種から芽が出て花が咲き

はまっているあれこれ
(今はFTISLAND、いろいろ)

知る

2011年05月22日 | フォトリーディング(未整理)
マイブームの日本統治された台湾、朝鮮については、もっともっと本を読んだり、直接話を聞いてみたりしないと、書けないことがわかりました。すでにたくさん読んでいるつもりですが、なお正しく、本当のことを書きたいと思ったら、もっともっと勉強がいるのでした。

メンターと慕っている方にそのことを話したら、私が「知る」ということを始めたからだと言われました。在日という人たちがいるけれど、強制労働で日本につれてこられて帰れなくなった人たちよとも。日本統治には、そういう視点もあるので、知ることを突き詰めていったら、さらに広がるというわけです。どんどんやりなさいとも。読むべき本が増えて気が遠くなりそう。徐々にやっていきます。

●意外に日本人だけ知らない日本史 デュランれい子著 講談社α新書

読みやすいエッセイのような本です。国際結婚したご主人とのやりとりで、1919年のパリ講和会議、正確に言えば講和会議の下部組織であった国際連盟規約委員というところで、人種差別撤廃条項を入れようとして、日本が提案したことを著者は知ります。私も初めて知りました。

そのときは、列強らの支持を得られず、実現しませんでしたが、第2次世界大戦後、1945年に発足した国際連合の憲章第1章に、人種差別撤廃が盛り込まれたそうです。日本の外交は、パリ講和会議から始まったと評価されているとか。日本が提案した方向に世界は動いているのだと思うと、ちょっと誇らしくなります。

●逝きし世の面影 渡辺京二著 葦書房

日本を見直したり、力づけるような本を、現在書かれている作家さんたちのバイブルになっている本だと思います。私も大好き。江戸末期から明治初期に日本を訪れた外国人の旅行記から、当時の日本の姿を検証しています。西洋文明の洗礼を受け、今は失われてしまった日本文明の姿を掘り起こすというのが著者のテーマのひとつですが、いまなお日本のよさとして息づいているものもあると、私などは再発見することができた本です。分厚くて読みやすくはないけれど、お薦めです。


プチクリ

2011年05月16日 | フォトリーディング(未整理)
●プチクリ 好き=才能! 岡田斗司夫著 幻冬舎

たまたま手に取った本です。これは、私自身のことだなあと思いました。

プチクリとはフランス語のプチと英語のクリエイターを合わせた著者の造語です。プロじゃないけど、楽しんで、自分から自由にクリエイティブしている人のことだそうで、それに対してプロのクリエイターは、プロクリというのだそうです。

プチクリは今すぐできる!誰でもなれる→だから、楽しんでやっちゃおうという本です。

プチクリのポイントとして、
一つめは好きなこと、得意なことがはっきりあること。
二つめは、そのジャンルを生かして、何らかの活動をしていること。
三つめは、その活動は、誰か大勢の人に向けて発信されていること。

このブログもそうですね。この本によったら、私はにわか「日本近代史研究家」というわけです。いや、本の評論家かなあ。

とても共感したのが、「好き=才能」ということです。向田邦子さんのドラマが大好きで、森田芳光監督による「阿修羅のごとく」という映画を観た時、姉妹間のあつれきの描かれ方が興味深かったのですが、一緒に観た友人は全然わからなかったといっていました。友人よ、付き合ってくれてありがとう。私もまったくセンスがなくて心が響かないものがあるけれど、「好き=才能」というのは目から鱗です。

自分の才能を見つけるステップだそうです。
1、わからない、興味がない=才能がない
2、才能=「○○が好き」と感じる心
3、好きなことを書き出してみる→才能埋蔵マップに。
4、才能埋蔵マップのなかで、表現できることを囲ってみる→プチクリマップに。

才能埋蔵マップ作ってみました。書き方に規制はないので、箇条書きでもマインドマップでも何でもよいそうです。それから、表現できることをマーカーなどで囲います。雑多に好きなものがたくさんありました。すでに表現をし始めている文章とか、山登りなど。発表というのではないけれど、「一緒にやらない?」と誰かに声をかけてあげられるなあとちょっと自信になったり。自分探しに役立ちそうです。


きっかけ

2011年05月13日 | フォトリーディング(未整理)
私が、日本の植民地としての朝鮮半島、台湾に興味を持つきっかけは、韓流ブームでの韓国旅行です。そのときにたまたま出会ったツアーガイドの韓国女性は、釜山からソウルに来たばかりで、ソウル市内のことをほとんど知りませんでした。その代わりに、韓国の近代史や日本との関わりについて造詣が深かった。日本語が話せたのでガイドの仕事をされていましたが、日本語というよりは、きっと歴史が専門だったのでしょうね。

唐辛子は韓国にはもともとなく、豊臣秀吉による朝鮮出兵のときに、日本からもたらされたとか。今はデパートがある明洞の中心地に、日本が建てた銀行があったとか。銀行や鉄道などのインフラは、日本の領有時代に日本が建設したとか。今のソウル大学さえ日本による設立だとか。朝鮮出兵時に日本軍を撃退するための砦の遺跡なども説明されましたが、韓国ドラマの俳優やロケ地などに興味があったミーハーな私には初めて聞くことばかり。

豊臣秀吉以前の「チャングムの誓い」という朝廷料理ドラマには、どうりでキムチは出てこないはずです。キムチの歴史は意外に浅いのかもしれません。また、銀行や鉄道、大学ってどういうことなのでしょう。ソウル大学は韓国随一の名門大学です。マスコミに報道される創始改名や従軍慰安婦のよくないイメージが強かった日本の朝鮮半島支配の話と違うじゃないと不思議に思ったものです。

今思うと、明洞の中心地にあった銀行は、東洋拓殖銀行(日韓合弁会社。当時、外地手当ての合った内地人(つまり日本人)と同じ待遇で韓国人を雇用した銀行)だったのかしら。立派なソウル駅も日本が建てたのかしら。もっとガイドさんの話をちゃんと聞いておくのだった。韓国人自身からそんな話を聞けたのは貴重な体験だったと思います。

その時の小さな驚きは、数年後の今になって、詳しく知りたいと私を突き動かしています。

●日本の植民地の真実 黄文雄著 扶桑社

平行して複数の本を読んでいますが、この本は、私にとって新しい視点がたくさんあり、消化するのが大変。他の本が読めなくなるので、ちょっとずつ読んでいます。内容が濃い。もっと一般的に知られてもいいと思われる情報がたくさん含まれています。これから読んだ感想を少しずつ紹介できたらと思います。

言霊が実現する

2011年05月10日 | フォトリーディング(未整理)
●大丈夫!うまくいくから 感謝がすべてを解決する 浅見帆帆子著 幻冬舎文庫

ときどき振り返ってよく読む本です。感謝の大切さや言霊のことや精神レベルを上げる方法について、わかりやすい平易な言葉で書かれています。いらいらしないとか、マイナスな言葉はいわないなど。ちょっとしたことで気分が変わることがありますが、それは自分の人生が左右されてしまうようなことかどうかと考えてみたり、言霊は実現してしまうので、実現してほしくないことは言わないようにするということだそうです。

韓流にハマリ、今はkpopのFTISLANDという5人組のバンドグループを応援しています。ヴォーカルのイ・ホンギ君が、日本の毎日放送(TBS系列)で放送中のマッスルガールというドラマに主役出演中なのです。毎週火曜日24:55から。今夜遅く。

イ・ホンギ君は韓国ドラマにも出演してそれもすごくよかったのですが、それは主役ではなかったから出番少なかったのでした。もっと見たいと思っていたら、日本のドラマでそれが実現しました。しかも日本語のセリフで。コンサートのMCはヴォーカルがしてくれたほうが盛り上がるので、ホンギ君~日本語うまくなってと願っていたら、それも実現しました。ファン友とよく話していたのです。

●図解版 夢に日付を! 渡邉美樹著 あさ出版

すべての物事は4つに分けられるそうです。

・緊急で大切なこと。
・緊急だけど、大切じゃないこと。
・緊急じゃないけど、大切なこと。
・緊急じゃなく、大切でもないこと。

最優先すべきは、「緊急じゃないけど、大切なこと」だそうです。
それは、人生を豊かにするから。夢実現や、人間性や教養を高めたり、人間関係や健康に機を配ったり。

ホンギ君のことは、大切というよりは、「緊急じゃないけど、大好きなこと」といえそうです。私を豊かにしてくれるので、やはり「緊急じゃないけど、大切なこと」のひとつかもしれません。

そして、自分自身についても掘り下げて見つめて行きます。

アファーメーション

2011年05月08日 | フォトリーディング(未整理)
私は今、転機に立っています。どの人もそうだと思うのですが、どんな人生を歩くかをいつもいつも一瞬一瞬選んでいます。ところが、今まで私はあまり選択しない、行動しないほうを選んできました。つまり周囲の状況に流されてきたのですが、いよいよ動き出さねばならなくなっています。新しい行動をとれる自分になるように力づけるものが、私には必要です。

人間は金太郎飴のようなもので、どこを切っても同じように、同じ質、同じ誠実さでとりくんでいると以前、体験のセミナーで学びました。もしそれが本当なら、小さな小さなところを前進させることによって、望んでいる大きなところさえも前進させることができるはずです。ということで、小さな小さな取組みをいくつも始めているところなのです。

●すべてがうまくいく「やすらぎ」の言葉 ルイーズ・L・ヘイ著 PHP

「人生はとてもシンプルなもの。あなたが発したものがあなたに返ってくる」

力強いアファーメーションが満載の本です。本のタイトルのやすらぎの言葉はアファーメーションのことです。アファーメーションとは、自分自身に向けて唱える前向きな言葉の意味です。

実は、前向きでないアファーメーションや自分自身について信じていることや、考え方のパターンが、今のよくない状況、例えば病気でさえも引き寄せているというのです。つまり自分自身への考え方のパターンを変えれば、状況が変わります。アファーメーションはその考え方を変える助けになる言葉です。

著者は不遇な幼少期やガンさえも、考え方のパターンを変えるということで、自身を癒し、健康と平和と幸福を得た先駆者です。この本では、病気ごとにアファーメーションが用意されています。私の持病の箇所には次のアファーメーションがありました。

「わたしはいま、恐れや限界を乗り越えよう。私が自分の人生を作る。」

次は月経前症候群の箇所です。

「わたしはわたし自身の人生を生きる。わたしは自立した女性なのだ。わたしは自分のことを愛している。」

気がついた時は心の中で唱えてみようと思います。ほかにも引用しきれないぐらいたくさんノートに言葉を書き込みました。

シントピックリーディングのすすめ

2011年05月06日 | フォトリーディング(未整理)
シントピックリーディングとは、ひとことでいうと、同じテーマの本を複数読むことです。なぜ、これをテーマにしているかというと、最近読む本には、必ず同じテーマの本を複数読むことのすすめが書かれているからです。

自己啓発をテーマにした本で一度試したことがありますが、その本の強み弱みがはっきりわかって、理解の助けになりました。その本の強み弱みがわかるということは本を批評できるということでもあります。

●「逆」読書法 日下公人著 ごま書房

この本では1テーマ10冊読書術を推奨しています。1、2冊目までは読むのが大変ですが、どんどん読み進めていくと楽に読めるようになり、複眼的な多様な価値観が身につくと薦めています。1、2冊これはという本を読まないうちから選ぶのはむずかしく、10冊見つけるほうが簡単だとも。そうだなあと思います。本は1500円程度で10冊といっても1万5千円ぐらいなのだから、投資としても安いというわけです。

日下公人さんの本は、日本について書かれた本を何冊か読みました。日本による統治時代の韓国のことを知りたくて、日韓現代史がテーマの本をあさっていたときに、関連分野ということで触れました。他国を知ることは、自分の国を理解することになるのですね。

多数の本を読んだ結果として、私は、日本統治時代の朝鮮半島、台湾は、教育や近代化が進むなどプラスの面があったという見方をするようになりました。日本は、台湾と朝鮮に日本国内と同じような教育が受けられるよう大学も整備しましたし、教育の普及に尽くしました。植民地だった国で、戦後、復興を果たしたのは、台湾と韓国以外はないのです。

韓国のアンチ日本と台湾の親日な気質の対比がとても不思議で興味深いです。戦後、韓国は軍事政権が、台湾は大陸からきた国民党による支配がその気質を作りました。私の韓流と台湾のマイブームはまだまだ続きます。
そして、いま世界は「cool Japan」なのですよね。日本がいま一番かっこいいクールであるという、そのブームがまた面白いです。

オーディオブック

2011年05月05日 | フォトリーディング(未整理)
勝間和代さんの著書を読んでいると、オーディオブックの紹介がたびたびあります。オーディオブックとは、ビジネス書や自己啓発書などを音声配信したものです。CD媒体やインターネットからダウンロードなど、入手方法はいろいろありますが、基本的に有料です。書籍は図書館から借りる派の私としたら、出費がかかるので、よさそうだと思っても手が出ませんでした。そこで、たまたまCDブックを発見し、お手軽なオーディオブックとして、いろいろ試しているところなのです。

CDブックのCDは、CDがメインのときもあれば、付録のこともあり、質はさまざまです。質ではなく、受け取り手の資質もあるかもしれません。著者本人が吹き込んでいて、媒体がDVDのときもあります。

●幸運予告 佳川奈未著 マガジンハウス

上記の本は、私が最初に出会ったCDブックです。これはCDは付録だったのですが、すごく気に入って何度も聞いています。佳川奈未さんのエッセンスが伝わってくるような力づけるステキなお話を佳川奈未さん自身の声で聞くことができます。佳川奈未さんの他の本の趣旨を理解する助けにもなったり、とても得をした気分です。

●非常識な成功法則  お金と自由をもたらす8つの習慣 神田昌典著 フォレスト出版

この本ではなかったかもしれませんが、神田昌典さんの本には、読者向けに無料でダウンロードできる短い講演録があり、3個ぐらいダウンロードして、お聞きしたことがあります。

神田昌典さんの初期の講演録とそれから10年ぐらいたっての講演録は、同じ人なのにあきらかに声が違うのです。10年後のそれは、落ち着いていて、読者への感謝の気持ちや愛情が感じられる滋味豊かな声質なのです。同じ人なのに、どうしてこんなに違うの?とそれ以前から、興味を持っていたヴォイストレーニングの門をたたくきっかけのひとつになりました。
 

瞑想

2011年05月04日 | フォトリーディング(未整理)
読書で台湾以外にマイブームがあります。それは、ジャンルではなくて、形態のことで、CDブックにハマッています。CD付きの本のこと。図書館で見つけるたびに借りています。

●ワイス博士の前世療法 瞑想CDブック ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢 山川亜希子訳 PHP研究所

生まれ変わりを信じるかどうか。生まれ変わりなどなく、ただ1度きりの人生だから、大切に生きる。それもいいでしょう。生まれ変わって学びに生きているのだから、大切に生きる。どちらが好きかということだと思います。どちらも今の人生を大切に生きることにつながるのであれば、腑に落ちるほうを選べばよいと思います。

上記の本は、生まれ変わりを信じる本です。過去世に退行を促す瞑想で、ワイズ博士自身が吹き込んだ瞑想と、山川亜希子さんが吹き込んだ日本語訳の瞑想がCDに入っています。

日本語訳の瞑想を試してみたところ、リラックスできてよかったです。体や呼吸に意識を向ける誘導があり、リラックスするための瞑想として使ってもよさそうです。日本語訳は30分程度です。繰り返しCDを聞いて瞑想をすると、前世療法としての効果が現われるようです。わたしの1度目の瞑想では、子供のイメージが浮かびました。それだけではなんともわからないけれども、イメージが浮かんだことで期待が持てます。

別の前世療法を試みた友人の話によると、その友人は足を骨折をしたことがあり、過去世でも同じところをけがしていたとか。そうやって過去世を知ることで、現世が癒されることがあるそうです。

意味がわからない恐怖、威圧感や不安など、特別な体験をしたわけでもないのに、パニックになる人が、前世療法をすると過去世の体験を発見することがあるようです。例えば、閉所恐怖症の人の過去世が、閉じ込められて死んだことがあったり。それを思い出すだけで、その閉所恐怖症が治ったりするそうです。その過去世は終わったと完了することができ、癒されるのでしょうね。

この瞑想を続けてみようと思います。自分を知る手がかりになったら面白いと思っています。

アシュラム

2011年05月03日 | フォトリーディング(未整理)
●食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆることの探求の書 エリザベス・ギルバート著 那波かおり訳 ランダムハウス講談社

「食べて、祈って、恋をして」はナイスな訳ですが、原題の「Eat,Pray,Love」も見た目がとても素敵と思いました。いわずと知れた映画の原作です。

新しい明るい感覚の女性性解放の本といえばいいかしら。この著者の明るい性格が伝わるようなタッチで赤裸々にいろいろな想いを語っています。すでに映画を観ていたので、映画用の脚色もアメリカ映画らしくかなりあったけど、原作に忠実であることがわかりました。

著者がアシュラムというインドの修行道場で4ヶ月過ごすのがなんともうらやましい。私もインドのアシュラムで過ごしてみたい。世界中のセレブが数ヶ月過ごしたりしているらしいけど、ほんとうかしら。なんて贅沢な時間の過ごし方だろう。グル(師)について学んだり、ヨガをしたり、瞑想したり。それだけでなく、4ヶ月をイタリア、4ヶ月をインド、4ヶ月をバリで過ごすということ自体、優雅です。

全然優雅さには及ばないけれど、せめて、習ったことのある瞑想だけは、日々始めていこうと思います。私が習った瞑想は、朝夕20分マントラを心の中で唱えるというもの。ストレス解消になり、脳にα波やθ波が現われるとか。

本の中で圧巻は、バリ編です。よい言葉がいっぱいあります。というか私のアンテナにひっかかる言葉は、イタリア編よりインド編より、バリ編に多かったということです。

「愛のためにバランスを失うことも、バランスのとれた人生を生きることの一部よ」

「あなたを愛してる。あなたを絶対に見捨てない。あなたのことは、わたしがいつも引き受ける」こころの底から浮かびあがったこの誓いの言葉。

引用していて、日本語の翻訳者のセンスもよいのだとわかりました。はつらつとした明るい日本語になっています。おそらく原文の雰囲気そのまま。

ライフワーク

2011年05月02日 | フォトリーディング(未整理)
ありがとう、赤ちゃん―60歳初出産の物語
影山百合子
光文社

●手記 ありがとう、あかちゃん 60歳初出産の物語 影山百合子著 光文社
何気なく図書館の棚を見ていて見つけました。小さな小さな本です。

著者の女性は52歳で恋に落ち、それまでのセックスレスでうまくいっていなかった結婚を解消し、再婚、出産にいたる手記です。著者のすごいところは、健康で閉経していなかったことはもちろん、なにがなんでもあきらめない強さがあったことです。また、夫に対して、ずっと恋人でありつづけたいという想いに強い意志を感じます。

私は初めて知りましたが、女性の卵子は生まれた頃にすでに卵巣に約200万個存在し、その後新たに作られることはないそうです。年を経るごとに卵子も古びていくのだとか。絶えず新しく作り出される男性の精子と異なるそうです。卵子の老化の治療法はなく、最終的には、著者は自分の卵子を使わずに、第三者の提供を受けることを選択します。

協力者を得ていく様も圧巻です。それとはわかる有名な不妊治療の産婦人科医らにことごとく年齢を理由に断られ、アメリカでの治療を選択肢としたときに、海外での不妊治療を専門とするコーディネーターの協力を得ます。

コーディネーターの方も、受診のガイドラインの年齢を超えていたにもかかわらず、著者の熱意に絆され、うまくいかない場合は仕事をやめる覚悟で協力します。その方自身も不妊に苦しんだ経験から、コーディネーターの仕事を始められたとか。ライフワークをもっている方達なのですね。

私はこれというライフワークをまだ持っていません。好きなことはあるけれど、何かのプロフェッショナルというわけでもない。ただ、この本の著者の生き方やコーディネーターの方のあり方は、年齢ではないとか、あきらめないとか、たくさんの力づけのメッセージをいただきました。