窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

前回とは見違えるような快投!-日本プロ野球2018 横浜vsヤクルト20回戦

2018年09月08日 | スポーツ観戦記


  9月7日、横浜スタジアムに横浜(5位)vsヤクルト(2位)20回戦の観戦に行ってきました。今回はいつもと違い、バックネット裏上段の席。上からなのでコースが良く見え、観戦しやすかったです。



  横浜の先発は8月29日の前回観戦時と同じ、井納投手。前回は散々な結果でしたが、今回は初球を打ち返した先頭打者坂口選手の打球を足に受け、一時ベンチに下がるといういきなりのアクシデントから始まりました。

  足の状態が心配されましたが、この日の井納投手は140㎞台後半のストレートが走り、時折スライダーを交えながら強力なヤクルト打線を力で封じ込めていきました。山田選手にヒットを浴びたものの、初回は上々の立ち上がりでした。



  一方、ヤクルトの先発は3年目の原樹里投手。前回の広島戦こそ6回2/3を投げて10安打5失点と振るわなかったものの、8月に入ってから非常に良い投球内容で、いよいよ才能を開花させつつあるような気がします。こちらも140㎞台後半のストレートが走り、時折ツーシームを交え、井納投手のさらに上を行く快調な滑り出しを見せました。



  横浜の初ヒットは2回裏。ソト選手が右中間を破る二塁打を放ちます。しかし、後続が倒れ無得点。



  3回裏。石川選手がショートへ強烈なライナーを放ちますが、西浦選手の好捕に阻まれます。一旦はグラブを弾いたのですが、打球が上に跳ね、それを西浦選手がキャッチするというプレイでした。

  両投手とも1安打無四球という好投。一歩も譲らぬ投手戦が展開される中、試合は早いテンポで井納投手の鬼門、6回を迎えます。



  その6回表は下位打線。井納投手は先頭打者を打ち取ったものの、原投手にヒットを許してしまいます。突然ストレートの制球が乱れ、3-1とカウントを悪くした結果、真ん中高めの球をレフトに弾き返されました。



  続く坂口選手もフルカウントまで行き、嫌なムードになりかけましたが、6球目を打たせファーストゴロ。3-6-3と渡って、見た目には併殺打でしたが一塁塁審の判定はセーフ。しかし、これはビデオ判定となりアウトに覆りました。井納投手は6回を切り抜けます。



  その裏。横浜は一死から石川選手が気迫のヘッドスライディングを見せる内野安打で出塁します。この試合、随所に石川選手の気迫が感じられました。チームを活気づけるプレイだったと思います。ただ、ここも後続が倒れ得点ならず。



  7回表。ヤクルトは二死からバレンティン選手がこの試合初めての四球で出塁します。しかし、ここは無理に勝負する必要のない、戦術的な四球と言ってもよいものでした。井納投手は被安打2、ちょうど100球で7回を終えました。



  その裏。横浜は一死から四番筒香選手がやや外より低めの変化球をセンターへ弾き返します。


  すると続くソト選手が、これも真ん中低めの球をセンターに弾き返します。この試合初めての連打で、横浜に一死二塁・一塁のチャンスが訪れます。



 そしてさらに続く桑原選手が真ん中やや低めの球を捉えます。打球はセカンドの頭上を超え、センターへ。横浜打線はいずれもセンターへの鮮やかな三連打で、好投の原投手から1点をもぎ取りました。ついに均衡が破れました。しかし、原投手もその後の佐野選手、楠本選手といずれも一発のある代打を三振に切って取り、最少失点で抑えます。



  8回表。横浜は二番手パットン投手が登板。最後の代打武内選手にこそファウルで粘られましたが、ヤクルト打線を三者凡退に切って取り、試合の流れをつなぎます。



  ヤクルトも8回裏から、二番手梅野投手が登板します。今シーズン、横浜は抑えの山崎投手の状態が良くないだけに、何としても追加点が欲しいところです。



  するとその場面で、この日守備では良いところを見せながら三打席無安打に終わっていた宮崎選手が、一死二塁から外角やや高めの球を一閃、打球はライトスタンドにライナーで飛び込む24号ホームラン!どうしても欲しかった場面で貴重な2点が入りました。



  さらに続くロペス選手。高く打ち上げたキャッチャーフライを中村捕手が捕球できず命拾いした後、フルカウントになってからの7球目でした。外角低めを掬い上げた打球は思いの外伸び、バックスクリーン左に飛び込みます。何と、二者連続ホームラン。息詰まる投手戦だった試合は、終盤にきてあっという間に0vs4となりました。
 


  そして最後は、抑えの山崎投手が登板。



  しかし、この日も不安が的中しました。まず先頭の代打畠山選手に二塁打を浴びると、



  つづく坂口選手、上田選手には連続四球。制球が定まらず、両選手とも一度もバットを振らせずに出塁させてしまいます。先ほどまでの勝ちムードは一転して無死満塁という大ピンチに。しかもこの後は目下30本塁打(4位)の山田選手、33本(2位)のバレンティン選手が続きます。



  しかしここはカウントを悪くする前に外角低めの球を引っかけさせ、併殺打に。二死三塁とします。ただこの間に畠山選手が生還し、1vs4。



  9月4日の対中日戦で、9回に6点差を追いつき勝ったこともあるヤクルトの強力打線。ツーシームを四球続け、カウント3-1となった後の5球目。ストレートが真ん中に甘く入りました。しかし、幸いバレンティン選手が打ち損じレフトフライでゲームセット。

  横浜は5日の東投手に続き、先発投手が好投しての良い勝ち方ができました。一にも二にも先発投手に尽きます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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