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この本に出会ってから 中欧の旅に行ってたら もっと深くチェコを観察できたのにな~
出来たらもう一度行きたくなりました。
春江 一也著 集英社刊
第二次世界大戦後の チェコは ヒトラーに替わりソ連の介入で 相変わらず窮乏と
秘密警察に怯える毎日でした。
が 1960年 ドプチェク政権になり 徐々に 自由化・民主化が進み国民の生活も良くなりつつありました。
当然ソ連には自由・民主化は 気に入りません。なんだかんだと難癖をつけ、
従わぬチェコに 1968年軍事介入をし、再びソ連の傀儡国家に仕上げられました。
チェコの歴史が 実に 分かりやすく・且つ面白く書かれていて、
国の外交の難しさを知らされました。今の 日本の沖縄問題が、ちらと頭を過ぎりました。
作者春江氏は 日本大使館員として この時にチェコにて勤務中。実体験された事を書いてます。(ノン・フィクション)
日本の外交官と DDR(東独の幹部)の美貌の女性(カテリーナ)との恋が、綾になっていて(これは フィクション)
読みやすかったです。又カテリーナの言葉が感動的でした。いちいち頷いておりました。
人間の美しい生き方をあらためて、考えさせても くれました。
社会主義国家 と 専制国家 が 紙一重の危うい関係も 良く分かりました。
複数政党制による政権交代・表現の自由・インターネットの自由が、民主主義の条件だそうですが、
(エマニュエル・トッド氏) よかった~ 今の日本は 辛うじて合格してました。
でも 何時崩れるか 一寸心配もしています。 取り越し苦労なら幸いだけど。
・・・書の終わり方が、ぶっちぎれの感じで 変だな? と思いましたら 3部作で
まだあるようです。納得できました。勿論 後編も楽しみです。読みますよ。
今日の日めくりカレンダー In no time at all. あっという間にね。