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せろふえ

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老後とピアノ 稲垣えみ子

2024年06月17日 | 
 おもしろくてあっと言う間に読んだ。
 もうレシピ本はいらない の稲垣えみ子が子ども時代にならっていたピアノを再開した顛末。再開して、ハマり、毎日2時間以上も練習している、というのでは、僕には全然参考にならないのだが、楽器演奏って上を見ればキリがない。その場その場で楽しめば良いのだ、と言うのは我が意を得たり、である。もっと練習というか、義務ではなく楽しみとして楽器を触る、音楽を楽しむ、ということをしなければなあと思ったことだ。
 

もうレシピ本はいらない 稲垣えみ子 - せろふえ

稲垣えみ子は月の電気代が1000円以下で生活しているらしい。冷蔵庫は捨てたそうだ。この本は土井善晴の一汁一菜みたいな、ごはんと味噌汁、干し野菜とぬか漬けさえあれば食...

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佐野洋子対談 西原理恵子 リリー・フランキー

2024年06月12日 | 
 これはもう亡くなる直前のころの対談らしく、リリー・フランキーとの2回目は実現しなかったらしいし、余命2年と言われたその足で買ってすぐボコボコにぶつけ、鳥の糞のついたままのジャガーのことなどが出てくる。こうして生きて、死んでいきたいものだ。いつも本音の佐野洋子だ。

バッタを倒しにアフリカへ 前野ウルド浩太郎

2024年06月09日 | 
 新聞の書評で知ったのだったか、図書館で借りた。古本屋で何冊も見かけた。
 著者のアフリカでの綱渡り?のような研究の日記のようなもの。楽しく読めて、それから著者が職を得て、研究活動ができているようだし、ツイッター(x)はアクティヴらしいし、よかったよかった。


 政府自民党の政治資金規正法は「裏金維持法」と言われている。そのとおりだ。

 ここに写っている特にこの三人が見にくいのはその精神の醜さが表れていると思う。
 この記事にこんな見にくい政治記事をくっつけて申し訳ない。でも書かざるをえなかった。

クライム・マシン ジャック・リッチー

2024年06月08日 | 
 吾妻ひでおがおもしろいと書いていたので図書館で借りた。ほんとにおもしろい。著者は短編ばかり書いているようで、こういうのはユーモア・ミステリ、と言うのか、へー。魅力的なキャラクターのシリーズをたくさん書いているらしく、それがまたいい感じだ。


アンのゆりかご 村岡花子の生涯 村岡恵理

2024年05月27日 | 

 中学生になってしばらくした頃、本屋でばったり小学校の時の担任に会った。今思うと本屋で会ったのがうれしかったのではないか、本をプレゼントしてくれた。中学生の男子生徒に赤毛のアンってことはないだろう、と思っていたのだが、読んでみるととてもとてもおもしろく、このシリーズを次々と10冊すべて読んだ。続編以降はあまりおもしろくないよねえなどという人が何人もいたのだが、僕はとてもおもしろく読んだ。またたまには読み返してみるかなあ。再読は人生の大きな楽しみだ。
 図書館でこの本を見かけ、実は僕は「周辺」をあまり見ない方で好きな本の映画化されたもの、その逆などには慎重なのだ。自分の良いイメージを壊されたくない。まあそれでも見ることはある。連続テレビ小説の村岡花子のは全然見る気がせず、見ていない。後悔してない。
 この本はとても良かった。お孫さんが書いたものらしいが、誠実な書き方で心に染みた。

一瞬と永遠と 萩尾望都

2024年04月20日 | 
 萩尾望都のエッセイを偶然見かけて借りた。いつもの萩尾望都でとてもよい。理知的で示唆に富んでいる。僕が見ていない映画などの作品でわずかにわからないところもあるが、それすらわかるような書き方ですばらしい。
「厚木淳の「ノート」にレイ・ブラッドベリ激賛がのべられていたので、こんなすごい作家に対し、”波長があう”だの”探してたものがあった”だのいうのは冒涜じゃないかという気がしてきた」
 というのはまさに萩尾望都に対する僕じゃないか、と思ったことだ。

武器としての国際人権 藤田早苗

2024年04月14日 | 
 ともかく怒り狂いながら読んだ。ほんとに日本ってダメ。基本的に政府自民党、ひいては官僚どもがダメなのだが、結局日本人がダメなのかと思い、がっくりくる。日本人がダメだとしたら、もちろん本質がダメなのだが、教育がダメなのだろう。がっくりくる。
 こんなこと書くと、そんなことない、こんな良いところがある、とバカが書きそうだ。この絶望的な政治状況をどうにかしてみろ。こんな風に書かざるを得ないほど状況は絶望的だ。
 この本は日本国民が皆読むべきで、国際的にいかに日本がダメだと思われているかがわかる。みんなで声を上げなければならない。
 この本の中だけでも、民主党政権の時に少し良くなったが自民党が復権してダメにしたとか、民主党の批准した条約を安倍晋三がないがしろにしたとか、何度も出てくる。自民党を復権させてしまったことを強く強く後悔する。今や自民党が犯罪者集団だということはあきらかなのだ。国際人権なんて夢の世界になっている。せめて法治国家に戻したいが、それすらあやしい。ひどすぎる。

ドーナツ経済学が世界を救う ケイト ラワース (著)黒輪 篤嗣 (訳)

2024年04月10日 | 
 (金の)経済というかGDPというか、発展?あるいは膨張し続ける経済なんてありえないし、それを目指すべきでもないし、それは幸福と関係ない、という経済学あるいは社会学(というのはつまり人間のすべての活動学というか)の全体像を描こうとして本、と言うべきか。おもしろくてここ何日か夢中になって読んだ。
 ドーナツというのは新しいアイコンで、ふたつの同心円を描き、その内側つまりドーナツの穴は貧困や欠乏で、ドーナツの外側は過剰、地球の破壊を表している。人間の活動はすべての領域でドーナツの中に収まらなければならない、と言うもの。
 書いてあることは多岐にわたり、そのすべてに納得するが、それを実現する道筋はなかなか困難だなあと思う。(道筋はある程度示してあって、それはすばらしいことだ。)
 多くの人が読めば良いと思うし内容をいちいち書いたらきりがないが、ちょっと本筋とずれているところもおもしろくて(学校の授業と同じ(^^;)
 経済学部の3年生は1年生より利他的な価値観にはるかに低い評価を与えている、と言う。またゲーム理論を学ぶと利己的な行動が増えたという。どちらも経済学が消費者を利己的なものとして想定しているからだという。すごい。
 最後通牒ゲームもおもしろい!(p.123)が引用するには長すぎる。読んでください。

だめ連の「働かないで生きるには?!」 神長恒一 ペペ長谷川 

2024年04月08日 | 

 働きたくない、働けない、というふたり「だめ連」のトークなど。
 働かないで生きるためなら、親にたかることも、もちろん生活保護なども辞さない。でも左翼的?労働組合活動などにも(全然自分ではやらないくせに)好意的なところが潔(いさぎよ)いのか、潔くないのか。伊藤比呂美まで出てきてしゃべってるのがすごい。
 こういうやつらがいるから生活保護とかが攻撃されるのだ、とも思うが、いやそんなことはない。
 竹中平蔵のような「首にできないやつなんか雇えない」などという無能経営者の方が百倍も万倍も社会の害毒だ。

100均フリーダム 内海慶一

2024年03月12日 | 
 100均の笑える商品を紹介した写真集。企画会議だか商品開発の会議だかともかく複数の目で見て商品にすることを決めたのかあやしいような、100均は自由だ!と叫んでいるような商品群。


 表紙のはパンダの目が黄緑色だというのだが、これがすごい。

 妖怪?
 この世のものとは思えないが、なんとトラ!

 このほかのも笑わずにはいられないようなものがたくさん。いや実はすさんだ気持ちで手に取ったのだが、なごんだ。

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ 古内一絵

2024年01月24日 | 

 これも図書館の福袋に入っていたもの。
 ドラァグクイーン(ゴージャスな衣装ととびきり派手なメイクで女装した、男性のパフォーマーのこと、らしい)の営む夜食カフェに集まる人たちのあれこれ。確かにうまそうな食い物がいろいろ出てきたりしてこの福袋に入っていそうなものだ。おもしろいことに「めぐり逢いサンドイッチ」のほうは全然感じなかったのに、これはおもしろかった。いや、それ以前に読む気になった。なぜだろう?よくわからないけれど、まあ、女装家なんか持ち出して、つまり「周辺」感があるからかもしれないなあ。ただの「やさしい」?喫茶店よりなにかありそうだ。
 細かいことではいろいろ気になることもあったのだが、まあいいか、全体としておもしろかった。登場人物がみんな魅力的だ。続編も評判が良いらしい。


めぐり逢いサンドイッチ 谷瑞恵

2024年01月16日 | 

 図書館の福袋に入っていたもの。題名のとおりで、サンドイッチ屋をめぐるあれこれを描いた軽い短編小説集。
 あまりおもしろくなかった。
 これ、漫画にしたらもう少し良いんじゃないかなあ。それなら読むかもしれない。つまらないのは僕と気が合わなかっただけだ。

もうレシピ本はいらない 稲垣えみ子

2024年01月11日 | 
 稲垣えみ子は月の電気代が1000円以下で生活しているらしい。冷蔵庫は捨てたそうだ。この本は土井善晴の一汁一菜みたいな、ごはんと味噌汁、干し野菜とぬか漬けさえあれば食生活は大丈夫!と言う本。本当にそう思える。
 僕は、ぬか漬けはじつは何度も挫折しているのだが、やっぱりまた挑戦してみようかな?


 こんなのもあった。→

5アンペア生活をやってみた岩波ジュニア新書 斎藤健一郎 - せろふえ

すごくおもしろかったし、とても良かった。「新聞記者の著者が、東日本大震災をきっかけに始めた、電気に頼らない暮らしをつづる。」と図書館の紹介なのだが、ほんとうに無...

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図書館で福袋

2024年01月09日 | 
 市立図書館に行ったら、福袋が置いてあった。おもしろいことするなあ。

 美味しい本というのを借りてみた。うちに帰ってから開けて始めて中身が見えるように、バーコードのコピーが外に貼ってあり、貸し出し手続きをしてもどんな本だかわからないようにしてある。
 帰ってから見てみると下の3冊

 ちょっと楽しみだ。

ザイム真理教  森永卓郎

2024年01月05日 | 
ザイム真理教 それは信者8000万人の巨大カルト図書 森永 卓郎∥著 三五館シンシャ2023/06
財務省はカルト教団化しており、その教義を守る限り、日本経済は転落を続け、国民生活は貧困化する一方になる。ザイム真理教はいかにして生まれ、どう国民生活を破壊してきたのか。そのメカニズムを解説する。

 これはすごい本で、すべて真実が書いてある。大手出版社が軒並み出版を断ったそうで、出版直前にも著者は殺されるかもしれないと言っていた。(ラジオで聞いた。)まだ殺されていないが、著者は膵臓癌のステージ4だそうだ。
 最初のあたりに書いてある著者の思い出話というか、役人、大蔵省の人間のことは、なんていうか「奇妙な物語」かなんかの、しかも失敗した安っぽいSFのようで、つまりとても現実にこうしたことがおこっているとは思えないようなことだが、本当のことなのだろう。役人はすべて縛り首にし、財務省というか政府なんか解体すべきだと思う。
 次のあたりに書いてある経済学のことは、はっきり言って僕には真偽が判定できない。いや、実はそうではなくて、経済学というのはまったく科学ではない。これは僕が大学の時に学んだことで、経済学の教授ははっきりそう言っていた。経済学は実のところまったくよくわかっていないのだ。検証できないことは科学ではない。それらしい理屈をかってに言っているだけなのだ。金を市中にばらまき、つまり「異次元の金融緩和」をしたって、貯金してたり、内部留保していたからだろう。全然インフレになんかならなかった。今書いた理屈だって本当のところわからない。検証できない。経済学をやっている連中のまともな一部はそのことを知っている。
 だから著者の主張の理論的な検証はできないが、この「できない」は僕ができないのではなく、できるはずがない,という意味だ。
 だが間違いないのは、今の財務省、政府がやっていることは不当に金持ちを儲けさせ、貧乏人を痛めつけている。ここに書いてあるとおりだ。




 正月早々、これほどの災害・事故があり、それなのに岸田首相は被災地にも行かず、記者会見では、原発のことにまったくふれず、質問にはにやにやしながら無視し、さらにはフジテレビに生出演して改憲うんぬんと言ったというのだ。



 狂気の沙汰というか、ほんとうに人間のくずだ。