楽園のカンヴァス 原田マハ 著
アンリ ルソーの絵の信奉者、一人は日本の倉敷美術館の女性のキュレーターと、MoMAのキュレーター
が 、ルソーのコレクターから「夢をみた」の絵の 真贋について、依頼を受けます。
それぞれが実証する過程 、絵画の物語によくある画商とコレクターとの駆け引き、
更にルソーが、市の税管吏から、好きな絵の道に進み、ピカソに与えた影響、貧困生活、
モデルとなった ヤドヴィガの心の変遷など、盛りだくさんの小説で一気に読ませてもらいました。
これを読むと美術館に行きたくなり、好きな絵の前で過ごしてみたくなります。
また 見方も奥行が広がりそう。
織絵とTimの二人は、十数年後に再会し、Timは心の中で決めていた言葉を・・・・
そうそうこの本 「高校生が選んだ直木賞」として取り上げられていました。盛岡第四高校 文芸部員9人が、
自分達で選んでみたら？ という事で、これこそ直木賞と決まったそうです。
作者は 作家の原田宗典さんの妹さんであることも知りました。
今日の日めくりカレンダー A drowning man will catch a straw. 溺れる者は藁をも掴む。