窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

第71回YMSを開催しました

2016年05月12日 | YMS情報


  5月11日、mass×mass関内フューチャーセンターにおいて、第71回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。



  今回の講師は、株式会社ブルー・代表取締役、小林創様。「自分の思考特性を知る」と題し、「エマジェネティクス」と呼ばれる、脳科学に基づいた自己理解および他者理解のためのツールの入門についてお話しいただきました。

  エマジェネティックスとは、「エマジェネティックス・プロファイル」と呼ばれるテストを通じ、その結果を4つの思考特性と3つの行動特性に分類することで、その人の特性を理解し、コミュニケーション能力向上や自己理解・他者理解へと繋げていこうというものです。「ハーマン・モデル」とよく似ていますが、元々のベースは同じもののようです。また、第64回YMSで行った内容も基本的にはこのエマジェネティックスと同じです。



  さて、前半はエマジェネティクスの概要について、特に今回は思考特性の部分についてお話がありました。非常に単純化したものになりますが、上の図(クリックすると拡大します)は、エマジェネティックス・プロファイルの結果分類される、人間の思考特性をまとめたものです。思考特性は、コンセプト型(黄)、社交型(赤)、分析型(青)、構造型(緑)に分類されます。今回は、参加者全員が自分の思考特性について知るために、簡略型のプロファイリングを行いました。



  そして後半は、プロファイリングの結果得られた思考特性ごとのグループに分かれ、「もし時間と予算の制約なく休暇が得られるとしたら、何をするか?」というテーマについてディスカッションを行いました。これは、思考特性の違いにより、同じテーマでもその捉え方にどのような違いが表れるかを見るワークです。

  今回の第71回YMSでの結果は、次の通りとなりました。先のエマジェネティクス・思考特性チャートと比較してみて下さい。いかがでしょうか?

<コンセプト型>
・冒険する。知らない所に出かける。見たこともないような魚を釣る。但し一人で。個々バラバラに模造紙に書き込む。表現に絵を多用。

<社交型>
・発表の際、皆一緒に登場。ずっとボーっとしていたい。お金は考えない。皆が行きたいところがある時には、それに従う。

<構造型>
・極現実的な温泉旅行プラン。日数も設定。

<分析型>
・そもそも「休暇とは何か」から議論が始まる。無意味に過ごしたくない。一人でいたい。休暇を過ごすにも意味と目的がある。

  同じことでも驚くほど捉え方が違うこと、また上の図の分類通りの結果が出たのには、率直に呆れてしまいました。また、特に対角線にある象限同士の人は特性が真逆のようで、お互いにそれぞれの考えを「あり得ない」と感じるようです。

  人はとかく自分を基準にし、それを正しいものとして相手も判断する傾向があります。しかし、本当は「相手が間違っている」のではなく、「相手は自分と違う思考特性を持っている」というだけなのです。さらには、相手の思考特性を知ることで、相手の発言を誤解したりすることが少なくなるため、人間関係をより円滑なものにできることが期待できるでしょう。



  最後に。上の写真は僕のエマジェネティックス・プロファイルです。実はこの日のワークで、僕は分析型(青)のグループにいました。したがって、このプロファイルを見た時は正直驚いてしまいました。しかし、1日経ってみると社会的な部分での自分と内面の自分は違うような気もしますし、たまたま自分の中のマイナーな特性を強く使う環境にいたのかもしれません。いずれにせよ、思いがけない自分の一面を知る良い機会になりました。



「本当の自分」を見つけて武器にする 仕事も人間関係もうまくいくプロファイリングのメソッド
クリエーター情報なし
日本実業出版社


  次回、第72回YMSは6月8日(水)開催の予定です。

過去のセミナーレポートはこちら。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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