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窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

韓国B級グルメ④

2008年12月17日 | 食べ歩きデータベース


 ソルロンタンと並び、二日酔いを覚ますに効果があるもう一つのお勧めはふぐを石のどんぶりで煮たボック(ボゴタンとも)(上の写真)です。釜山でふぐは決して高級魚ではなくふぐちりやボックを出す食堂は至るところにあります。釜山と下関は対馬海峡を隔ててすぐ傍だというのに、両岸でふぐの値段がこうも違うのかと初めて釜山を訪れたときは驚きました。何しろ日本で高級魚の代名詞であるふぐがよく石焼きビビンバなどで使われる石のどんぶりの中にブツ切りないしはまるごとドーンと入っているわけですから(言うまでもありませんが腸は抜いてあります)。

 このたっぷり入ったふぐの身を韓国もやしやセリと共に煮るのですが、非常にあっさりした中にも濃厚なスープができあがります。上の写真は辛いタイプですが辛くない透明なスープもあります。今回入った店のはブツ切りで、どんぶりからふぐが顔を出している丸ごとタイプに比べると迫力に欠けましたが、何と肉だけでなくふっくらした白子も入っていました。この点はかなり高評価です。



 もう一つこの店で良かったのは、どんぶりに入っているもやしやセリを別の器に移し、コチュジャン、ごま油と混ぜて食べる方法を教わったことです。今まで何軒もボックの店を訪れてこの食べ方は初めてでしたが、大変お勧めです。これからは他の店でもコチュジャンとごま油を頼もうと思います。



 最後に鰭酒です。僕は正直釜山でポピュラーな韓国焼酎C1があまり得意ではありません。しかも最近日本で同じく苦手の真露を飲みすぎて体調を崩したこともあり、今回の訪韓では極力焼酎を避けてきました。するとお店の人が「鰭酒がありますよ」というので、当然のように日本で出てくる猪口で飲むようなのを想像し鰭酒を頼んだのですが、出てきたのは上の写真のとおり巨大な(隣にあるのが標準的な大きさの湯呑みです)鰭酒。まるで「ワンカップ大関1.5倍」のようです。しかし元の日本酒が辛口でなかなか呑み口の良いお酒だったので3杯ほどおいしくいただきました。

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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韓国B級グルメ③

2008年12月17日 | 食べ歩きデータベース


 梵魚寺のある釜山、金井山の中腹は家鴨や山羊を食べさせる食堂が多いので有名だそうです。梵魚寺を訪れた折でもあったので、昼食はそこで家鴨を食べることにしました。

 出てきたのは名前は分かりませんが、唐辛子とニンニクで味付けした家鴨を玉葱やエリンギ、青ねぎなどと一緒に焼いたプルコギの家鴨版のような料理です。ここまで味付けしてしまえば家鴨であろうが何であろうが同じような気がしますが、味は悪くないです。



 ここも一昨日ご紹介したホルモン屋同様、残った肉汁と油を使って焼き飯を作ってくれます。大変美味しそうなのですが如何せん3時間前にソルロンタンを食べたばかり。韓国に来たときは食べるのも仕事と心得てはいるものの、少ししか食べられませんでした。

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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韓国B級グルメ②

2008年12月17日 | 食べ歩きデータベース


 僕が韓国に行ったときの朝食の定番が上の写真のソルロンタンという、牛の骨・肉・内臓などを煮出してとった白濁のスープに青ねぎとスライスした牛肉を加えたスープです。日本の焼肉屋でもポピュラーなコムタンとよく似ていますが、厳密には違うものだそうです。臭みのないあっさりとしたスープで青ねぎと良く合い、ご飯と混ぜ雑炊のようにすれば朝食としてぴったり。日本にも牛骨ベースのラーメン屋がありますが、それをよりあっさりさせたイメージです。何より良いのは僕の経験では二日酔いに覿面の効果があります。

 韓国の食堂で良いと思うのは、このソルロンタンが塩を入れずに出てくることです。塩は大抵に場合テーブルに備えてあるので、自分の好みにあわせ加減を調節することができます。

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梵魚寺

2008年12月17日 | 史跡めぐり


 釜山北部、金井山にある韓国五大禅寺の総本山です。統一新羅時代の678年に創建され現在残るのは1614年の再建です。



 梵魚寺の入口。1614年の再建時に建てられ、門の柱を石柱で支えているのが特徴です。



 曹渓門をくぐると続いて現れるのが天王門。その名の通り派手な色彩の四天王像が出迎えてくれます。



 同じ四天王像でもわれわれ日本人に馴染みのある薬師寺や東大寺の四天王像や金剛力士像とは似ても似つきませんね。



 子供の頃、仁王様を見るのはちょっと怖かったのですが、こんな四天王像ならユーモラスで笑っちゃいます。



 続いて不二門をくぐりぬけ、



 大雄殿に至ります。お釈迦様と二体の菩薩像が安置されています。彫刻も細やかで韓国でも非常に評価が高い木造建築物なのだそうです。同じ仏教でもカンボジアやマレーシアで見たような小乗仏教のお寺が日本と全く違うのは容易に理解できるのですが、お隣韓国の禅寺も日本の禅寺とは全く異なっています。仏像のお顔も飛鳥で見かけるいわゆる「百済様式」とすら全然似ていません。



 大雄殿の右手には大太鼓、銅鑼、そして上の写真に見る魚板を下げた楼があります。この魚板は木魚の原型とも言われ、京都宇治の萬福寺にも魚板があります。



尤も萬福寺のはこんなに派手ではありません。上の写真のように木目色そのままで大きなたいやきのようです。



 創建時から唯一つ残ると言われている遺構が上の写真の三層石塔です。この様式の石塔は去年訪れた慶州の仏国寺にもあり、典型的な新羅様式の塔と言われています。







 大雄殿の左手にあり、三つの異なる仏殿が一つの建物を形成しています。向かって右手から羅漢殿、独聖殿、八相殿といいます。装飾も優れていて、文化財として価値の高いものだそうです。

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