駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

雑だけでど成績が上がる不思議な世界

2020年05月13日 | プライベート

同じ地域で40年近く不動産の仕事をしていると
色んな事を経験します。
いつも思うのは人間の変化ですね。
出会った頃は小学生だったのに
もう社会人の子供がいる
なんて人もいますし
小さな子供がいて家を買ったいただいたお客様が
すっかり歳をとってしまい
車いすでデイサービスに行く姿を見かける事もあります。
いずれにしても月日が流れると
人は大きく変わる
これを思い知らされます。
かく言う私も
お客様に言わせれば
20代半ばの青年だったのに
今はすっかりおじいちゃん
って事になりますから
自分自身ももう当時と同じ人間とは言えないのかも知れません。
私が外見以外で昔の自分を見せつけられるのは
若いころ取引した物件の
契約書とか重要事項説明書ですね、
不動産は数十年経ってライフサイクルが変わり
家を手放す
なんて事が良くありますが
お客様が契約当時の書類を持ってきて
それが私が作成したもの
なんて事をたまに経験します。
それを見ると
目を背けたくなります。
私は今も昔も悪筆がコンプレックスですが
今はパソコンがありますから
自分の悪筆が他の人の目に触れる事はあまりありません
ところが
お客さが昔の書類をもって来ると
そこには
私の小学生レベルの字が
大量に残されてるのです
ただ
私が字その物よりも恥ずかしくなるのは
雑に書類を仕上げてる事ですね。
今になれば
お客様が何十年も保管する書類
どうしてもっと丁寧に仕上げられなかったのか?
当時の自分に腹立たしい気持ちも湧いてきます。
それから見ても
私は若い頃はかなりがさつな人間だった事が分かります。
今は当時と比べれば各段に仕事は丁寧になりましたが
実はそんな風に変わったのは
お客様からお叱りを受けた事が何度かあるからです。
本当はお客様から言われる前に
同僚だとか上司だとか
そんな人たちから指摘されれば良かったのですが
残念ながら
当時は私にそんな事を言う人はいませんでした。
会社自体が成績至上主義でしたので
私はずっと売上げは断トツでしたから
誰も物を言わなかったのです。
ですから
私は自分に甘くなり
たくさんの書類を雑に仕上げていたのです。
もっと周りに注意してくれる人がいれば良かったのに
今はそう思いますが
当時はそんな気持ちは全くありませんでしたね。
ただ
ビジネスの世界は面白い事に
丁寧な仕事をすれば成績が上がる訳ではありません
むしろその意味では逆の事も多いのです。
私は
たくさんの契約をこなしていましたが
雑な性格故にそれが可能だった
そうも言えるのです。
逆に同僚には
家屋調査士と測量士の資格を持った人がいて
仕事は大変丁寧でしたが
成績が上がらずに解雇になりました。
成績至上主義では
仕事がどんなに丁寧でも
売り上げが上がらなければ居場所はありません、
まぁ自分の事は良いのですが
社員たち
これも見てると間違いなく同じ傾向があります。
よく考えれば当たり前ですよね
私の沖縄の実家は
村一番のサトウキビの収穫を保っていましたが
仕事は両親とも雑でしたね
量を求めれば質が落ちる
農家でもこの原理は働いてるのです
どっちが良いんでしょうね
まぁ結論から言えば
社員であれば
両方受け止める事ですね
成績が上がってる人間は
多少の雑な面には目をつむる
丁寧な人間は
多少の成績の悪さは我慢
そんな感じでしょうかね。
それぞれ個性を発揮してくれれば良い
心からそう思っています。
特に孫が出来て
この孫が生まれつきに丁寧な性格で
自分の服もきれいに畳むし
靴も揃えます。
この子が将来
売り上げ至上主義の会社に行って
辛い思いをしてほしくない
そういつも思いますので
自分自身も
どうしてもそんな考えになるのです。

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