9月24日、前月に続き空気を読むを科学する研究所主催のMiXトレーニング講座を受講しました。Mixというのは、表情分析の第一人者、D.Matsumoto博士が開発した包括的微表情トレーニングメソッドのことです。
新型コロナウィルスの流行により、世界中の人たちがマスクを着用することが最早日常になってしまった昨今、「マスクをしているので、話し相手の表情が見えない」という声をよく耳にします。そのような世相を反映してか、今回は「マスクを着用している場合の表情を読む」トレーニングを受けました。
<以下の画像は、空気を読むを科学する研究所の許可を得て掲載しております>
具体的にマスクの上からどう表情を読むのかといいますと、マスクで覆われていない顔面上部から判断するのです。顔の表情は主に、眉や目の周りの筋肉(顔面上部)の動きと頬から口の周りの筋肉(顔面下部)の動きから読み取ります。しかし、マスクで覆われている場合、顔面下部の動きは基本的に読み取ることができません。
表情には、7つの基本感情を表す全人類に普遍的な表情があることは、過去に当ブログでもご説明しました。悲しみ、幸福、怒り、軽蔑、嫌悪、恐怖、驚きの7つです。この内マスクがあるために読み取りにくいのは、つくり笑い(いわゆる「目が笑っていない」というやつです)、軽蔑、嫌悪(上唇を上げるパターン)です。この点は個人的にも想像できました。経験上、口元から情報を得ている場合が多かったためです。しかし、それ以外の表情については思いの外、顔面上部の動きからだけでも推測できました。
一通りの解説を経て、前回同様アプリケーション「Mix」を使ったトレーニングに移ります。通常、0.5秒以下(かつては0.2秒以下)の短い時間で現れる表情を「微表情(Microexpressions)」と言いますが、トレーニングは0.2秒と0.1秒の設定で行いました。やはり、顔全面のトレーニングよりはハードルが上がります。顔面上部からも結構読めるのだということを実感すると同時に、今まで結構顔面下部にお世話になっていた自分に気づきました。
因みに、7つの基本感情の内、今回は6つを読み取るテストを行い、以下の条件を満たすと「Masked Mix」の認定証が発行されます。この基準は前回も同様です。
Proficient: 0.2秒以下で、正答率80%以上
Expert: 0.1秒以下で正答率90%以上
Master: 0.1秒以下で正答率95%以上
前回のテストもまだMasterには至っていないので、そちらも含めMaster目指して精進していきたいと思います。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした