たまたまですが、滅多に訪れることのない渋谷で焼肉が続きました。センター街も少し裏に入った薄暗い路地の雑居ビル3階に、外出自粛の影響も冷めやらぬ6月下旬にオープンした「上等焼肉ひらく」さんです。ひらくは「啓く」ですが、この度お世話になった店長の福嶋啓行さんのお名前からでしょうか?店内はシンプルな白木のテーブルに革張りの長椅子、高級感を醸しつつも敷居を高くし過ぎないモダンな雰囲気は、入店する前の薄暗い雰囲気と相俟って、文字通り喧騒から離れた「隠れ家」的雰囲気を際立たせています。
会話に忙しく、一部写真を撮り忘れているものがあるかもしれませんが、順にご紹介していきましょう。
乾杯時のウォーミングアップは、「キムチとナムル」。珍しいミニトマトのナムルはビールのお供にも良いです。
続いて「ネギに埋もれた牛たたき」と「牛炙りユッケの軍艦と肉寿司」。見た目の楽しさに加え、いきなりガツンと旨味の海に舌を沈め臨戦態勢に入らせてくれます。
そして、口をニュートラルに戻す「ひらくサラダ」。
ゴング。ここからお店の名の通り、上等なお肉が続きます。まずは、とてもタンには見えない「極みの厚切りタン」。噛んで生まれる旨味と食べ応えを残しつつ、食べやすい大きさにカットしてあります。
希少部位を揃えた厳選赤身肉3種は、うわみすじ(ミスジの中のさらに上部のみ)、ざぶとん(あばら骨側の肩ロース)、とうがらし(肩甲骨付近の肉)。
上等カルビとロース。
極みいちぼ(臀部の先の希少部位)。
夏バテで胃腸が弱っていたのか、それとも年なのか、「ネギご飯」と「白湯スープ」には手が付けられませんでした。
最後はデザート。全体的にサシの多い肉が多かったこともありますが、見た目以上にお腹いっぱいになりました。肉の旨味を堪能できるコースでした。
上等焼肉 ひらく
東京都渋谷区宇田川町33-13 楠原ビル 3F
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした