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せろふえ

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主権者のいない国 白井聡

2022年05月28日 | 
「統治の崩壊」と言うべき段階にまで陥った日本の政治、そしてそれを必然化した日本社会について、折に触れて私が書いた分析・考察の文章をまとめたものである。」
「統治の崩壊」と言うべき段階」 まったくもってそのとおりで日々怒り、あきれかえっている。本書の安倍晋三、安倍政権に対する言葉は実に激烈だがそれでも足りないと僕は思っている。
「私たちの再出発は、公正と正義の理念の復活なくしてあり得ず、その復活のためには、総理自身の違法・脱法行為の究明が絶対的に必須である。すくなくとも、山口敬之レイプ事件、森友学園事件、家計学園事件、桜を見る会、河井克行・案里夫妻の選挙違反事件の計五件の事件については、徹底的な究明がなされなければならない。そして当然、究明に引き続いて、安倍のみならず関与した他の者の訴追と処罰もなされなければならない。」
 こうして引用し、パラパラ読み返し、なんだかともかくすべてここに書き写したいくらいだ。

サイエンス言誤学  清水義範

2022年05月09日 | 
 清水義範が科学にかこつけていろいろ書き連ねているもの。なかなかおもしろいが、科学ではない、と思うところも相当ある。
 僕もシロートながら、科学についてこんなふうに書き連ねたいものがたくさんある。おいおい。

 連休が終わったねえ。コロナの感染は、ここんところ速度が遅いとは言え順調に減っている、と思っていたのに、昨日一昨日とまた増えている。連休で検査が減っただけじゃないのか。さらに連休での感染が増えるかもしれない。いったいどうなるんだ。

もっとウソを! 男と女と科学の悦楽文春文庫図書   日高敏隆 × 竹内久美子

2022年05月06日 | 
 不明にして竹内久美子のことは知らなかった。日高敏隆は知ってた。
 なんというか、科学対談与太話。まあおもしろく、だいたいはそうだよねえと思うのだが、一部はどうかなあと思う。まあそれで良いのだろう。彼らの言う科学と僕の考える科学とはだいぶ離れているようだ。でもそれで良いのだ、おもしろく読めた。(しつこい)

闇の盾 政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男  寺尾 文孝

2022年05月03日 | 
 なんて言うか、おもしろいといえばおもしろいのかもしれないが、読後感は良くない。
 元警察官が、金やら人脈やらあやしい力を駆使して人生武勇伝というか、ヤクザまがいの老人の自慢話というか。歴代首相から芸能人からみんな実名で出てきて、まあそうでなかったら読むに堪えないがだからおもしろいのか。
 経済界も政治もこういう奴らが動かしているのだろうが、だから不快極まるが、どうしようないし嫉妬してもしょうがない。かってにしてくれ。税金や預金や、そもそも庶民の金を勝手に動かすのはおかしな話なので、こういう話もある意味大切だし具体的におかしなことはおかしいと騒ぐしかない。いろいろまずいことだとわかっているからこの本の中でも自死やら変死やら山盛りなのだろう、かわいそうだがある意味自業自得なのだろう。

追記:フランス語っぽい日々 じゃんぽ~る西 カリン西村

2022年05月01日 | 
「和製フランス語、あるいはフランポネ」では英語でもとても多い日本人がかっこいい(フランス語ならシック)と思って使うが英語じゃない、フランス語じゃない、笑いものになってしまう言葉のことが書いてあり、しかも「フランス人だって、単にカッコよく見せたいがために漢字をつかっては、見事なヘマをやらかしているのです」とフランス人のカリンさんが書いている。
 思い出したのはTVだったと思うのだが、白人が太い二の腕のタトゥーを見せびらかしながら「かっこいいだろう?日本の漢字なんだ。タイフーンだぜ」と(英語で字幕だったけど)言うのだが、それは台風じゃなくて「台所」(^^;)
 愛読書「楽譜の風景」に "I don't know how about your part!" と言って共演ピアニストのパート譜をやっつけようとしたら、part と言うのは体の部分というかつまり「もの」だろうか?「いちもつ」?を表し、意図せずピアニストのホモをからかうことになってしまったというのが書いてあって、それも思い出した。
 そういえば、これは僕が30年以上も前に聞いた話だが、お遊びのママさんバレーチームが、バレーボールがあたると腕が赤くなって傷んだ桃みたいになっちゃのよねえ、などと言い、バレーボールチーム名に「フレッシュピーチ」とつけたのを、アメリカ人(同僚、若い男)がこっそり、日本だから良いけどアメリカでは相当まずいです。ピーチというのは卑語ではもちろんお尻で、フレッシュはその、えーと、virginと言うことになっちゃんですよねえ、と言っていて、へー!と思ったものだ。


 vous:あなたとtu:きみの使い分けの話もおもしろかった。茂木大輔のDuを与える話を思い出した。フランス語もドイツ語も二人称がふたつらしいのにその使い方?が全然違うのらしい。

フランス語っぽい日々 じゃんぽ~る西 カリン西村

2022年04月30日 | 
 外国ものはどれもこれもおもしろいが、これもおもしろい。
 いろいろ考えさせられることがいっぱい。フランス語を学んでなくても(僕も)とても楽しめる。あるいは読むべき本と言っても良い。
 映画 グラン・ブルー ベティ・ブルー ラスト3デイズ 予言 漫画「未来のアラブ人」を見たい、読みたい。

虚偽自白を読み解く

2022年04月25日 | 
 多くのえん罪のことを知り、憤ってきたし、どうして無実の人が「自白」してしまうのか、わからない気もするし、いやよっぽどひどい捜査、尋問なのだろうと思ってきた。
 この本を読むと、それはそうなのだが、さらに深い闇があるらしいのだ。恐ろしいことだし、絶望的になる。
 まず、なぜやってもいないことを「自白」してしまうのか。従来それは取調官側が考えたシナリオを押しつけられて「言わされる」のだと思われてきたが、そうではないというのだ。言わされるのではなく、自ら容疑を引き受け、想像で「犯人を演じる」と言うのだ。そしてそうやって「演じ」なければならないようになる状況もていねいに書いてある。
 一方、裁判所、裁判官の、木で鼻をくくったような対応、傲慢きわまりない言い草には反吐が出る。この本から引用すれば
「議論の理路をたどることなく、結論部分だけを取り出して「論理に飛躍があるというほかない」と論難している。」
 要するに裁判官なんて上、最後には政権与党のトップに人事をにぎられ、人間らしい心や判断力なんて捨ててしまったやつらばかりなのだろう。絶望的になる。
 もちろん、まさに書いてあるとおり絶望するわけにはいかない。よく読めば自白調書や、自白している時の録音そのものが、犯人ではあり得ないことを示しているというのだ。著者たちの活動を応援したい。

はばかりながら「トイレと文化」考  スチュアート ヘンリ

2022年04月15日 | 
 偶然手に取った。僕にはどうもスカトロ趣味があるらしい。まあそれはともかく、著者があやしい。スチュアート ヘンリを調べると日本名本多俊和とある。その来歴があまり出てこない。この本を読み進めると、ますますあやしいのだ。イザヤ・ベンダサン(山本七平)のようなあやしさだ。だが、どうやらおもしろそうな人物で、白人なのに日本で学び研究し日本語で書いているらしい。そうだとしたら、見た目で判断すべきではない、あまり余計なことがネットに出てこないのはそれはそれでうなずける気がしてきた。
 でもね、この本には感心しなかった。内容がやっぱりなんとなくあやしいんだよね。伝聞とか、世間で言われているような、つまり僕がすでに見聞きしているが、たしかなことかわからないようなことがたくさん書いてある。自分の直接体験したことと伝聞がないまぜに書いてあるので、どこまで信用していいのかよくわからない。文化考というだけあって、トイレから大きく文化全体のことを考えているのは確かだが、その演繹があやしい(と僕は思う)。眉に唾しなければならないと思う。

 昨日は冷たい雨。腕はまだ痛く、チェロはピッコロをちょっとだけ弾き、どうにか弾けることは確認したが、モダンの方が力が必要だ、ちょっとやめておいた。エア練習が有効に感じられ、30分ほどラフマニノフをさらった。(さらった?)エアだと頭がついて行ってないのが実感でき、とても良かった。少しずつだが、練習するぞ。

きのこの話 新井文彦

2022年03月21日 | 

 新書なのだが、キレイな本だ。写真が美しい。だが、残念、本文に出てくるさまざまなきのこの、写真とかその成長の様とかがすぐには見つけられない。キレイな写真を見て、読んで、きのこ良いなあと思う入門の本なのだからそれで良いのかもしれないが。

メーター検針員テゲテゲ日記 川島徹

2022年03月18日 | 
 このシリーズを何冊か読んだが、これが1番おもしろかったと思う。
 著者は作家志望で、一流?外資系を中途退社して、こんなありさまらしいが、そういうわけでとてもおもしろかった。舞台は鹿児島らしいが、Q電力って、伏せ字になってない。それこそが著者の望むところだろう。
 それにしても九州電力に限らないだろう、東京電力なんてひどいものだが、大企業の傲慢、その非人間性にはあきれてものが言えない。

やつあたり俳句入門 中村裕

2022年03月02日 | 
 この題名もよくわからないが、ともかく書名にひかれて手に取った。
 俳句入門とあるが、俳句入門というような内容ではない。いや、ない? 芭蕉から現代にいたるまでの俳句の歴史を著者のかってな(ちがう?)解釈で解説したもの。
 まあ、おもしろかったと言えばおもしろかったのか。1/3くらいは飛ばして読んだ。僕にとっては意味がない。おもしろかった1番は俳句に、かならずしも季語は必要ない、ということを知ったことか。前からなんとなく感じていたが、俳句は東京だけのものではないだろう。熱帯地方の俳句だってあるだろう。それはこの季節の季語ではない、というようなことを指摘される(している)のを見聞きすることがたまにあり、ほとんどナンセンスだと思っていたので、確認できてうれしい。(僕は 廃人 俳人ではない)

禍の科学 ポール・A・オフィット

2022年02月20日 | 
 なかなかおもしろかった。知らなかったこともたくさんあった。だが、この著者の姿勢も自分自身が非難しているようなものだと思う。ずいぶんたくさん断定的に書いてあるが、将来それは違うと言われる可能性があると思う。
 たとえば環境ホルモン、DDTやビスフェノールAのことが無害だ、あるいは安全だと書いてあるが、ごく微量、低濃度の、環境や健康に与える影響を過小評価していると思う。、遺伝子操作は普通の品種改良と同じだと書いてあるが、そんなことはないと思う。
 たとえばフロンのように、それはいまだに直接的には無害な物質だろう。だがそれは思わぬ影響を地球規模で与えることになった。
 所詮、この著者も自分が非難するように、時代の空気に流されている。いや積極的に乗っている、と思う。
 じゃあお前は?といわれれば、返す言葉はない。長い歴史の中で、科学は万能ではない、わからないことが多すぎる、多くのことが、断定できない、ということがあきらかになった、としか言いようがない。

ボンバルボン マックのおまけ

2022年02月09日 | 
 子供がもらってきたマックのおまけなのだが、とっても良い!笑ってしまった。見てのとおり怪獣のお話なのだが、お行儀の良い怪獣でねえ。ヒーローも人の話を聞き、ききわけが良いのだ。まあ底の浅い話だと思うのだが、こういう時代なのだなあと、感心したのである。うん。

破天荒 高杉良

2022年02月04日 | 

 なんだか自伝的なんて書いてあり、どこで知って読もうと思ったのか憶えていないのだけれど、途中まで読んで全然おもしろくなくてやめた。この作家のファンにはおもしろいのだろうか?僕はひとつも読んでないからなあ。でも途中まで読んで、他のを読もうかという気にまったくなれないぞ、こんなことでいいのか。

バレエ漬け 草刈民代

2022年01月25日 | 
映画「Shall we ダンス?」を見たのはずいぶん昔だが、草刈民代のエッセイを見かけて借りた。まあ文章はシロートそのもの、と思ってしまうが(シロートのたわごと!(-_-;))おもしろかった。ハリウッドリメイク版も機会があったら見てみたい。