新潟市のコロナワクチン接種は65歳以上の高齢者の接種を9月までに
終えるというスローペースの当初の計画から一転、「7月末までに完了」という
政府の指示に対応できずに大混乱となりました。
当院でも、ワクチン接種の予約で大変なご迷惑をおかけしました。
当初は最小限とした(接種全体の1割)とした当初の計画を変更して
集団接種の増加や大規模集団接種の開設でなんとか接種率を上げてきました。
ただし、当院だけでなく、多くのクリニックでは8月9月に高齢者の予約が
入っている状況で、「7月末で完了」とは言えません。
全国的には、64歳以下のワクチン接種も始まっている自治体も出てきました。
スタートで遅れた新潟市がどうするのかと思っていましたが…
医師会からの情報でも、64歳以下の接種券を7月16日に発送して、
8月から接種するという話が伝わってきました。
問題は、「優先順位をどうつけるか?」でした
中原市長がツイッターで挙げた情報では、細かく優先順を
年齢等で分けているのですが、実際には医療機関によって
患者さんや接種希望者が違うので、このような細かな優先順位は
可能かどうか?むしろ混乱するのではないか?
何よりも、「集団接種」の体制をどうするのかがポイントです。
現在は、「7月末までに完了!」という鶴の一言で、かなり無理に
集団接種や大規模接種を組んでいますが、8月以降には今のペースを
維持することはスタッフの確保等で難しいのではないかと思われます。
さらに若い世代には、「かかりつけ医」がいない人が多くなりますが、
クリニックも10月以降はインフルエンザワクチンの接種も始まるので
コロナワクチン にかかりっきりになれません。
コロナワクチン 接種体制で大きくつまづいた新潟市が、8月以降に
64歳以下のコロナワクチン 接種体制をどうするのか、もう失敗は
許されません