eine Pause

ドイツで右往左往する関西のおばちゃんのお話。
外人を見たら逃げていた私がまさかのドイツ暮らしΣ(゜д゜lll)

4回目はベンツの町へ 2

2013-08-13 21:40:00 | 旅行(ドイツ国内)
前回の続き 旅行二日目です。

この日はまず“隠れ鉄ちゃん”の夫のために、とてもマイナーな博物館を目指しました。

Stuttgartから電車で約30分のGöppingenゲッピンゲンという町にある、メルクリン博物館です。

メルクリンと言うのは老舗鉄道模型メーカーで、その筋の人には有名らしいです。

ゲッピンゲンの駅からバスに乗ったのですが、これがまたアナウンスもなければ次の停留所も表示されない、素敵な地元民仕様のスリル満点のバスでした。

なんとか無事に着いたのはこんな所。                      ジオラマが少しありました。
 
   

行ってみて分かったのですが、博物館というのは名ばかりで要はショップに併設された展示があるだけの何ともつまらない場所で、あっという間に見終わってしまいました。 
これには夫もがっかり

気を取り直して次の目的地に向かう途中、見かけたお店。
マンガやフィギュアを売っているようでしたが、「オタクストア」ってねぇ・・・。
オタクの海外での認知度は知っていましたが、まさかこんな田舎の町にこんな店があるとは思わなかったのでびっくりしました。
恐るべしオタクパワーです。

ゲッピンゲンから電車で約1時間。
次はBlaubeuren ブラウボイレンという町に来ました。駅から歩くこと約15分。

ここには私がどうしても見たかったものがありました。 それはこの泉です。
これはBlautopf ブラウトプフ(青い鍋)と呼ばれるカルスト泉です。地下から湧きだす水に石灰分が含まれるのでこういう青い色に見えるそうですが、本当に透き通った美しい泉でした。

とんがり屋根の修道院と雲がはっきりと逆さまに映っています。
この泉を見た瞬間、誰もが息を呑みしばらく見とれてしまいます。 


泉の周りはぐるっと歩いて回れるのですが、その時の陽射しや角度によってもまた青い色が微妙に変化してどれも素晴らしい眺めです。
水が透明すぎて水中の水草もはっきり見えるし水面に映る木もあるしで、どこが境い目なんだか分からなくなります。

泉から流れ出た川には、お魚さんが気持ち良さそうにゆらりゆらりと漂っていました。


この澄んだ泉を見ただけで心が洗われた気がしました。 修道院は修復中だったし他にはこれと言って見どころのない町ですが、私はしみじみ来てよかったと思いました。
 
ちなみにこの像は女神ではなくこの泉の伝説にに出てくる人魚なのですが、また良からぬことを考えてしまいました。


女神 お前が落としたのは金の斧か銀の斧か、それとも鉄の斧か?

私  いいえ、女神様。 私が落としたのはスワロフスキーの斧です。

女神 ええい、この嘘つきめ!! そんなもん落ちてないわ! とっとと帰りやがれ!!

私  ひぇ~  嘘ではなくてホラです。 関西人の魂(ソウル)なんです~。  どうかお許しを~


心が洗われたと思ったのは、やはり気のせいだったようです



この日の最後はこの方にしめて頂きましょう。
オーストリアが生んだ建築家 フンダートヴァッサーさんです。


Stuttgart中央駅からほんの3駅だけ離れたPlochingen プロヒンゲンという所に、フンダートヴァッサーさんの建築Unterm Regenturm(雨の塔の下に)という集合住宅があります。
この何とも言えない形とモザイクと色使い。
私はウィーンで彼の作品を見て以来彼の魅力に取りつかれ、今までにあちこち見に行きました。

彼は直線を嫌ったので、ほとんど真っ直ぐな所がありません。 窓枠さえもまっすぐに見えないように縁取りしてありますね。
こんなテラスでバーベキューしてみたいなぁ・・・

ここは一般の方が住む普通の住宅なので家の中を見ることはできませんが、想像するだけでも楽しそうです。

いったい家賃がどのくらいなのか見当もつきませんが、いつかこういう家に住むことを夢見ながら二日目は暮れていきました。

次回三日目に続きます。





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