これが医師の働き方改革？ 「Night Doctor」

　｢医師の働き方改革」が求められています。
医師の労働時間があまりに長く、過重労働が日常的です。
それで日本の医療を支えてきたことも事実です。
医療体制を維持・発展しながら、医師の長時間労働を是正することが必要です。
そのための方法は、一朝一夕にはいきません。
その問題点についてはここでは述べませんが…




「Night Doctor」
https://www.fujitv.co.jp/NightDoctor/

最近、始まった医療ドラマ。
医療ドラマは好きで、観るのですが、このドラマの設定には違和感があります。

夜勤専門のドクターを雇えば医師の働き方改革ができるという事実誤認

「君たちが雇われたのは昼間働く医者たちを守るためだ」
「君たちは昼間働く一流の医者たちが夜、十分に休むことで快適に働けるように
用意された言わばスペアだ。われわれが一軍としたら、きみたちは二軍、三軍」

という台詞は現実にありえませんし、夜勤のドクターを二軍、三軍に見下すこと
はあり得ません。
聞いていて、気分が悪くなりました。



そもそも、医療は定時で帰れる職場ではないです。
患者さんの状態によっては、勤務時間が長くなることもあります。
でも、医師が疲弊しないシステムが必要です。
でも、「患者を救う」という情熱がなければなければ、医療を続けることは出来ません。





「コード・ブルー」

おなじみフライトドクター・ナースを扱った医療ドラマです。
今回の「Night Doctor」も「コード・ブルー」を意識して作っているとのことですが、
どんな困難にも立ち向かうメンバーの成長の姿は、過酷な救急医であってもやりがいは
あると、観る人の心を熱くしました。
このドラマ後、全国にドクターヘリが導入され、フライトドクター・ナースを目指す人が
ドンと増えて、実際に現場で働いている人がたくさん出ました。


やはり医療ドラマでは、厳しい現場でも働く姿を見せて欲しいと思うのは
24時間365日働いていたロートル心臓外科医の感傷でしょうか