窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

初のキックボクシング観戦②-RISE181(後楽園ホール)

2024年09月05日 | スポーツ観戦記


 第7試合、スーパーフェザー級(-60㎏)小出龍哉選手vs近藤大晟選手。近藤選手は道着を着ての入場だったので、フルコンタクト空手の出身なのでしょう。やや後屈立ちの構え。1R早々、プッシュ気味のパンチに見えましたが、ダウンを奪います。9㎝の身長差ということもありましたが、パンチ、キック共に近藤選手が優勢。2R、近藤選手のミドルキックが効きましたが、ダウンとはならず。小出選手も後ろ廻し蹴りや胴廻し回転蹴りを見せますが、強引な印象は否めません。3R、前のラウンドの近藤選手のミドルキックが効いているように見えました。小出選手も気持ちの強さを見せますが、膝蹴りでついにダウン。その後、小出選手のガードが下がり、再び膝蹴りでダウン。結果は判定3-0で近藤選手の勝利。



 第8試合、スーパーフェザー級(-60㎏)勝次選手vsSEIDO選手。この試合で何と80戦目という勝次選手と今年40歳を迎えるSEIDO選手の超ベテラン対決(それでも僕よりは10歳以上若いのですが…)。やはり若い人と比べるとスピード、キレともに落ちますが、それは仕方のないことです。1R、SEIDO選手がバランス良く、よく相手を見てパンチとローキックを上下打ち分けます。途中、勝次選手がふらつく場面、コーナーに追い詰められる場面も。2RもSEIDO選手の間合い。ラスト30から強烈なミドルキックが入りました。勝次選手はその後、左瞼をカット。3R、勝次選手がラッシュをかけます。SEIDO選手もローキックで応戦。両者疲れが見えましたが、最後まで打ち合い、結果は判定2-1でSEIDO選手の勝利。



 第9試合、-52㎏契約、松本天志選手vsJIN選手。1R、JIN選手は相手をよく見て間合いを図ります。序盤彼の間合いだと思ったのですが、松本選手が一気にコーナーに詰めると、ショートフック一閃。一瞬のKOでした。JIN選手は立ち上がることができず、ストレッチャーで運ばれることに。心配です。



 第10試合、RISEバンタム級(-55㎏)タイトルマッチ、初防衛の大崎孔稀選手vs挑戦者大森隆之介選手。タイトルマッチは5R無制限延長Rで行われます。身長差10㎝、1Rは慎重に背丈でハンディのあるチャンピオンが様子を見ているように見えました。初防衛ということで、多少ナーバスになっていたかもしれません。しかし、広い背中、スピードとパワーを兼ね備えたチャンピオンが終了間際、強烈なワンツーでダウンを奪います。2R、攻めなければならない大森選手ですが、なかなか手数が出ません。チャンピオンのパンチの強さがそれを封じているということもあるのでしょう。さらに、偶然のバッティングによって大森選手、左瞼を大きくカットしてしまいます。出血もひどく、たびたび中断する展開に。時折、大森選手もよいミドルキックを返すのですが、大崎選手が手数と有効打で上回ります。3Rに入ると、有利に試合を進めている大崎選手がスパートをかけます。大森選手はなかなか手数が出ません。接近してからの首相撲までいかないギリギリのところで大森選手の頭を押さえる大崎選手の巧みさもありました(1度ホールディングの注意をとられましたが)。そしてラウンド終盤でパンチをまとめてくるところも試合巧者です。5Rになると、さすがにチャンピオンもクリンチに逃れる場面が見られました。最後、大森選手は果敢に攻めましたが、判定3-0(49-47、50-47、50-46)で大崎選手が初防衛を達成。何とも残念でしたが、チャンピオンが上手でした。

 キックボクシングは初めて生観戦しましたが、想像以上に接近して戦う印象です。当然ですが、生半可な気持ちでやれる競技ではなく、詳しいことはわからなくとも、選手それぞれの背中に背負っているものが感じられました。自分も怠惰な中年やっている場合ではないと思いました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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