窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

第7回筆跡アドバイザーマスターズ研究会に参加しました

2017年11月09日 | 筆跡心理関係


  11月4日、日本筆跡心理学協会の「第7回筆跡アドバイザーマスターズ研究会」に参加してきました。しばらく中断していたようですが、僕自身としては2012年以来、実に5年ぶりの参加となります。前回参加した時は、まだマスターになってから日も浅い時期。どちらかといえば疑問は診断技術にかかわる部分が主でした。しかし、あれから5年の歳月と経験の蓄積を経て、自分の中にもアドバイザーとしての課題が蓄積していました。そういうこともあり、今回は実に深く学びの多い会になりました。

  恐らく、参加された他のマスターの方も同様の思いでいらした方はいたのではないかと思います。とかくこういう会は、地方の方は「行きたいけれども行けない」ということが多いと思うのですが、何と北は北海道から西は兵庫県まで、全国12都道府県より19名のマスター(女性12名、男性7名)が集いました。

  住んでいる場所も、それぞれ持たれているバックグラウンドも異なるマスターの皆さんですから、一通り自己紹介をしただけで実に学ぶことが多く、メモ用紙がメモでびっしりになってしまいました。人事、書道、カウンセリング、占い、心理学、実に様々な分野が筆跡心理学に結びついていること、そしてそれぞれが融合し、独自の形となって機能していること。そうしたことに触れるだけで、目から鱗の落ちる思いでした。

  グループディスカッションでは、日ごろ診断で生じていた様々な疑問について、遠慮なくぶつけさせていただきました。同じマスターの方々から様々な切り口でのアドバイスをいただけたこと、同じような疑問を抱えられいらっしゃった方が多くおられたことも励みになりました。



  事例発表会。一人目は、テレビ等でも活躍していらっしゃる石崎美花葉様。以前、「立教大学でお話させていただきました」で述べた通り、筆跡診断について語る時、「筆跡を変えることによって、本当に性格は変わるのか?」という疑問は、皆さんの高い関心事であるようです。石崎さんのお話には、何通履歴書を送っても門前払いされ再就職に悩んでいたが、筆跡を変えたことにより送った履歴書の3分の1から返信が来るようになり、複数の内定をもらうことができたという50代の方の事例、文字にコンプレックスを持っていたが字体と楽しむことにフォーカスすることによって自分に自信が持てるようになったという60代女性の事例など、字を変えることによって起きた様々な具体例が紹介されていました。印象的だったのは、奥様に先立たれた男性が奥様の筆跡診断をしてもらうことによって、以来その筆跡を見ることで奥様が傍にいるように感じることができるようになったというお話です。

  二人目は、大熊えりこ様。彼女は会社の人事で採用や人材育成などに筆跡診断を活用していらっしゃいます。僕も経験がありますが、筆跡診断は量が増えてくると膨大な時間と心的負担がかかります。正直字を見るのも嫌になるくらいです。そんな中で大熊さんの診断量には本当に頭が下がります。印象的だったのは、観相学よりも筆跡診断の方が役立つという声が多かったということ、もちろんそれは個々の事情とその時のコンテクストによって異なるものであり、絶対的に筆跡心理学が優れているというわけではないでしょうが。いずれにせよ、今では筆跡診断に対する社内の認知も向上し、性格分析を様々な方面に活用されているそうです。会社組織における筆跡心理学の可能性について、大いに参考になるお話でした。



  また次回皆さんにお会いするまで、僕もさらに研鑽を積みたいと思います。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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