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ドーナツ経済学が世界を救う ケイト ラワース (著)黒輪 篤嗣 (訳)

2024年04月10日 | 
 (金の)経済というかGDPというか、発展?あるいは膨張し続ける経済なんてありえないし、それを目指すべきでもないし、それは幸福と関係ない、という経済学あるいは社会学(というのはつまり人間のすべての活動学というか)の全体像を描こうとして本、と言うべきか。おもしろくてここ何日か夢中になって読んだ。
 ドーナツというのは新しいアイコンで、ふたつの同心円を描き、その内側つまりドーナツの穴は貧困や欠乏で、ドーナツの外側は過剰、地球の破壊を表している。人間の活動はすべての領域でドーナツの中に収まらなければならない、と言うもの。
 書いてあることは多岐にわたり、そのすべてに納得するが、それを実現する道筋はなかなか困難だなあと思う。(道筋はある程度示してあって、それはすばらしいことだ。)
 多くの人が読めば良いと思うし内容をいちいち書いたらきりがないが、ちょっと本筋とずれているところもおもしろくて(学校の授業と同じ(^^;)
 経済学部の3年生は1年生より利他的な価値観にはるかに低い評価を与えている、と言う。またゲーム理論を学ぶと利己的な行動が増えたという。どちらも経済学が消費者を利己的なものとして想定しているからだという。すごい。
 最後通牒ゲームもおもしろい!(p.123)が引用するには長すぎる。読んでください。

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