種から芽が出て花が咲き

はまっているあれこれ
(今はFTISLAND、いろいろ)

風と共に去りぬ~つれづれに思うこと

2015年06月18日 | 力づけ
風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫)
マーガレット・ミッチェル
新潮社



1年前にこのブログでどんなことを書いていたが振り返るメールがくる仕組みがあって、最近は更新できないのに私を力づけてくれています。このブログは読んだ本のブログなので、その時こんな本を読んでいたと懐かしくなります。

この本は最近読んだ本ではないけれども、大好きな本で書き留めておきます。しかも出てきた画像が新しい翻訳家。
英語の「Gone With The Wind」というタイトルは変わらないけれど、この本が現代に初めて翻訳されたとしたら、「風と共に去りぬ」という邦題にはならなかったでしょうね。風と共に去っていったでは全然味気ない。どんなタイトルになるのやら。

ミッチェルの「風と共に去りぬ」のスカーレットとその続編のアレクサンドラ・リプリー作「スカーレット」の決定的な相違は、後者のスカーレットのキャラクターが聡明であること。そもそもスカーレットが聡明な女性であったなら、「風と共に去りぬ」の最後でレットが離れていきはしないのに。

風と共に去っていったのは、その時代の雰囲気、文化、習慣、思想といったその時代に確かにあったアメリカ南部の世界観です。スカーレットの男性遍歴が大きなテーマで見どころではあるけれども、スカーレットを通して、南北戦争の前にあった古い時代の終焉と新しい時代の始まりが描かれています。

そういえば日本もそうだった。終戦後と戦中、戦後では大きく変わったはずだ。スカーレットのいた南部は戦争に負けたところも同じだから、終戦と戦後は時代をテーマに小説の題材になりやすいかも。今年は戦後70年という時期だしね。そんなことをつらつらと考えています。