
続いて、ベンリアック蒸留所とグレンドロナック蒸留所のマスタークラス。正直言うと、ベンリアックは印象に乏しいウィスキーというイメージがあったのですが、なかなかどうして。非常に個性的なウィスキーを沢山リリースしていました。

まずはベンリアック12年シェリーウッド、46%。12年と言っても、14年が24%、13年が66%、12年が10%の配合です。シェリー樽由来のチョコレートや柑橘系の香りがバランス良く、家で気軽に楽しめそうな、置いておきたい1本です。

ベンリアック1991クラレットカスク16年、52.8%。バーボン樽で13年半熟成させたあと、2年半、ボルドーワイン(マルゴークラレット)の樽でフィニッシュしたものです。バーボン樽由来のバニラ香にワイン樽由来のスパイシー感やタンニンが加わり、干しブドウや杏のような味わいです。

ベンリアック1975年トーニーポートフィニッシュ。こういうのが飲めるのがマスタークラス最大の魅力と言ってよいでしょう。バーボン樽で30年熟成の後、グラハム・トーニーの樽で3年間フィニッシュ。ヨーロピアンオーク由来の琥珀色にポートワイン樽由来のベリーを思わせる甘み、カスクストレングスなので、少し加水すると香りがさらに開き、大変美味しいです。

つづいてグレンドロナック15年「リバイバル」。ベンリアック蒸留所がグレンドロナックを買収して後、ラインナップを見直し「リバイバル」としてリリースしたものです。グレンドロナックといえば、シェリー系の代名詞ですが、これぞまさにドロナックという色です。味も期待通りのドロナック。グレンドロナックの「よみがえり」ですね。

グレンドロナック1993年オロロソシェリー。今回一番良かったのがこれ。シェリー樽由来のレーズン、チョコレート、スパイスを思わせる香り、61%というアルコール度数を感じさせない、スムースな舌触り。本当にいいウィスキーでした。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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