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永続敗戦論 白井聡

2022年07月28日 | 
 非常におもしろかった。おもしろかったは語弊があるかも知れないが、日本国民はみんな読むべき本かも知れない。
「私らは侮辱のなかに生きている」というのは大震災というか原発事故の後のことらしいが、ほんとうにわれわれはバカにされている。これほどの事故が起こっても当事者である東京電力も政府もまったく蛙のツラにションベンというかまったく当事者としての責任も恥も形式的な外聞をつくろおうという気もない。万死に値する。
「戦後は終わった」と言う、歴史に向き合わなければならない、と言う。そして結局今の惨状は敗戦にきちんと向きあわなかった結果だと言う。
 対外関係の諸問題、として領土問題や北朝鮮問題のこと、それから「アメリカの影」が具体的に書かれているが、すべては「政治」あるいは著者の言う「国体」のことの論考だ。
 非常に考えさせられた。いまも考え込んでいる。ほぼすべてこの通りだ、だが、じゃあこれからどうすればいい?未来はあるのか?絶望的ではある。未来はわれわれひとりひとりが考える行動するしかない、と言うのだろう。そうなのだが、僕は政治学者ではなくて、ただの一市民だ。だからほんの少し考えていることもやることもずれているかもしれないなあ。

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