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喪失と再生

2016-03-08 13:08:08 | 日記

友人のお母様が亡くなった。長く認知症を患っていたので友人も半分は「お疲れ様」と安堵しているようだが、理屈では判っていても現実を受け入れるには時が必要だろう。

彼女は死を「固く冷たい」と表現していたが、親が生きていても離れていれば頻繁に会うことはできない。

愛情で結ばれていた人の死は物理的に会うことが適わなくなる代わりに、温かな思い出となっていつも傍らに寄り添ってくれるのではないだろうか。

近親者の死が悲しいのはそれまでの関係が幸せだったことの証であり、それを悲しめないのは別の意味で哀しいことである。