

レイシズム――。それは、どのように扱っても構わない「人間以下」の存在を生み出し、究極的には植民地支配や奴隷制、戦争の正当化へと行きつきます。
関東大震災時の朝鮮人虐殺や、民が被ってきた排除の歴史、アイヌ民族への同化の強制や、国籍を「理由」にした在日コリアンの無権利状態、官民あげての朝鮮学校に対する攻撃、沖縄政策の根底にも、レイシズムが存在します。
レイシズムとは、わたしたちが自由で平和で平等な社会を築いていく上の障壁です。
レイシズムとはなにか、それはどのように現れてくるのか――。
それを考えるため今回、映画「スカーフ論争」の上映とトークを企画しました。
イスラーム憎悪(イスラモフォビア)が勢いを増すフランス、欧州と、人種差別禁止の基本法もない「差別天国」日本とをつなぎながら、みなさんとともに思考を深めたいと思います。(ナビゲーター:中村一成)

【日時】2016年3月18日(金)18時半~21時 / 19日(土)14時~16時半
【場所】大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)5F 視聴覚スタジオ
【上映作品】「スカーフ論争~隠れたレイシズム」2004年 フランス(両日共通)

【18日】対談:藤永壯(大阪産業大教授、朝鮮近現代史)
       菊池恵介(同志社大准教授、社会思想史、フランス地域研究)

【19日】レクチャー:鵜飼哲(一橋大教授、フランス文学・思想)

【参加費】800円(ヒューライツ大阪会員は500円)
【主催】(一財)アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)
【協力】パスレル
【申し込み、問い合わせ先】
〒550-0005 大阪市西区西本町1-7-7CE西本町ビル8階
℡:06-6543-7003/06-6543-7004(F)
e-mail:webmail@hurights.or.jp

【ゲスト・プロフィール】
藤永壯(ふじなが・たけし)
1959年、山口県生まれ。朝鮮近現代史専攻。現在、大阪産業大学 人間環境学部教授。
共編著に『日本の植民地支配―肯定・賛美論を検証する 』(岩波書店、2001年)、『故郷の家族、北の家族―在日済州人の生活史2』(韓国語、ソニン、2015年)、共著に『「韓国併合」100年と日本の歴史学―「植民地責任」論の視座から』(青木書店、2011年)、『慰安婦問題を/から考える―軍事性暴力と日常世界』(岩波書店、2014年)など多数。
「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」共同代表。

菊池恵介(きくち・けいすけ)
1968年生まれ。東京外国語大学卒業後、ブリュッセル自由大学、パリ第12大学博士課程を経て、現在は同志社大学グローバル・スタディーズ研究科准教授。
専門は思想史(哲学・社会思想史)、社会学(グローバリゼーション論、レイシズム研究、フランス地域研究)。
共著に『歴史と責任:『慰安婦』問題と1990年代』(新曜社、2008年)、など。
「スカーフ論争―問われるフランス共和主義」(季刊『前夜』第二号、2005 年)をはじめ問題を巡る論考も多数。
本作の日本語字幕作成者でもある。

鵜飼哲(うかい・さとし)
1955年生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了後、1984年から1988年までパリ第8大学に留学しジャック・デリダに師事する。
現在、一橋大学大学院言語社会研究科教授。
専門はフランス文学・哲学。
著書に、『償いのアルケオロジー』(河出書房新社, 1997年)、『抵抗への招待』(みすず書房, 1997年)、『応答する力――来るべき言葉たちへ』(青土社, 2003年)、『主権のかなたで』(岩波書店, 2008年)、『ジャッキー・デリダの墓』(みすず書房、2014年)ほか多数。

【スカーフ論争とは…】
フランスの植民地だった北アフリカから、戦後、労働者不足を補うためフランスから移住してきたアラブ人ムスリムの二世、三世にあたる女子生徒たちが、イスラームのスカーフ(ヒジャーブ)をまとい公立学校に通うことの是非をめぐる論争のこと。
少女たちに「スカーフをぬぐか学校を出ていくか」を迫ったのは、むき出しのイスラーム憎悪(イスラモフォビア)を表明する極右集団だけでない。
ヒジャーブを「男尊女卑の象徴」、「フランスの政教分離(ライシテ)原則に反する」などとして、少なからぬ左派・リベラル層からも着用禁止を支持する意見が噴出、「ムスリム系マイノリティに同化か排除を迫るレイシズムに他ならない」などと批判する者たちとの間で激しい議論が繰り返された。
2004年には「宗教的シンボル禁止法」が制定され、問題は今も続いている。
本作『スカーフ論争』は、陰湿な迫害を受けつつもスカーフをまとう当事者たちや支援者の声、論争を記録したドキュメンタリー。
「人権の祖国」における「隠れたレイシズム」をあぶり出す。

http://www.hurights.or.jp/japan/new-project/2016/02/318-19.html
https://www.facebook.com/events/1686193851638565/


岡 真理

**********

鵜飼哲さんのお話が聴きたい!という方は、20日(日)、京大で鵜飼さんも参加されるシンポジウムがありますので、こちらへどうぞ。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/events_news/department/jinbun/events/2015/160320_1845.html


------------------------------------------------------------------------------
主 催:中東現代文学研究会 / 人間・環境学研究科 学際教育研究部
科学研究費基盤研究(C)「中東現代文学における「ワタン(祖国)」表象とその分析」
問合せ: PJ21kyoto@gmail.com
------------------------------------------------------------------------------

シンポ 「現代世界 ― 欧州・中東 ― を 《文学》 から考える」 3 月19 日・京都大学(追記あり)
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/46b0cde7aec513a58b1bd1a9a067316c


よろしければ、下のマークをクリックして!
よろしければ、もう一回!
人気<strong></strong>ブログランキングへ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。