種から芽が出て花が咲き

はまっているあれこれ
(今はFTISLAND、いろいろ)

素敵な老いじたく―姑(はは)の残してくれたもの

2014年06月17日 | 
(集英社文庫)
吉沢久子
集英社


吉沢久子さんは御年96歳で現役の家事評論家で、最近ずっといくつもの著書を読んでいるお気に入りの作家です。

ご主人の死後、ずっと30数年ひとり暮らしをされていて、著書を読んでいると、吉沢久子さんの健康の秘訣は食にあるようだと思うほど、食べ物の描写が素敵で、紹介されている料理のいくつかを試してみたりしています。

この本は、ご主人のお母様、お姑さんと暮らした日々の思い出と晩年の介護について書かれた本です。

吉沢久子さんは、お姑さんである義理のお母様が本当に大好きだったのだなあと伝わってくるような描写がたくさんあります。お姑さんがとても魅力的な人なのですね。

一言でいうなら、お姑さんは、恋をして、夫も5人の子どももおいて、家を飛び出して、その恋を実らせたという生き方をした人です。でも、そんなことがあった子どもたちが晩年はずっとそのお母さんのそばにいて、慕っていたという人生なのです。

どうしてこんなに暖かく優しく、その人のよい部分に光をあてられるのでしょうか。吉沢久子さんの文章の丸みを帯びた温かさにふれられる本です。そして厳しく大変だったこともさりげなく書かれていて、奥行きのある本です。

らっきょうの季節

2014年06月08日 | フォトリーディング(未整理)
「いのち」を養う食 森のイスキア 佐藤初女さんより、幸せな食卓のための50のメッセージ
佐藤初女
講談社


今年もらっきょうが店頭に並ぶ季節になりました。我が家では、らっきょうを塩漬けしたものに、鰹節と醤油であえて食べるのがこの季節の味になっています。甘酢などに漬ける前の、下漬けの塩らっきょうは、市販のものでは手に入らない味なので、この味が食べたくて毎年必ず漬けています。

らっきょうは生命力が強くて、塩水に漬けても根や芽が伸びてきたりします。だから、漬ける前の下洗いから塩を使って、その生命力を殺すというのか、わざわざレシピに記載されないコツのようなものがあります。

そうやってできた浅漬けの塩らっきょうは、歯ごたえとさわやかな苦味のある強い味です。まさにいのちをたべているという気がします。

佐藤初女さんの著書には「いのちをいただく」という言葉が随所に出てきます。まさにこの季節のらっきょうにはいのちを感じます。らっきょうは心臓によいというそうだけれども、私の経験では胃腸によく、ごぼうやサツマイモなどよりもお通じに効果があります。ただし、自分で漬けたものに限ります。

超凡思考

2014年06月08日 | フォトリーディング(未整理)
超凡思考 (幻冬舎文庫)
岩瀬大輔 伊藤 真
幻冬舎


簡単に言うと、岩瀬大輔さんはインターネットで生命保険を販売するビジネスを立ち上げた起業家で、伊藤真さんは司法試験合格を目指す人向けの講師であり、この二人の考え方のエッセンスが詰まった本です。

私はあちこちにマーカーしたり、参考にしたいことがたくさんあって、読書しながらメモをいっぱいとりました。

この本のなかで、あれ?と思ったことは必ず書き残しておくという助言がありました。そういうところこそ、自分のアンテナが張られているところなのでしょうね。一瞬の自分の閃きを逃すなということでもあります。

他にもすぐに取り入れたい、自分が成長できる可能性のある行動がいっぱい書かれています。