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せろふえ

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とっちらかっているので、気になるカテゴリーやリンクを

羽生善治 考える力

2023年10月25日 | 
 僕は全然将棋は指さない。囲碁を楽しんでいるのでこれ以上時間がない。楽しめばきっと楽しいとは思うけれど。
 最近は藤井聡太なのだろうけれど、羽生善治のほうが大人なので言葉はきっとおもしろいのだろうと思う。藤井聡太がこのあとどのくらいになるのか底知れないが、いや未来はまだまだわからない。もっとすごいのが出てくるかもしれないしね。羽生善治の7冠独占の時、もう二度とこんな天才は現れない、と言われたものだ。だからわからない。でも出てくるとしても僕は死んでるだろうなあ。(-_-;)
 2009年の別冊宝島の文庫版。対談とか観戦記者のエッセイとか。おもしろかった。

裁判官の爆笑お言葉集 長嶺超輝

2023年10月25日 | 
 裁判の傍聴はおもしろいらしいが、平日の真っ昼間だから今まで全然縁がなかったが、予約もせずに 膨張 傍聴できるらしい。そのうち行ってみるか。
 この本はとても期待したのだが、それほどおもしろくなかった。あんまり爆笑お言葉ではない。昔世間を騒がした事件の裁判がいくつも出てきて昔感じた怒りを思い出した。

経済的徴兵制をぶっ潰せ

2023年10月19日 | 
 書いてあることはあたりまえのことだけなのだが、刺激的だ。

 amazonのを引用すれば、「とんでもなく高い学費。ヤミ金まがいの奨学金。稼ごうと思えばブラックバイト。勉強しようにも就活に追われ、教員の側の雇用も不安定。いま、大学・学生が直面させられている切実な問題は、すべて連動している。その先に確実に待ち受けるのは、大学の崩壊と戦争ができる国だ。気鋭の論者たちが危機に際して集い発した、熱い抵抗の声。」

 世界の、もちろん日本の、支配層が目指し、実現しつつあることは、格差を広げ、貧民に戦争を担わせ、戦争によって経済を活性化させ、自分は高みの見物で金をもうける、と言うことなのだ。

 突き詰めれば日本では今の自公政権は全否定である。それが人民の幸福につながる。

ムスコ物語 ヤマザキマリ

2023年10月18日 | 
 ムスコ物語 ヤマザキマリ
 すごく良かった。ちょっと価値観を揺さぶられた。
 それにしてもヤマザキマリはすごいと思う。これは漫画でなく、自分の子のことを書いたものだが、文章もとてもすばらしい。テレビにも出まくって、漫画も描いているようだしどれだけ時間とエネルギーがあるのだろうか。「怪物」だと思うが、そんな感じのしない常識人に見えるところがすごいと思う。


「ガザ地区の人道危機」などと、まるで自然災害のような報道に、怒りがおさまらない。イスラエルの国家テロはゆるされない。ハマスのテロももちろん許されないが、その背景もちゃんと報道しろ。
 今朝の東京新聞のトップ記事は「トマホーク配備 国産ミサイル開発 説明尽くさず前倒し」まったくふざけた話だ。自公政権に政権担当能力はない。「与党 所得減税選択肢」とあるが選挙前の口だけだ。これは今までやってきたことからもあきらかだ。

ガダルカナル学ばざる軍隊 太平洋戦争日本の敗因2 NHK取材班/編

2023年09月18日 | 

 夏だけが戦争のことを考える時間ではない、と思い気になったものは読もうと思っている。これも旧日本軍のあきれた無能ぶりに多くの命が失われたことだけが書いてあるようなものだ。そしていまはこの無能傲慢蛙のツラにションベン自公政権に多くの国民が殺され、殺されつつあり、そして多くの国民が平気の平左だ。

旅の日のモーツァルト

2023年09月04日 | 
 大学の時の友達音楽仲間から紹介されて読んだ。こんなことがなければ絶対読まなかったろう。
 モーツァルトを主人公にした古ーい小説で、僕にとってのモーツァルトは下品な冗談ばかり言う軽薄な男で、映画アマデウスも見てないんだけれど、音楽と人間は全然別のものだと思っているのだが、この小説はある種神格化している。
 貴族と音楽家の旅、関わりのほんの一面を切り取ったようなもので、そこに昔の優雅な豊かな生活を感じられれば楽しめるのかもしれないが僕には無縁のものだった。

アカシア・からたち・麦畑 佐野洋子

2023年09月01日 | 
 佐野洋子のエッセイはいつもどれもおもしろい。これは主に子どもから思春期頃のことを書いたもので、子どもの純粋?で残酷なさまを余すところなく書いている。こういう感情をよくおぼえているものだ、と思ってしまう。僕はぼうっと生きてきたからなあ。

ブラック・ジャックは遠かった 久坂部羊

2023年08月21日 | 
 副題が 阪大医学生ふらふら青春記図書 とある。

 とてもおもしろかった。こういうのが読書の楽しみだなあ。自分でも言っているのにダメ押しだけれど、白い巨塔や、手塚治虫のような偉大な作家ではないと思うが、あるいは永井明のようでもあるが、ともかくこういう現場からの話って大切だと思う。
 著者の医者になるまでの実習とか研修とかのことがとても印象的だ。

 初めての手術の実習で、開いた部位のさらに奥に乳がんの転移が発見されて執刀医は「これはもう仕方ないな」と言って、放置して縫合したと言うのだ。著者はそのとき、放置したら確実に死ぬ、たいへんでもなんでも見つけたんだから取れよ、と思い、その後自分が実際外科医になってから、わかったと言う。さらに取るためには鎖骨を取ったりたいへんなことで、それはめんどうではなく(死の)リスクを高めることであり、取らずに後で別の治療をすることが延命の確率を高めることなのだ。
 いろいろなところで「総合的な判断」みたいなことを言うけれど、まさにそういう総合的な判断が必要なのだろうし、その判断はひじょうに微妙で、微妙に間違っていることもあるだろうし、それが医学の進歩とか、後でわかることもあるのだろう。
 著者の書いているとおり、あらゆることで一面から見ただけではわからないことがあるのだと思う。だがそれは、だからそれはまかせておけば良い、のではなく、意識し整理し時に説明できる、する、あるいは説明を求めることが大切なのだと、これは僕の考えだが、思っている。

マンション管理員オロオロ日記 南野苑生

2023年08月18日 | 
 当年72歳、夫婦で住み込み、24時間苦情承ります図書 南野 苑生∥著 三五館シンシャ2020/10
 マンション管理員といえば高齢者と相場が決まっている。若者がやらないのは、賃金が安いから-。夫婦で住み込んだ管理員室から、13年のあいだ住民の不服・苦情の最前線を見つめてきた著者の奮闘の記録。

 このシリーズをずいぶん読んだ。(→「日記」で検索)どれもおなじ。でもおもしろい。
 これは8時間労働なのに奴隷扱いしやがって日記であり、勘違いクレーマー日記でもあった。著者は基本的に善人らしく、応援したくなった。

詩人なんて呼ばれて 谷川俊太郎インタビュー

2023年08月13日 | 
 聞き手:尾崎真理子
 詩なんて読む趣味はないのだが、谷川俊太郎だけは気になる。
 もちろんインタビューだけが気になったのだが、地?の部分もだいぶ読んだ(つまりだいぶ飛ばした)。僕は、詩壇がどうの、というのにまったく興味がない。そのくせ、彼の書いた詩だけでなく、分かれた3人の妻のことやつまり私生活のことはなんとなく週刊誌的興味があるらしい。
 他人の評なんて読んでもしょうがないと思うが、インタビューはそこから人となりが垣間見え、あるいは透けてみえ、おもしろいと思う。それだって編集されていたりするのだから、だから、編集者のバイアスがかかってしまうのだが。

帰還 ディック・フランシス

2023年08月03日 | 
 ときどきディック・フランシスを読みたくなって、図書館で借りた。いつもの競馬シリーズ。主人公の痛めつけられかたがあまりひどくなかった。(だからなんだってんだ?(^^;)シリーズの中ではまあまあかなあ。
 #外交官 #日本 #テトロドトキシン 

冤罪をほどく  中日新聞編集局 秦融

2023年07月09日 | 

 滋賀・湖東記念病院人工呼吸器事件 のことを書いたドキュメンタリー 
 どの冤罪事件も、もちろんひとつひとつ違うのだが、驚くほど共通しているのは警察、裁判所の驚くべき「悪い官僚」性で、非人間性、傲慢不遜なその姿に反吐が出る。それを学んだような今の自公政権にも反吐が出る。
 最後の方に木谷明が出てくる。記事に書いたとおり、彼のようなまともな裁判官はもしかしたら彼一人しかいないのかもしれない。


 おりもおり、こんなニュースも入ってきた。日本の裁判腐りきっている。

検察、袴田さんの有罪立証へ - Yahoo!ニュース

 57年前の1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した元従業員・袴田巌さん(87)=釈放=の裁判をやり直す再審公判で、検...

Yahoo!ニュース

 


 こんな記事も書いてた

大崎事件再審認めずー裁判制度そのものの問題 - せろふえ

昨日も大きな事があった。大崎事件再審認めずだ。僕自身はこの事件についてほとんどなにも知らない。だがはっきりしていることは裁判所、裁判官が事件の真相を追究しようと...

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虚偽自白を読み解く - せろふえ

多くのえん罪のことを知り、憤ってきたし、どうして無実の人が「自白」してしまうのか、わからない気もするし、いやよっぽどひどい捜査、尋問なのだろうと思ってきた。この...

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飛ばないトカゲ  小林 洋美

2023年07月07日 | 

 前にも借りてパラパラ読んだような記憶がある。
 著者は論文ソムリエを目指しているという。ちょっとあやしい、イグ・ノーベル賞を採れそうな論文を紹介しているもの。
 飛ばないトカゲというのは台風でも飛ばされないトカゲは自然淘汰によって生き残るのか調べた論文の紹介。以下、ハエが唾液の玉を作ってその水分が蒸発熱で冷えたのをまた吸い込んで体を冷やすしくみを調べた話とか、ともかく役に立たなそうな、いやだからこそすばらしい論文の話。
 ときどき著者の夫が出てきて、それがなんだかおかしい。

日本の名随筆別巻62 「漫画」

2023年06月26日 | 
 もう最近はほんとにろくに本なんか読みゃあしない。ひさしぶりに読んだのがこれか(^^;)
 漫画に関する随筆集なのだが、田河水疱にせよだれにせよ、作家の書いたものはおもしろく、評論家?の書いたものはつまらない、と思う。当然か。
 そうそう、僕のHPの巻頭言:「音楽について語る唯一の方法は、歌を歌うことだ。」L.バーンスタイン をもう一度ここに書いておこう。漫画は描けないので、つまり読むこと、読んでなにか感じることしかできない。下手くそな楽器を弾き、また、音楽を聴いてなにか感じるだけなのだ。