eine Pause

ドイツで右往左往する関西のおばちゃんのお話。
外人を見たら逃げていた私がまさかのドイツ暮らしΣ(゜д゜lll)

晩夏の夜の夢

2013-08-28 23:15:00 | 四方山話
昨夜突然思い出したことがありました。

そう言えば私、昔旅行した国のお金を持ってたような気がする・・・。

探してみるといろんな国のお金が出てきました。

これはフランス・フラン。


イタリア・リラ。


なぜか妙に好きなオランダ・ギルダー。



今はもうユーロに統一され、見ることのなくなった通貨たち。

統一されていちいち両替しなくてもいいのは良いんだけど、こうやって見るとそれぞれに特徴があって面白いのでそのまま残って欲しかったような気もします。


「もしかしてこれ古銭屋さんで買い取ってくれへんかな?」と夫に聞いたら「あまり期待できないと思う。」と言われてしまいました。

ドイツならドイツ・マルクは指定の銀行でユーロに替えてくれるらしいので、その国に行った時に銀行に行って替えてもらうのが良いらしいです。


その他にも昔おばあちゃんにもらった日本の古いお金が出てきました。

五十銭札なんていうのがあったんですね。


硬貨も半銭(左下)なんていうのがあって、面白いです。


何これ何これと言いながら見ていると、夫が急に「これなら日本で売れば高く売れるかもしれない!!」と言い出しました。

なんでも同じ硬貨でも希少価値のある発行年のものはかなり価値があるとか。

「うそぉ~。じゃぁこれがもしかしてウン十万円とかになったりするわけ?

ウヒョヒョヒョヒョ 


それからはもう、頭の中はお金持ちになる気満々です。

回ってない寿司を食べて、露天風呂付きホテルに泊まって、食料品や服をいっぱい買い込んで、叙々苑で焼肉食べて・・・(内容が庶民すぎる)・・・妄想が止まりません。


とっても幸せな気分で眠りにつき、今朝調べたら今は古銭を扱う店も少なくなって収集家も減っているので余程のものでない限り買い取ってもらえないという事が判明。


一気に現実に戻されたのでした


たった一晩だったけど、良い夢を見させてもらいました。

おばあちゃん、ありがとう。





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蓮と睡蓮

2013-08-23 18:15:00 | 
先日マインツの植物園に行ってきました。→Botanischer Garten

そんなに大きくないだろうし大した事はないだろうと思っていたら、実際は広大な敷地で一度で全部は見て歩けませんでした。

ちょうど今は蓮や睡蓮の花が咲いています。



恥ずかしながら今回写真を撮っている間は蓮と睡蓮の違いを知らず、単なる呼び方の違いで同じ花なんだろうと思っていました。

ところが帰って調べてみるとこの2つはずいぶん違う花だったんですね。

簡単に違いを書いてみると

蓮 ・ハス科
  ・水面より上のほうに花を咲かせる
  ・葉っぱは円形で水をはじく
  ・地下茎は蓮根
  ・花は白か紅色

睡蓮 ・スイレン科
   ・花は水面に咲く
   ・葉っぱに切れ込みがある
   ・蓮根として食べられない
   ・花は白・黄・桃・紫
 
だそうです。

無意識に選んでとった写真を見てみると圧倒的に睡蓮の花が多かったので、私は蓮ではなく睡蓮の花が好きなんだと分かりました。

蓮の花の真ん中の部分(花托)蜂の巣状で、ちょっと気持ち悪いと思ってしまったんです。 

こちらはまだ咲いてないけど蓮だと思います。


そして葉っぱがこちら。 水を弾いて綺麗です。 
ここにアマガエルを乗せたいなぁ・・・。 そう言えばこっちでアマガエルなんて見たことないから、いないのかもしれません。


そしてこちらが睡蓮。


ピンクの花はありましたが、紫や黄色は見ませんでした。

この植物園はもちろん綺麗に整備されていますが、無料だし奥の方は森につながっているので近所の人の良いお散歩コースになっているようでした。
無料の綺麗なトイレもあります。←たいてい1回50セント払わなければいけないドイツでは、トイレは重要!  

花以外にも野菜や果物も作られています。

こちらはほおずき。

日本では観賞用ですが、こちらでは食用のほおずきがあって普通に果物として売られ、ケーキのトッピングになっていたりもします。
ちょっと酸っぱいですが、なかなか美味しいですよ。

ここで採れた物を販売する時があったら、蓮根も売ってくれるかもしれないので秋はまめにチェックしないと。

昔、子供の頃に一度だけ採れたての蓮根をもらって食べた事があるんですが、糸を引いてシャキシャキして本当に美味しかったんです。

蓮根は今も好きですが、あの味は格別で忘れられません。

また秋に楽しみができました




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有名になった町

2013-08-19 20:45:00 | 日常
最近わが町 Mainzマインツ は良からぬ事で有名です。

以前はマインツで有名な物といえばカーニバルとこの大聖堂でした。


それがこの8月初旬からマインツ中央駅で人員不足によって列車のダイヤが乱れ、マインツ中央駅を避けるルートに変わったり列車が急になくなったりする混乱が続いていて連日新聞やニュースで報道されています。

もともと多くの人が休暇を取る時期なのに加えて病欠も重なったそうで、鉄道信号係が足らず電車に追いつけないのだとか。

今日のニュースでは長距離列車はマインツ中央駅を避けて郊外へ迂回し、フランクフルトまで行く近郊電車すらライン川対岸の駅に停車するという始末。

早急に対処しなければDB(ドイツ鉄道)には最大25万ユーロの罰金が課されるそうですが、今のところ今月末まではこの状態が続く見込みらしいです。

実は例のStuttgart旅行の時もこの問題があって心配していたのですが、長距離列車は使わなかったし途中で2・3度ホームを行ったり来たりさせられただけで済んで、大した影響はありませんでした。

普段は夫も徒歩通勤だし特に困らないのですが、電車通勤の方や旅行中の方はかなり被害に合われているでしょうね。


ドイツ人にとって休暇は命なので、休むなとは言いません。

病気もなりたくてなるわけじゃ無し、予測できないので仕方ないです。

でもこれだけの影響が出て大問題になる前に何とかできなかったのかと不思議に思います。

他の駅から回してもらえる人手もないそうで、今は元社員に出てもらえるよう頼んでいるとか。

詳しい事はよく分かりませんが、一刻も早く平常運転に戻ることを願っています。

それにしても、こんなことで有名になるのって全然嬉しくありません




嬉しい事といえば、サッカーでStuttgartからマインツのチームに移籍した岡崎選手が、先日の試合でフル出場の上ゴールを決めた事です。

サッカーには疎い私ですが、やっぱり日本人の名前をニュースで聞くと嬉しくなります。

そして地元のチームに日本人選手がいると“もしかするとどこかで会えるかもしれない”というほのかな期待が持てますね。
(と言っても私は岡崎選手の顔が分からないのですが・・・)

そう言えばサッカー留学で来ている若者も多いようで、近所でよく若い日本人の男の子を見ます。

その子達がしゃべっている関西弁を聞くと、「どこでもドア」が開いて一瞬で故郷にワープしたような気になります。

今のうちにサインを貰っておいた方がいいかもしれませんね。



最後は人力で動くドイツならではの乗り物です。


これは「ビアバイク」と言って、大勢でビールを飲みながらこぐ自転車です。(分かりにくい写真ですみません

写真ではよく見えませんが、真ん中にちゃんとハンドルを握るシラフの人が座っています。

あとの人は歌を歌い、ビールを飲みひたすらペダルを漕ぎます。

考えるだけで悪酔いしそうなこの乗り物、夏の間は人気で結構見かけます。詳しくはこちら→町中で注目の的!ビアバイク



そうそう、ワインを楽しむ馬車というのもあります。

要はぶどう畑を走る馬車に乗ってワインを飲むだけなのですが、それもまた面白そうですね。

ビアバイクとワイン馬車、どちらもドイツらしい乗り物です。





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4回目はベンツの町へ 3

2013-08-15 22:40:00 | 旅行(ドイツ国内)
前回・前々回の続きです。

旅行最終日はStuttgartから程近いEsslingen エスリンゲンという町に行きました。

ここには一度クリスマスマーケットの時に来て、今度は夏に来たいなと思っていたのです。

おりしも今回は“玉ねぎ祭り”が開催されていました。


まずは可愛らしい市庁舎を眺めます。


前回は気づかなかったのですが、市庁舎の時計は天文時計でした。
ちょっと針がかぶって見えにくいですが、Heilbronn同様、やはり蟹座の絵はザリガニです


市庁舎の奥のこんな木組みの家を眺めながら、このテントのカフェで遅めの朝食を摂りました。


Esslingenで有名なゼクト(発泡ワイン)屋さんもこんな立派な木組みの建物です。


前回は寒くてあまり町を堪能できなかったので、今回は高い所から町を眺めようと高台にあるこんな所に登ってみました。


上からの眺めです。  手前にワイン用のぶどう畑があります。
ここは幅の狭い階段をかなり登らなければいけない所で、途中から膝がガクガクしてくるしちょっとしんどかったです。

肝心の玉ねぎ祭りはというと、想像より小さい規模で屋台の数も少なかったです。


でもせっかくなのでツヴィーベルクーヘン(タマネギケーキ)を食べました。
タマネギケーキという名前ですが、甘いケーキではなくタマネギたっぷりのキッシュです。

これを買おうと屋台で待っていた時、お店のおばちゃんが男性ともめていました。

よく聞き取れなかったのですが、どうやら催促されていた模様。

おばちゃんはその男性が去った後、私に向かって

「みんな私にはよせーはよせー(早くしろ)って言うねん。でも私は一人やし、手も二本しかないっちゅうねん。できるわけ無いやろ?」とぼやきました。

「そうやそうや!おばちゃんは一人しかおらんねんし、そんなにはよ(早く)できひんって。」と答えると、ちょっと笑ってくれました。

何故こんなアジア人丸出しの私にぼやく?と不思議でしたが、国が違ってもぼやく内容は同じだなと思うとおかしくなりました。

タマネギケーキを食べた公園には秋桜が咲いていました。  今月2週めくらいから急に涼しく秋めいてきたドイツです。


まだ帰りの電車まで時間があったのでZacke ツァッケという珍しい乗り物に乗りに行きました。

これはアプト式トラムと呼ばれ、ギザギザのラックレールに歯車をかみ合わせて動く、ケーブルカーのような乗り物です。

車両の前にあるのは自転車を載せる台車です。

かなりの急勾配の所を走るので、下から自分の自転車をこれに乗せて運び、上から駆け下りてくる人が多いようです。

片道10分くらいの所を往復するだけなのですが、普通の家のすぐ目の前を通るし、途中かなり見晴らしの良い場所があるしでなかなか楽しかったです。

最初下りで乗ったのですが、「上りの方がきっと面白いよ。」という夫のために下車せず折り返し乗りました。

発車後3分。 「楽しいね~」と振り返ると、あろうことか夫は熟睡中 

 寝とんかーい  ベタな突っ込みとともに手の甲で思い切り夫のおでこをはたいたのは言うまでもありません。

やっぱり優雅な大人旅は似合わない私達です

今回の旅でも聞いてもないのに「コインロッカー探しとんか?そのサイズならここが安いで。」と教えてくれる人や、小さいドーナツを3つ買おうとすると黙って6つ入れてくれる親切な人に出会いました。

普段見られないものを見、食べ、知らない人と触れ合えるから旅が大好きです。

これにて旅行記は終了です。

お付き合いありがとうございました。







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4回目はベンツの町へ 2

2013-08-13 21:40:00 | 旅行(ドイツ国内)
前回の続き 旅行二日目です。

この日はまず“隠れ鉄ちゃん”の夫のために、とてもマイナーな博物館を目指しました。

Stuttgartから電車で約30分のGöppingenゲッピンゲンという町にある、メルクリン博物館です。

メルクリンと言うのは老舗鉄道模型メーカーで、その筋の人には有名らしいです。

ゲッピンゲンの駅からバスに乗ったのですが、これがまたアナウンスもなければ次の停留所も表示されない、素敵な地元民仕様のスリル満点のバスでした。

なんとか無事に着いたのはこんな所。                      ジオラマが少しありました。
 
   

行ってみて分かったのですが、博物館というのは名ばかりで要はショップに併設された展示があるだけの何ともつまらない場所で、あっという間に見終わってしまいました。 
これには夫もがっかり

気を取り直して次の目的地に向かう途中、見かけたお店。
マンガやフィギュアを売っているようでしたが、「オタクストア」ってねぇ・・・。
オタクの海外での認知度は知っていましたが、まさかこんな田舎の町にこんな店があるとは思わなかったのでびっくりしました。
恐るべしオタクパワーです。

ゲッピンゲンから電車で約1時間。
次はBlaubeuren ブラウボイレンという町に来ました。駅から歩くこと約15分。

ここには私がどうしても見たかったものがありました。 それはこの泉です。
これはBlautopf ブラウトプフ(青い鍋)と呼ばれるカルスト泉です。地下から湧きだす水に石灰分が含まれるのでこういう青い色に見えるそうですが、本当に透き通った美しい泉でした。

とんがり屋根の修道院と雲がはっきりと逆さまに映っています。
この泉を見た瞬間、誰もが息を呑みしばらく見とれてしまいます。 


泉の周りはぐるっと歩いて回れるのですが、その時の陽射しや角度によってもまた青い色が微妙に変化してどれも素晴らしい眺めです。
水が透明すぎて水中の水草もはっきり見えるし水面に映る木もあるしで、どこが境い目なんだか分からなくなります。

泉から流れ出た川には、お魚さんが気持ち良さそうにゆらりゆらりと漂っていました。


この澄んだ泉を見ただけで心が洗われた気がしました。 修道院は修復中だったし他にはこれと言って見どころのない町ですが、私はしみじみ来てよかったと思いました。
 
ちなみにこの像は女神ではなくこの泉の伝説にに出てくる人魚なのですが、また良からぬことを考えてしまいました。


女神 お前が落としたのは金の斧か銀の斧か、それとも鉄の斧か?

私  いいえ、女神様。 私が落としたのはスワロフスキーの斧です。

女神 ええい、この嘘つきめ!! そんなもん落ちてないわ! とっとと帰りやがれ!!

私  ひぇ~  嘘ではなくてホラです。 関西人の魂(ソウル)なんです~。  どうかお許しを~


心が洗われたと思ったのは、やはり気のせいだったようです



この日の最後はこの方にしめて頂きましょう。
オーストリアが生んだ建築家 フンダートヴァッサーさんです。


Stuttgart中央駅からほんの3駅だけ離れたPlochingen プロヒンゲンという所に、フンダートヴァッサーさんの建築Unterm Regenturm(雨の塔の下に)という集合住宅があります。
この何とも言えない形とモザイクと色使い。
私はウィーンで彼の作品を見て以来彼の魅力に取りつかれ、今までにあちこち見に行きました。

彼は直線を嫌ったので、ほとんど真っ直ぐな所がありません。 窓枠さえもまっすぐに見えないように縁取りしてありますね。
こんなテラスでバーベキューしてみたいなぁ・・・

ここは一般の方が住む普通の住宅なので家の中を見ることはできませんが、想像するだけでも楽しそうです。

いったい家賃がどのくらいなのか見当もつきませんが、いつかこういう家に住むことを夢見ながら二日目は暮れていきました。

次回三日目に続きます。





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