種から芽が出て花が咲き

はまっているあれこれ
(今はFTISLAND、いろいろ)

からだの声をききなさい

2013年04月16日 | 力づけ
【増補改訂版】〈からだ〉の声を聞きなさい―あなたの中のスピリチュアルな友人
リズ・ブルボー
ハート出版


印象的なエピソードがあります。

ある女性がハムの鍋料理を作るときに、そのハムの両端を切っていました。それを見たその女性の夫がなぜ両端を切るのか聞いたら、女性は母親がそうしていたと答えたのです。その母(夫には義理の母ですね)に、理由を尋ねたら、やはり母がそうしていたからだといったそうです。そこで、その母、夫である男性にとっては義理の祖母にあたる人にお聞きしたら、昔、小さい鍋しかなくて、ハムの両端を切らないと鍋に入らなかったからという、もともとの理由を知ります。女性の時代には、その母の時代でも、既にハムの両端は切らなくてよいかもしれないのに。

無意識にやみくもに、親の真似をしていることってたくさんありがちと、すごく共感しました。真似していることすら気がついていない、自動的な反応もあるかもしれないですね。

このエピソードは主題ではなく、自分自身を愛しなさい、そして、行動しなさい、という内容の本です。身体、精神、感情というからだの面から、自分自身を受け入れ、許しなさいということが書かれています。

30S

2013年04月11日 | フォトリーディング(未整理)
サービスの底力!
―「顧客満足度日本一」
ホンダクリオ新神奈川が実践していること
相澤 賢二
PHP研究所


経営コンサルタントの小宮一慶さんも注目している作家のひとりで、著書を数冊読んでいます。その著書の中で、この本はお薦め本のひとつとして紹介されていて、手に取りました。

ホンダクリオ新神奈川という会社で、実践されていることを社長である相澤 賢二さんの言葉で紹介しています。ページをめくりながら、ワクワクしてしまいました。こういう社長の元で働いてみたいなあと、素直に思います。

この会社には、マニュアルはなく、社員教育「30S」というのが、唯一文言化されたものらしいです。社員は暗記しなければならず、しかもただ暗記するだけでなく、意味を理解するために、辞書も引かせるそうです。当たり前ですけど、すごいなあと。

本文の社員教育「30S」を紹介してみます。

1整理 2整頓 3清掃 4清潔 5躾 6作法 7清楚 8素直 9親切 10誠実 11信用 12真剣 13正義 14辛抱 15債権ゼロ 16スピード 17スマイル 18サンクス 19サービス精神 20センス 21ショールームはリビング 22節約 23率先垂範 24切磋琢磨 25趣味の推薦 26心配が仕事 27先輩がマニュアル 28失敗は会社の財産 29創意工夫 30先生はお客様

Sにかけるには無理っぽいものも、それだけでは意味がわからないものもあるけれども、著書を読むとすごく納得できます。

私はこの会社の近くではないし、そもそも車を買う予定もないけれども、お客様になりたいと思うような会社です。

力づけの言葉

2013年04月10日 | 力づけ
ときどき思い出したい大事なこと (サンマーク文庫)
ディック・J・ライダー 著 枝廣淳子 訳
サンマーク出版


注目の作家のひとりである、枝廣淳子さん関連ということで、この本を手にしました。
枝廣淳子さんは、通訳、翻訳の仕事から、環境問題を発信するジャーナリストとなった人です。

枝廣さんは、ディック・J・ライダーさんの著書をほかにも訳していて、そちらもすごくよかったので、そちらもいずれ備忘録として紹介したいと思います。

そのよかった本の作家ということで、内容は知らずに楽しみにしていたら、この本は、天職についての本でした。大きなくくりでは、生き方ということでしょうか。

主題ではないけれども、私のお気に入りのところは、ベイリー・アラードさんの祖母の言葉です。

「笑えるかぎり、冗談をいえるかぎり、人生には生きる価値があるんだよ」

小さなエピソードです。でも、最も著者が伝えたいことのその真髄よりも、引用など使われる小さなエピソードなどの方が、なぜかわたしの本の印象として残ります。それはほかの本であっても。ほかのエッセンスは忘れても、この祖母の言葉だけは忘れない気がします。心に響いたということでしょう。ちょっと恥ずかしいな。

減らす技術

2013年04月07日 | 
減らす技術 The Power of LESS
レオ・バボータ
ディスカヴァー・トゥエンティワン


何の本から紹介されたのか、忘れてしまいましたが、レオ・バボータさんは「Zen habits(禅的習慣)」というブログで、2007年世界ブログ総合大賞という賞を受賞された人だそうです。そういう賞があるのですね。世界トップ100にランクインする超人気ブログだそうです。ブログは英語なので、その人の日本語に訳された本はないかしらと探したら、ありました。

この頃の本を読んでいくつか私にもたらされているキーワードのひとつが、この本にもありました。キーワードは「習慣」、「本質」です。

著者は「1日はみな同じ24時間なのに、どうしてそんなに多くのことを達成できたのか」と質問を受けます。それに対して、答えます。

「制限を設けて、本質に迫ることだけに集中したからだ」

また、人生をシンプルで生産的にする「6つの原則」があるといいます。

原則1 制限する
原則2 本質に迫ることだけを学ぶ
原則3 シンプルにする
原則4 集中する
原則5 習慣化する
原則6 小さくはじめる

この小さくはじめるが、最近の私にはナイスなアドバイスになっています。というのは、早起きを目指していますが、いつもより1時間前に起きるを目指して、挫折していたのです。でも10分という、小さな時間だったら、あら不思議。早起きできたと達成がありました。10分ですけど、嬉しい。

この本は読む価値があると思います。

ブログアドレス http://zenhabits.net/

ペマ・ギャルポさんの本より

2013年04月06日 | 世界
ワンチュク国王から教わったこと
ペマ・ギャルポ
PHP研究所


最近、ペマ・ギャルポさんに注目して、著書を読んでいます。ペマ・ギャルポさんは、ダライ・ラマ14世のいらっしゃるチベットの国の人でしたが、日本に帰化されています。小林よしのりさんの「新日本人に訊け!」という、帰化された元外国人だった人との対談本で、対談者のひとりとして、興味を持ちました。

2011年11月、ブータン国王夫妻が来日されたときに、ペマ・ギャルポさんは通訳として随行されています。このときの国王夫妻の様子を詳しく紹介している本で、ペマ・ギャルポさん自身のことはあまり出てこないのですが、素敵な本だったので、このブログにアップしておかなくちゃと思いました。

ワンチュク国王の被災地の小学校を訪れた時の演説や、国会での演説が詳しく収められています。被災地の小学校では、心の中のドラゴン(龍)がいて、そのドラゴンが食べているのは経験を食べているというスピーチでした。自分のドラゴンを大切に養いなさい。鍛錬しなさいというお話です。国会では、誠実で謙虚な国王の人柄がよく現れた素晴らしいスピーチで、日本をとても励ましてくれています。

この本を読んで、ブータンの王様は、若くて穏やかな笑顔の素敵な方だと思いました。
また、ブータンは国民総幸福度(GNH)という概念で有名な国です。そのブータンという国を訪れてみたくなりました。

片想い 向田邦子

2013年04月05日 | 
片想い 向田邦子
菅沼 定憲
飛鳥新社


もう30年も前に亡くなった作家ですが、私も大好きです。年齢がバレてしまいそう。
子ども心に「向田邦子さんはすごい!」と思っていたら、短編小説で直木賞を獲って、事故で急死してしまいました。

漫画家の柴門ふみさんも大好きだったと、その短編小説を漫画化されていました。

タレントで爆笑問題の太田光さんも大好きだったそうで、向田邦子さんに関する詳しい本を書いていて、読み応えがありました。

私は、向田邦子さんともっとも一緒に仕事をされた一人である久世光彦さんの本も読んでいます。久世光彦さんも亡くなられましたが、私はミーハーにも講演会に馳せ参じたことがあります。

それから、妹の向田和子さんの回顧本も素敵で、何冊も読んでいます。向田和子さんの文章がとても素敵です。

それらを踏まえて、菅沼定憲さんのこの本は、向田邦子さんと交流のあった人でしか書けない新しい向田邦子さんの様子を伝えてくれています。

新しいというのは、ちょっと違うかもしれない。向田邦子さんへ憧憬の想いを寄せてみつめていたのがありありとわかるような、繊細なその視線から、他の本でも伝わる向田邦子さんの雰囲気とつながって、立体的になるような感じなのです。

私の憧れも、また募りました。