はらじゅく86のブログ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

「伊藤詩織さん事件」のその後

2018-01-23 12:59:29 | 日記

 
         シナイ半島の砂漠地帯(出エジプト記)の山並みーwikiから

◆Sさん、コメント有り難うございました。コメントに気がつくのが遅れてすみません。
仰るように、数日前に「伊藤詩織さん事件について(検察審査会以前)」というタイトルで投稿しました。
そして、翌日だったかもしれませんが削除しました。

削除した理由はいくつかあります。でも、なんとなく消した方がいいような気がしたからということでも
あります。86のメンバーでも、詩織さん事件に最近興味をもったひとがいたとしても、検索をすれば
情報はたくさん集めることが出来るしとか。それに、皆さん忙しい毎日を送っている中で、このブログ
を読む人も数人だけだし、それに以前書いた記事を再度取り上げてもすこしくどいことにもなるので
は、と。

ただ、僕は自分のツイッターでは、詩織さんの事件について、これはと思ったコメントや記事があれば、
すべてツイートやリツイートをするようにしてもいます。
それで、詩織さん事件について二つのことだけ、皆さんご存知のことだと思いますけど書かせていただ
きます。

◆一つは、伊藤詩織さんの事件は、政治がらみの点が確かにあるわけです。菅官房長官の秘書官から
警視庁刑事部長になっていた中村格氏が、本人も認めているように、加害者側である元TBSテレビ
・ワシント
ン支局長の山口敬之氏の逮捕を中止させたわけです。

ウイキペディアでは、詩織さん事件の容疑者・山口氏の逮捕について、中村氏は「準強姦被疑事件に
ついて、同年6月8日の逮捕状執行直前に、警視庁刑事部長として執行停止を決裁した」と記されて
います。こうした警視庁幹部による逮捕直前の執行停止命令という事案は、過去一度もなかったこと
だそうです。
通常は、逮捕状を請求した担当検事・警察署署長の判断がすべてなのだそうです。またウイキペディ
アによると、中村格氏
は「菅官房長官から『将来の警察庁長官間違いなし』と評されている」ということ
のだそうです。

しかし、当時の山口容疑者は安倍総理に近く(安倍さんを取材した『総理』の著者であり、昭恵夫人も
フェースブックで山口氏を激励)といった関係も周知されている事実のはずです。また、民放TVのコメ
ンテーターとして安倍総理擁護の論陣を張っていたことでもよく知られていたはずです。
その他、山口氏については、SNS上でさまざまな風説が投稿されています。いずれも政治・金銭がら
みのことです。検索しますとかなりヒットするのではないかと思います。 

◆それからもう一つは、比較的最近の事態の成り行きを報じたニュース記事を書いてみます。
現在、詩織さんは山口敬之氏を相手として損害賠償請求を民事提訴しています。そして、昨年12月
5日に第一回の口頭弁論が開かれたそうです。

しかし、いま下記した記事を読み返してみて気がついたことですが、朝日紙の記事も、ハフィントンポ
スト誌の記事も、
両者とも同じように山口氏を「男性ジャーナリスト」と表記しています。ここで固有名詞
を出さない理由は、検察審査会でも「不起訴相当」と結論されたことによるのだと思います。

しかし、ジャーナリストの立場からしたらその検察審査会の結論にしても、逮捕状が発令されているに
もかかわらず理由もなく逮捕の執行を停止したことについても、そこで立ち止まって『何故なのか』とい
う問いをもたないことでは、真のジャーナリストとしての役割を果たしていることにはならないないと思う
のです。(そのような問いを持たないジャーナリストはいないとも思いますけど、記事の掲載の決裁は
デスクといった役職が持っている辺りの問題なのかもしれません)

しかし、検察審査会の問題性については、審査の段階で義務付けられている弁護士の立ち合いがな
かったこと。また、審査会の構成メンバーを選ぶ際に、一定の基準の中で不公正な選抜がなされたの
ではないか、といったことが言われています。このことについて、いつどこで目にした記事だったのか探
しだすのはやめますが、検索すればこうした問題性についての記事はいくつか出てくると思います。
また確か、森裕子参議院議員など野党議員の間でも共有されている情報ではなかったかと思います。

またウイキペディアでは、「ジャーナリストは事実に対する現状や意義、展望を報道する専門家である
とされる
」と書かれています。ジャーナリストが報道記事を書く場合、このばめんではまず「検察
審査会
の結論」ありきだけでは、そこでの一つの結論の伝達報道ではあっても、ジャ
ーナリストはそこのところ
が出発点であって、そこから、その結論にいたる因果関係(全体状況)を辿
りなおすことをこそが、ほん
とうのお役目であるはずだと思うのです。単なるお役所発表を伝達する情報
屋であっては、この先すぐ
にでもそのジャーナリズム固有の存在意義が失なわれて、下記したようなA 
I ・I Tによる情報発信に取
って代わられるのではないかと思うのです。

「“記者ゼロ”A I で報じる「JX通信社」29歳社長が見据えるニュースの産業革命」
https://www.businessinsider.jp/post-160129

「元TBS記者側、争う姿勢 伊藤詩織さん民事訴訟」 朝日新聞デジタル
 
https://digital.asahi.com/articles/ASKD546XSKD5UTIL027.html

「伊藤詩織さんと元TBS記者の裁判始まる 空席を見つめた2分間、彼女は何を思ったか」
ハフィントンポスト
http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/05/lawsuit-20171205_a_23297159/ 

「意識混濁の詩織さんホテルに引きずる山口」録画公開の可能性」 田中龍作ジャーナル
「……TBS記者(当時)の山口敬之が伊藤詩織さんにレイプドラッグを飲ませて準強姦に及んだことを
示す物的証拠である。この動画が公開される可能性が出てきた。」
「準強姦事件もみ消し事件」を追及する超党派の野党議員たちが、きょう、詩織さん本人と警察庁な
どから事情を聴いた。上述した動画公開の可能性は詩織さんの代理人弁護士が田中に明らかにした」

「詩織さん側は準強姦事件の民事訴訟でこの動画を東京地裁に証拠申請している。申請が認められ
動画をめぐる部分の審理が終われば、公開される可能性があるのだ。裁判所が官邸から圧力をかけ
られたり、あるいは忖度したりして動画の公開を認めなくても流出することもある。森友学園への国有
地売却をめぐる音声データが流出したのと同じように……」
http://tanakaryusaku.jp/2017/12/00017070  

しかし、西部邁さんが自死を果たされました。手持ちのご著書を読むことの中で、
謹んで哀悼の思いを捧げます。


 

 


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
記事削除について (さとう)
2018-01-25 08:11:54
記事をありがとうございました。事情わかりました。詩織さんの大変な覚悟やリスクのある告発について、新聞やニュースでほとんどとりあげず見て見ぬ振りという感じで失望していました。海外の記事にはなっているようですが。そんなときに一晩で消えたのでビックリしたのです。
返信する

コメントを投稿