種から芽が出て花が咲き

はまっているあれこれ
(今はFTISLAND、いろいろ)

稼ぐ話力

2015年02月10日 | 和のこと 日本
稼ぐ話力 相手を腹落ちさせるプレゼンテーション術
勝間和代
毎日新聞社


一言でいうと、豊富な事例の紹介をちりばめながら、著者が掴んだ伝える力、プレゼンテーション力を高めるコツ満載な本です。

詳しくは著書を読んでいただくとして、私が面白かったところを紹介してみます。

英語では、優しい言葉をsmall words、難しい言葉をbig wordsと言います。P88 引用

この文章を読んだとき、そんなことは著書に書いてないのですが、日本語では、仮名はsmall words、漢字は漢字であるだけで、すでにbig wordsと言えるのではないかと思いました。漢字の組み合わせの熟語でさらに大きな概念を表現できるし、理解もできるのではないかと日本語に対する理解が深まりました。私は日本語にある種の関心があり、私のアンテナに引っかかってきたところの一つでした。どこにアンテナがあるのかは、私も自分ですべてわかっていないので、自分自身の興味に気がついて面白いのです。

この本でもう一つひっかかったところは、章ごとにこの章で伝えたいまとめのようなページがあるといいなということ。ポイントの項目があるのですが、最初のポイントは何だっけと何度も行きつ戻りつを繰り返してしまいました。で、繰り返し読んでいるうちに、目次こそその役目を担っていることに気がつきましたが、もう少し読者に親切な作りでもよいのかなと思いました。その章のまとめを用意してくれている親切な本が最近は多いので、気になっただけかもしれません。読者に親切というよりは、読者に迎合しているサービス過剰な本を私がよく読んでいるというだけかもしれないけれども。


オフィスサエ公演 「お藤」

2013年07月22日 | 和のこと 日本


ボイストレーニングのスタジオをしているので、声の響きの美しい公演が、今年も観られると思います。こちらの公演を観るのは、私は4公演目になります。

脚本家自身の体験である、広島原爆投下とその前後の日の出来事がテーマです。

極限の状態でも、人はいろいろなことを考えて、精一杯に生きている。生きることへの讃歌でもあります。

今回はどのようなお話なのでしょう。楽しみです。

江戸時代

2013年05月17日 | 和のこと 日本
学校では教えてくれない日本史の授業 (PHP文庫)
井沢元彦
PHP研究所


この本は読み始めたばかりで、まだ、序章を読んでいます。

最近は、江戸時代の循環システムが見直されているというような、江戸時代礼賛の趣旨の本ばかり読んでいたので、この本の序章を読んでびっくりしたというか、思い出したことがありました。

江戸時代初期というのは、戦国時代の名残りがあり、些細なことでも「斬り捨て御免」と言って、武士によって人殺しが普通に行われていた時代だったということです。

井沢元彦さんは、五代将軍綱吉の「生類憐みの令」が、虫も殺せないような世の中に変えたというのです。

そういえば、そうかもしれない。江戸時代は、「斬り捨て御免」という時代だった。それがどうしてか途中で変わって、人を殺さない時代となったのに、突然、赤穂浪士事件が起きて、大騒ぎになったのだった。

私はにわか歴女となって、あれこれ思い出したり考えたり調べたりしています。

日本を誣いる人々

2012年08月18日 | 和のこと 日本
日本を誣いる人々―祖国を売り渡す徒輩を名指しで糺す
呉善花 他
PHP研究所


●日本を誣いる人々―祖国を売り渡す徒輩を名指しで糺す 渡部昇一 呉善花 八木秀次 PHP研究所

呉善花さんの著書をよく読んでいます。この本は、渡部昇一さんと八木秀次さんと、もう1人のゲストによる鼎談のシリーズで、今回は呉善花さんがゲストです。

韓流にはまり、いろいろな本を読んでいくうちに、呉善花さんのことが実はとても心配になってきました。この予感が的中していたことが、鼎談の中で語られています。

韓国では、韓国人に向けて自国批判をするのはよいけれど、他国に向けて自国批判をするのは、良くないことのようなのです。ご自身の体験をもとに、日本人にもわかりやすく、韓国のいろいろな面を紹介してくれている著書は、日本語で書かれていますから、読者の対象は日本人です。呉善花さんの著書は批判といっても、異文化間コミュニケーション論というようなジャンルのもので、日本では好意的な評価を得ていますが、韓国的発想から見たら、他国に向けて自国批判していることになるのではないかと心配していたのです。

案の定、韓国マスコミから非難を受けたり、日本に帰化してからは韓国政府からも入国拒否されたりしたことが紹介されています。呉善花さんのお母さんの葬式のために、日本帰化後に韓国へ向かったら、入国拒否されたというのです。今は日本人ですから、日本領事館へ連絡し、その他の活動をしないということで、葬式参列はできたということでしたが、外国の大学の教授になった女性を誇りに思ったりはしないのでしょうか。

この本の主題は、それではなくて、日本人の中で、日本にとって良くないことをしている政治家だったり政策だったりを批評する鼎談です。話題は多岐に渡っており、私などはあまり知らないことが多数ありました。マスコミは報道する内容を取捨選択していますから、報道されていないことにも注目しなければと思いました。

もっと本を読んだり、人の話を聴いたり、視野を広げなくちゃ。素直にそう思います。

鶏口となれども牛後となるなかれ

2012年04月21日 | 和のこと 日本
日本は、近隣諸国と領土問題を抱える国で、ロシアとは北方領土が、韓国とは竹島が、台湾とは尖閣諸島があります。尖閣諸島の領有について争っているのは、もともとは中国ではなく、台湾らしいとどこかの本で読みました。中国は台湾を「ひとつの中国」としていますから、尖閣諸島も自分達の国のものという感覚だと聞いています。

昨日たまたま観たあるテレビ番組で、銀座にいる中国人観光客100人に、尖閣諸島についてのアンケートを行ったところ、100人が100人とも尖閣諸島は中国のものだと答えたそうです。銀座にいる中国人観光客はいわゆる富裕層のはずですが、中国の教育の単一性というか徹底さに驚かされます。日本はこんな教育していないはずですから、日本人に同じようなアンケートをしたら、100人が100人とも尖閣諸島を日本のものだと答えられるだろうかと気になりました。

領土問題は、日本は周りを海に囲まれているし、自分からは攻撃しないことになっている自衛隊しかないし、ニュースとしてもあまり聞いたことがないのですが、海外ではとても厳しい問題のようです。というのは、戦闘能力を持たない旅客機が、気候の関係かあるいはパイロットの運転ミスか知らないけれども、航路を外れて、うっかり他国を領空侵犯したとしたら、打ち落とされることあるそうです。

学生時代に、海外でたまたまある飛行機に乗るはずだった国会議員が、事情があって乗りそこなったところ、その飛行機が領空侵犯して撃墜されて乗客全員死亡ということがあったそうです。行方不明になったりした飛行機などの事故は報道されますが、こういう事件は日本では報道されているのかしら。これもいくつかの本を読みながら見つけたエピソードです。

東京都知事の石原さんを見ていると、「鶏口となれども牛後となるなかれ」ということわざを思い出します。

尖閣諸島に個人の所有者がいて、所有し続けることに不安というのは納得できます。それを東京都が購入するというのは、話題性があり、日本人への啓蒙という機会になり、面白いなあと思っています。中国を刺激しなくても、という意見もあるそうだけど、中国的には所有者が変わるだけで、ほんとうは何も変わらないはずなんだけど、日本で話題になるだけで刺激なんだなあとニュースの推移を見守っています。