4月からの新型コロナワクチン接種の準備が始っています。
各自治体で、どのように接種するかはいろいろと分かれているようです。
医師会からアンケートがきていましたが、基本方針が決まったようです。
集団接種が世界的な流れですが、日本では「世田谷モデル」という地域のクリニックでの
集団接種と個別接種の併用が発表されてから、この方式を採用する自治体が増えているようです。
わが新潟市は、クリニックでの「個別接種」を基本にして、集団接種は土曜日・日曜日に
少数の会場のみで限定して行い方法にするそうです。
「個別接種」を基本というのは驚きました。
「集団接種」は会場やスタッフの確保などの問題がありますが、ワクチンを無駄にせずに
効率的に摂取することができます。
「個別接種」は患者さんからの要望が当院でも多いですが、ワクチンの輸送、無駄ないような
予約などの点で不安があり、医師会からのアンテートでも検討すべき点として答えました。
インフルエンザワクチンは1バイアルが2名分で、コロナワクチン は5〜6人分です。
無駄なく予約を調整しなければなりません。解凍後には、5、6日以内に使い切らなければ
ならないことは、ワクチンのクリニックへの配送をこまめにやらなければならず、
ワクチン分配の手間が大きいです。
またコロナワクチン は一旦開封すれば、数時間で打たなければならず、午前と午後それぞれで
使い切らなければなりません。
この点はインフルエンザワクチンよりも大変です。
さらに、ファイザーワクチンは3週間間隔での2回の接種が必要ですが、高齢な患者さんは
天候や急な都合、物忘れもあるので、予約通りにきてもらえるかも心配です。
(インフルエンザワクチンは融通が効くので、来院がずれてもある程度対応できますが、
コロナワクチン は予約スケジュールからずれると接種ができなくなりそうです。
さらに、クリニックからの懸念として、ワクチン予約の電話がかかって
クリニックの通常業務が圧迫されてしないかも心配です。
昨年のインフルエンザワクチンでは、新型コロナウイルスとインフルエンザの
同時流行の予防としてインフルエンザワクチン接種が推奨されて、ワクチンを求めて
大騒ぎになり、一時はクリニックの業務に支障がでたので、今回のコロナワクチン の
予約では新潟市から何らかの対策をしてほしいものです