種から芽が出て花が咲き

はまっているあれこれ
(今はFTISLAND、いろいろ)

初女さんのお料理~おむすびについて

2014年05月24日 | フォトリーディング(未整理)
愛蔵版 初女さんのお料理
佐藤 初女
主婦の友社


佐藤初女さんは、「ガイアシンフォニー2番」という映画に出演されたのを観て知りました。この映画を観たら、佐藤初女さんが丁寧に握ったおむすびを食べてみたいと、誰しもが思うのではないでしょうか。

手に水をつけるのは、最初だけ。最初につけた水と、塩とご飯の水分だけで5個ほどは握れるそうです。

その初女さんも、もともとはおむすびは得意ではなかったという話がありました。試行錯誤してためしていくうちに、今のかたちになったとか。

そうなのか。私もあきらめないで、美味しいおむすびを作れるようになるまで、がんばろうと思ったのでした。

聖地巡礼 ビギニング

2014年05月15日 | フォトリーディング(未整理)
聖地巡礼 ビギニング
内田樹×釈徹宗
東京書籍


内田樹さんは、ご縁がなくて講演会にも行ったことがなく、もちろん面識もないけれども、著書を通して勝手に師匠と仰いでいる著者のひとりです。身体の意識について書かれた著書に触れ、以来ずっと著書を読んでいます。

この本では、内田樹さんは、東京の真ん中を走っているJR中央線が、東京を二分割しているとおっしゃっています。JR中央線によって、東京は「東京南西キッズ」と「東京北東キッズ」に分かれるそうです。そのラインを超えると心理的抵抗があって、我慢できないのだとか。

ちょっと面白い。それはあるようなないような。

この区別でいうと、東京下町育ちの私は、「東京北東キッズ」になります。ただ私は渋谷に抵抗はあまりないと思います。「東京北東キッズ」は、新宿より南の渋谷は、テリトリー外になるそうです。私自身は、下町の地下鉄東京メトロの便利な駅に住んでいたので、渋谷は新宿とあまり変わらなく、案外に普通に行くような場所でした。

それより抵抗があって、急になじみがなくなるのは、東京メトロを過ぎて私鉄沿線に乗り入れる地域です。内田樹さんの出身地の自由が丘は、私の感覚では、まさにテリトリー外の感覚があります。品川から先とか、北千住から先とか、新宿や池袋、渋谷の私鉄につながる地域には、この著書でいわれている心理的抵抗があります。ただなじみがないだけですけど。

そうやって、思考があれこれ飛びました。意識していなかった自分の中にある感覚に気づいたり、鮮明になったります。

新緑の上高地で~

2014年05月11日 | フォトリーディング(未整理)
ゴールデンウイークを利用して、上高地に行きました。日帰りのバスツアーですが、上高地に朝から8時間滞在できたので、徳沢園という場所まで散策しました。往復4時間半ほどのコースです。

私は20年ぐらい前になる学生時代に山登りをしていて、久しぶりに上高地に降りたわけです。

その朝のこと。上高地は、温暖化の影響か、ゴールデンウイークの時期の朝方は、雪が残り、張りつめたような寒さ冷たさがあるはずなのに、記憶よりは暖かく、ちょっと拍子抜け。出発の準備をして、トイレに行きます。

チップ制のパウダールームのような広いスペースのあるトイレで、日焼け止めを塗ったりしていた時に、なんだか目があった中高年の女性がいました。これから山登りに向かうのでしょう。しっかりとした装備の登山服を着ています。にこっと私のほうによって来て、私はその女性の腰に湿布を張るのを手伝うことになりました。

私は聞きます。「今日はどちらまで?」
「行けたら肩まで。ロッジまでは必ず行く」
そのお返事に、地名も山の名前もないのに、槍ヶ岳のとんがった頂上とその登山道が私の中に広がりました。

その女性は59歳で山登りを始めて、今年10年目だとか。いくつになっても山登りはできると、私を力づけてくれます。

「今回は上高地散策なのです」という私に、
「若いんだから、どんどん山に登りなさい。そして、また山で逢いましょう」と去って行きました。

さわやかな風のような出会いがありました。


バチカンで逢いましょう

2014年05月10日 | フォトリーディング(未整理)
夫の死後、ローマ法王に会うために、引き取られたカナダの娘の家からイタリアに向かう、ぶっ飛んだおばあちゃんの物語の映画です。

雑誌をめくっていたら、この映画の記事があり、思いついて観にいきました。全国上映されているけれど、私が行ける映画館は新宿武蔵野館だけでした。単館上映みたいな映画ですね。

予想通り面白かったです。笑えて泣けてときめく感じ。平日の昼間の時間帯だったことや、映画のテーマもあって、あまり若くない世代の一人で来ている人が多かったです。みな笑って元気をもらって帰ったことでしょう。

物語は、夫の死後、田舎の広い家から、都会に住む娘の狭い家に引き取られ、楽しみにしていたイタリア旅行もキャンセルになって、息苦しくなったおばあちゃんがローマに向かって家を飛び出します。孫娘がローマに留学中なので、行きやすいのですね。

そこで、盲目のイタリア熟年男に、ローマ法王の謁見の順番を譲ったことから、顔を手で触れられ、お礼がわりに言われた「あなたは美しい人ですね」という言葉にときめいたりする様子に、私までときめいてしまいました。うまい。

そして、このおばあちゃんはどうしてもローマ法王に会って、祝福をもらう必要があったのでした。その強い意志と望みが新しい人生を引き寄せました。

健康でありさえすれば、意欲があれば、いくつになっても新しいことをして、新しく出会って、新しいワクワクした人生を生きていけるというエールのような映画です。

おにぎりに酢ー老いのさわやかひとり暮らし

2014年05月06日 | フォトリーディング(未整理)
老いのさわやかひとり暮らし―ムリなく、元気に、気持ちよく生きる
吉沢久子
大和書房


少し前から吉沢久子さんの本にはまっています。たくさん著書がある方なので、入手しやすい最新のものから徐々に読んでいます。可能なら著書全部読みたい。現在96歳で、新潟日報でコラムを連載している現役の作家。このように年を取りたいものだという暮らしぶりのエッセイがとても素敵です。

この本では、おにぎりを握るときに、水をつけるのではなく酢を使うとよいという知恵が書かれていました。酢で握るほうが殺菌になり、おにぎりのもちがよいそうです。試しにたまたま実家でもらってきた筍ごはんをおにぎりにしてみたら、おにぎりを握るときの水分はたかがしれているので、酢に代えても匂いが気にならず、美味しくいただけました。

あるとき、おにぎり創りを極めようとしたことがありました。おにぎりのようなメニューにも、料理研究家はそれぞれレシピを書いていて、それを集めたりもしました。その中にも、手水に酢を使うというのはありませんでした。手に付ける水の量も塩も握り加減もあいまいなレシピばかりでした。研究を続け、時間がたっても美味しい絶品のおにぎりになれば、いまいちなおにぎりになるのは、炊き上がったご飯の一粒一粒に残った水分の加減が大きいとわかってきました。あと握り加減。しかし、それを再現できるようなレシピにはまだ出会わないでいます。

それでも、私が掴んだコツは、炊き上がったご飯をお椀などでおにぎり1個分ずつに計量したら、握る前に、まな板の上にあけるというもの。これだけで、ご飯の中の余計な水分が飛びます。お釜からおひつに入れ替えたご飯を使っても、もちろん大丈夫です。おひつがご飯の余計な水分を吸収しますから。うちにはおひつがないので、まな板にご飯をあけるということで代用しています。

そして、これからは、手水に酢を使うことが私のおにぎりレシピに加わりました。