種から芽が出て花が咲き

はまっているあれこれ
(今はFTISLAND、いろいろ)

南陽

2015年07月06日 | 
【北海道産 最高級】北海道 仁木産 さくらんぼ【南陽】1kg 【化粧箱 3L-2Lサイズ バラ手詰め】
どさんこファクトリー北海道


ご実家がさくらんぼ農家の友人から南陽という品種のさくらんぼが届きました。粒の大きな上等なもので、果肉がたっぷりで柔らかな甘みがありました。最近、スーパーで買ったパック売りのさくらんぼはかなり酸っぱかったので、雲泥の差です。友人の説明では、色白で甘みがあるものの、収量と品質が安定しないので、今年は友人のご実家では販売していないそう。でも、とても誇りを持って生産されている様子が伝わってきました。雨に濡れると痛むので、テントをかぶせたり、重労働で手間ひまかけて生産されているのですね。

この記事に添付のイメージは友人の地元の山形ではなく、北海道のものです。頂いたもののほうが粒がより大きかったけど、画像を取らなかったので、雰囲気だけでもと思い、添付しています。

普段食べている手ごろに出回るさくらんぼは、高砂という品種なのかしら。ナポレオンという品種もあるらしい。さくらんぼは粒の大きさと色の赤さや糖度、果肉の柔らかさなどが良いものを見極める基準になることも知りました。さくらんぼから、豊かな世界の広がりを感じました。

丁寧に生きる

2013年05月31日 | 
小梅の季節になりました。

見切りで売られていたのを格安に買ってみたら、小梅は粒が小さいので仕事が細かい。大雑把な私は最後はしんどくなりました。やり切りましたけど、大きい梅のほうが私は好きです。

ただ小梅の時期は、束の間なので、漬けたい方はお早めにお求めを。
まもなく大きな梅が盛りになると思います。

今年はブランデー梅酒を漬けるつもりです。
一昨年、梅の木のある梅漬けの名人の方からお裾分け頂いたのを、ちびちび紅茶に入れて飲んでいたのが、とても美味しくて。再現したいというわけです。

今日、下に紹介する本は、もう亡くなってしまった久世光彦さんが塾長ということで、講義形式の本です。久世さんの名前が冠する本ということだけで、手に取りました。

2限目を担当される内館牧子さんの講義で、ていねいに生きることが大切と話されています。内館さんがちょうど、週1回エッセイを連載されていたときのことのようです。


 「…身辺雑記といううものは、ていねいに生きていかないとネタがないのです。本当にないのです。しょっちゅうお祭りがあるわけではないので、すごく小さなことをすくい上げてエッセイを書いていかなければならない。」


この件に私が響き、梅仕事を思いついたのは、本当はちょっと唐突な気がします。「ていねいに生きる」とは私にとって何か、しばらく自分を観察してみます。


久世塾
 
平凡社

私の保存食ノート

2013年02月12日 | 
私の保存食ノート―いちごのシロップから梅干しまで
佐藤 雅子
文化出版局


今はまってよく読んでいるスタイリストの方の本から紹介があり、手にしました。もうお亡くなりなっている古い著者の本ですが、とても素敵です。雑誌にときどき掲載されるジャムなどのおしゃれなレシピの元ネタはこの本ではないかと思うようなレシピ集です。

この本に載っているいちごシロップのレシピは、私は初めて見るもので、いまチャレンジしています。いちごシロップは作りたいもの一つでしたが、作り方が私好みでないイマイチなレシピばかりしか見つからず、試していませんでした。

毎日かき回したり手間がかかるレシピですが、作り方は私好み。出来上がって、薄めて飲むのが楽しみです。どうやらコクのあるいちごジュースになるみたいです。いちごジュースのこくってどんな感じなのでしょうね。

ほかにも試してみたいレシピがあり、手元に置いておく本の一つに加わりました。

変わる家族

2013年01月31日 | 
変わる家族 変わる食卓 - 真実に破壊されるマーケティング常識 (中公文庫)
岩村暢子
中央公論新社


この本は、このブログのこれまで紹介していた本と比べると異色な本です。

読んでいて、ええー!?というようなことがいっぱいある本です。そして、そういえばあんなことがあった、こんなことがあったと思い当たる節があり、まさに現代の食事事情の実態をあぶりだしているのかもと思わざるを得ないので、備忘録として紹介します。

私はV社の無水調理ができる多層鍋を愛用しています。この多層鍋との出会いは、ネットワークビジネスで有名なA社製の鍋を知人から紹介してもらったことが、きっかけです。A社の鍋は良い鍋だと思いましたが、安くなかったのでそのときは購入を断念しました。後にデパートでセールした時に、V社製品の似たような鍋を入手しました。

水をほとんど使わずに短時間で野菜を茹でられて、しかも野菜の味が濃いので重宝しています。使い方にコツがあるので、その後、知人の自宅で開かれているA社製の鍋を使う料理講習会に何度かお邪魔させていただきました。

おかしかったのは、講師役の知人が、A社製の鍋がないところでは料理が作れないというのです。ほかの鍋では、応用が効かないというわけです。そんなばかな。普通の鍋だったら、無水調理はできなくても、普通に料理すればいいじゃないと、口には出しませんでしたが、心の中で叫んでおりました。

ところで、私たちは、普段、鍋の特徴をよく見極めて料理しているのでしょうか。適当にデザインなどで使いやすそうだとか選んでいるだけだったりしますよね。

A社の料理講習会では、鍋の特徴や火加減の入れ方など、鍋の使用方法を詳しく勉強します。でも、それを学んだのだから、別の鍋の特徴はA社との違いを理解して、それ相応に対応するということができないのは、どういうことだろうと不思議に思っていたのです。

この本は、そんなエピソードとか消しちゃったエピソードとか、私が違和感を持ったいろいろなことを彷彿させる本です。

一言でいうと、日本の家庭の食事事情の崩壊の様子を集めたアンケートから、家庭の食事だけではなく、家族の在り方が変わってきている現状をあぶり出している本です。私も現在の家庭の食事事情を作り出している同じ世代として、我が事のように危機感を感じました。

料理自慢

2012年07月02日 | 
●はじめての、和食BOOK 行正り香 文化出版局

はじめての、和食BOOK―料理上手は読んではダメよん!
行正り香
文化出版局


私の母は、料理自慢でした。母に何度か料理を習いましたが、母の説明は「てきとう、てきとう」が口癖で、「それじゃ、わからない!」と困る私。結局、母の料理自慢は受け継がずに今に至ります。

実は、母の味付けは、酒、みりん、しょうゆを1:1:1というのが基本なのです。それに、砂糖を加えたり、味噌を加えたり、みりんを多くしたり、しょうゆを多くしたりと、さまざまなバリエーションがあるのです。母は、大さじとか小さじとか計りを使わずに、調味料を直接鍋に回しいれていたのですが、私への説明はいつも「てきとう」だったわけです。なぜそんなふうで味が決まるのか、魔法をみているようでした。

今では、料理学校にも通い、料理の本やレシピもいくつも見たりして、いくらか料理の年季が入ってきました。でも、料理本て、ピンと来ないものが多いです。家庭の数だけ、料理の作り手の数だけ、同じ料理でもレシピがありますから。好みの味という相性があるのですね。

この本は、簡単でしかも私の母の味にとても似ているのです。魚ちゃんは水の分量が違いましたが、まさに我が家の味付けそのもの。どの魚介でもその味付けなのに、魚介の持ち味で味が変わってくるところも一緒です。

魚ちゃんというのは、魚の煮物の味付けの愛称のこと。ほかに、六ちゃん、七ちゃん、八ちゃんとかいろいろあって、そちらもとても参考になります。「料理上手は読んではダメよん!」という副題も笑えます。

最近朝のテレビでつい見ちゃうのが、速水もこみち君の大胆なクッキングです。たぶん、私には味が合わないかもなあ。オリーブオイル使いは参考になります。

もうひとつ身に着けたいのは、料理の味付けよりもその手際のよさです。これは、料理にいくらか年季が入ったいまも、身につかず。もこみち君のあの大胆さに、あこがれます。

梅仕事

2012年06月19日 | 
5月下旬からこの時期は初夏の漬け物づくりで日常が忙しくなります。らっきょうの塩漬けに梅シロップ漬けが私の定番ですが、今年はさらに、小梅の梅干し、南高梅の梅干しにチャレンジしています。よく行くデパ地下で、小梅と南高梅がそれぞれ半額引きだったときに、ついふらふらと買ってしまったのがきっかけです。

小梅は買い慣れていないのでよくわかりませんが、南高梅は粒の大きいこと。半額引きでもよいお値段でしたが、掘り出し物です。

私のは、重石を使わない瓶漬けですが、南高梅は梅酢がかなり上がってきて驚きました。頑張って2キログラム漬けるべきだったとしばし後悔。1キログラムだと幾粒もないから、すぐ食べ終わってしまうなと、嬉しい想像をしています。

小梅は、カリカリ漬けに試したかったのですが、卵の殻を使う漬け方のようで、ただふつうの梅干しにすることにしました。小梅の醤油漬けは何年か前に試したことがありましたが、食べ慣れている味ではなかったので、我が家では好評ではありませんでした。漬け物は慣れている味がよいのですね。

市販の漬け物が多く出回り、各家庭の数ほどあった漬け物の味がだんだん廃れてきています。いつか、家庭の味の保存に貢献するような聞き取り調査など、伝承を残すようなことをやれたら、と思います。

●杵島さんちの梅しごとと保存食―梅干し、梅酒、梅ジャムなどと初夏の保存食 杵島 直美 著 泉書房

杵島さんちの梅しごとと保存食―梅干し、梅酒、梅ジャムなどと初夏の保存食
杵島 直美
泉書房


この本を読んだら、卵の殻を使わない小梅のカリカリ漬けが紹介されていました。杵島さんは、前の著書では、卵の殻を使うカリカリ漬けのレシピを紹介していたのです。今は、卵の殻を使う根拠がよくわからないということで、紹介していないとありました。でも、加減が難しいみたいで、うまくカリカリにならないこともあるようです。

重石を使わない瓶漬けの梅は、母がずっと作っていました。重石で水が抜けない分、水分量の多いふっくらしっとりした梅漬けになるはずです。土用干しはやってみようと思います。小梅は小さいので、1日ぐらい干せばいいそうです。


もうひとつ参考にしている梅仕事の本があります。

●梅暦、梅料理 乗松 祥子 著 文化出版局

梅暦、梅料理
乗松 祥子
文化出版局


初版が1992年の本ですから、もう20年前の本です。この本は、梅仕事が得意だった母から譲られました。母が参考にしていた梅作りの名人の著書です。この著者の本を読んでいると、日本の豊かさに驚かされます。杵島さんも屋上のような、陽がよくあたる広い場所で、たくさんの梅干しをほしている写真があり、それはそれで豊かな感じではあるけれど、乗松さんの豊かさは半端ではありません。自宅の梅の木によじ登って、ご自身で梅を採取するのです。梅を傷つけないように、ビニール傘に集める写真や、春に、咲いている梅の花を梅酒に入れて、花の香りを移す写真とか、家の階段に並ぶ梅漬けの多数の瓶の写真など、ただただ素敵で、まるで梅のターシャ・デューダーさんみたいです。昭和15年生まれということですが、今もお元気なのでしょうか。

この本によると、1992年当時すでに、水では梅のあくが取れなくなっていて、ホワイトリカーで洗うことにしたと書かれています。梅を洗ったホワイトリカーが真っ黒になるそうです。空気が汚れているということなのでしょうか。今年は試しに、ホワイトリカーでさっと洗ってみましたが、よくわかりませんでした。杵島さんも消毒のためにホワイトリカーの使用を薦めています。

そんなこんなで、この時期はなんとなく忙しくなります。でも毎年の楽しみな忙しさです。

備忘録 1つの生地で餃子も、めんも、パンも!

2012年05月16日 | 
●1つの生地で餃子も、めんも、パンも! 荻野恭子 著 文化出版局

副題に「ユーラシアの粉物語」とあります。

昔、学生時代に初めてラビオリなるイタリア料理を見たとき、「まあ、餃子みたい」と言ったら、その時、一緒にいた意地のわるい先輩に、あきれられからかわれたことがあります。変な思い出です。

でも、ラビオリは、やはりイタリアに伝わった餃子ですよね。この本では、めんロードといって、シルクロードを通って小麦粉の生地から作る料理をたどって伝わった世界各地の料理を紹介しています。そのめんロードの終着点はイタリアだとか。

トルコには、ラビオリの原型のような、その名も「マントゥ」という餃子料理があります。おまけに、ス・ボレイ(ス・ビョレイ)というラザニア料理もあります。

韓国でも、水餃子をマントゥといいますし。

ときどき、文化の伝播に思いをはせながら、めくりたい本です。

備忘録 お世話になりたい病院

2012年04月25日 | 
●分娩台よ、さようなら 大野明子 著 メディカ出版

以前読んで、題名も著者名も失念してしまって、ずっと探していた本が見つかりました。おめでたのときには、この著者の病院にお世話になりたいと思われるステキな産院です。

お世話になる予定は今のところ、まったくないけれど、備忘録として書いておきます。

私が読んだのは、文庫本でしたが、今日見かけたのは、ハードカバーです。ハードカバー版には、勇気ある女性の自宅出産の様子の写真がところどころにあり、驚きました。

この本はインパクトを受けたので、題名も著者名も忘れていたのに、インパクトがあったエピソードはさっき読んだばかりのようにすらすらと思い出せます。

逆子というのは、事前に治せるらしい。胎児が小さいうちは、ときどき逆子になることはよくあることのようで、気がついたら、その本に書かれているある種、逆立ちのような体操を母親がすることで、治せるそうです。その指導をきちんとしているので、その病院では、逆子の出産はないとことでした。

妊娠に対してあまり知識がないので、妊婦は体を動かしたらいけないのかと思っていましたが、この本を読んで、妊婦が歩くこと、しかも山登りのような上りの道が安産によいらしいとか。

自宅出産するときの、上の子供が大好きなお母さんの陣痛を心配している様子の描写が、何と言うか、天使が見守っているかのようなステキなことのように書かれていました。出産は、小さな子供に見せるべきでないとステレオタイプのように考えていましたが、そうでない場合もあるようです。

何の本でしたか、これは別のソースですが、ある村の、ある世代以上のお母さんが亡くなりそうなときは、子供が全員集まって悲しそうにしているが、それより下の世代のお母さんが亡くなりそうなときは、もう少しよそよそしく距離があるという話をしたときに、それは病院で子供を産むようになったからだと、ある世代の女性がたちどころに応えたとか。ある世代というのは、90代以上のことで、それより若い世代は病院出産が主流になったとのことです。

自宅出産だと、生まれた子供とずっと一緒にいることができ、子供への愛情が親に育まれやすく、病院出産では離されてしまうので親の情が湧き難いような書かれ方でした。この本は最近読んだはずだから、題名はきっとすぐに見つけられると思います。

探すのは宿題ということで。

新しい年

2011年02月14日 | 
パニック障害の女性と偶然知り合いました。
とても明るい性格の方で、話題の続くこと続くこと。初対面とは思えないほど、共通の興味があり、意気投合しました。そしてギフトをいただきました。

この女性からもたらされたギフトは、薬はのみ続けてもよいというもの。

パニック障害だけれども、日常生活は何も困らない。副作用のほとんどない弱い薬を、ずっと服用を続けていることが日々の安心になっている。

私もメンタル不調を抱えて、通院服用中。最近はとても安定していて、ちょうど、薬やめられないかしら、通院もういいかしらなどと考えていたのでした。

お腹がゆるくなることぐらいが薬の副作用で、人生でかつてないぐらいメンタル的に安定しているのであれば、ずっと薬を飲み続けるのもありだと思うようになりました。
バイオリズムの周期でもすぐ不安定になっていたので。

私がまだ知らなかった新しい考え方を受け取りました。

新しい出会いがある。

新しい年が楽しみになりました。

ヴォイストレーニング

2010年10月08日 | 
俳優を目指している知人男性からの紹介で、ヴォイストレーニングを始めました。
体験レッスンだけでもと思いましたが、可能性を感じてしばらく続けることにしました。私はもちろん俳優を目指すわけではありません。プレゼンテーションの一環としての声は重要だとずっと考えていました。

その体験レッスンの中で、目をつぶってそのレッスンの指導を受けた知人男性の声を聞いたら、ルパン3世の次元みたい。彼はこんな声だったの!?えらくステキで驚きました。

その先生いわく、「声は相手のためにある」。

声は、自分のためではなく、相手に伝えるために声はあるのだとか。そう考えたら、本当は、声だけでなく、自分自身の容姿そのものも自分ではなく、相手のためにあるかもしれないと思い至りました。

顔は鏡に映さなければ見えないし、声は骨から伝わる自分の声と空気に波動として伝わる、相手に聞こえる声は全然違うものね。私は相手に伝わっている声、自分が知らない自分自身の声を訓練してみたいと思ったのです。