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はまっているあれこれ
(今はFTISLAND、いろいろ)

ほどほどに

2012年03月17日 | 世界
会社の同僚さんに、朝鮮民族の中国人の方がいます。その同僚さんと親しくさせていただくなかで、あれっと思うことがときどきありました。たまたま見つけた本に興味を持ち、なにか理解するのに役に立ちそうと読んでみました。

●日本人のための「韓国人と中国人」 金在国 著 舘野晢 訳 三五館

サブタイトルに「中国に暮らす朝鮮族作家の告白」とあります。

タイトル負け。日本語訳の表題である「日本人のための」というのは、いらないです。私が読んだ印象では、金在国さんは、この著書を著したときには、日本に来日していないと思われます。日本に対する著述がところどころありますが、アメリカと同じような国というステレオタイプ、偏見を感じました。共産国から見たら、日本はアメリカと同じなのでしょうね。

日本の実情と違う、日本をよく知らないでしている日本批判の箇所に出くわすと、非常に読みにくい本なのですが、この本の意図は、日本批判ではなく、中国に住む同じの朝鮮民族から見た現在の韓国批判です。その部分は有用だと思われました。

会社の同僚さんから、あれっと思ったことのいくつかは、この本を読んで氷解できました。同僚さんは、朝鮮に父祖の地を持つ、中国人なのですね。韓国人ではないようです。この本が出版されたのは、1996年ですが、その当時は、今もあるのでしょうが、韓国と中国では経済格差があり、中国在住の朝鮮民族を経済の遅れた国からやって来た人と蔑視する風潮が韓国にあったようです。

また、すでに呉善花さんの著書で読んで知っていた、韓国における性的な接待の話は、この本の著者が男性だったので、いっそう具体的な描写がありました。韓国では、接待として、男性に一人寝をさせないらしい。また、海外に出る時は、それと同じ接待を期待するものらしい。そういえば、「イ・サン」という時代劇ドラマで、清国の大使が、女性を所望する描写がありましたっけ。出版から10年以上も経った現在もそうなのかはよくわかりません。

特に、私が興味深かったのは、朝鮮半島は大陸と地続きで、中国に朝鮮族がいるように、ロシア方面にも朝鮮族がいるということでした。

こういう人たちはいつから中国やロシアにいるのでしょう。日本の植民地支配など、日本が関わっているのでしょうか? 

読書魔といえ、ここまで関心の手を広げたら、私の時間はいくらあっても足りない。歴史学者ではあるまいし、ほどほどにしようと思ったのでした。


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