eine Pause

ドイツで右往左往する関西のおばちゃんのお話。
外人を見たら逃げていた私がまさかのドイツ暮らしΣ(゜д゜lll)

とある日曜日

2012-06-24 16:27:16 | 日常
お店が閉まっている日曜日。
買い物ができず、“静かに過ごす日”なので掃除や洗濯もできない。
今日は半日だけ良い天気という天気予報だったので、ぶらぶらと散歩に出かけた。

家から小1時間歩いて行けるここは、かなり広い公園でいつ来ても気持ちが良い。
今は沢山の花が咲いていた。
かなり気に入ったのがこれ。
高い木の周りをぐるっと囲むように花の輪が作ってある。


紫陽花も少しだけ。

バラ園が併設されているが、手入れの方法が日本とは違うらしく今ひとつ手入れが行き届いているように見えないのが残念。


帰り道、街の中心部を通ると何やら騒がしい。
毎月のようにお祭りがあるのでうっかりしていたが、金曜から月曜の4日間、夏祭りが開かれているのだった。
こちらではなぜかお祭りの最終日が月曜日で、22時から花火が打ち上げられる。
(一昨年だったか花火を見に行ったが、日本に比べればかなりショボイものだった)

この時はまだ11時頃だったので、お店はほぼ準備中。
  

豚肉をかたまりのまま焼いてる屋台。これをスライスしてパンに挟んだものは結構美味しい。
残念ながら魚を扱っている屋台は一軒だけで、それもフライ物か酢漬けだけ。
鯖を焼いてる屋台があったら迷わず買ったのに、ココら辺では見かけない

ビール屋さんの屋台。
テーブルも椅子も樽を利用している。

こういう食べ物屋台の他、川沿いには手工芸品を売るお店が立ち並び、子供向けの移動遊園地もできる。
道幅が狭い事もあるが、その辺りは人が多く歩くのが大変なくらいになる。

ドイツに来るまではドイツ人とお祭りってなんだか結びつかなかったけど、皆お祭りを楽しみにしているし、騒ぐ時は羽目を外して騒ぐ人達のようだ。
私も仲間に入って騒ぎたいのにお酒が飲めないし、夫が横で“つまらない光線”を出して邪魔をする

この先何年ドイツに居ても、ドイツ人とお祭りを楽しむことは無いかもしれない・・・。




動物を見て天気を知る

2012-06-21 12:21:28 | 日常
昨日、我が家が唯一購読しているドイツのTVガイドを見ていたら、面白い記事が目に入った。
動物の行動が示す天気について書かれていた。

その中のいくつかを挙げてみる。
小雨が降ったり雷が鳴ってもまだ蜂が飛び続けている時は、雷雨はそんなにひどくならないだろう。

ふんふん、納得

猫がお腹を見せて寝ている時は、晴天が来るだろう。

それは、単に暑いだけなんじゃぁ・・・

リスが落ち着かなくなり大きな音を立てる時は雨になるだろう。

リスってすばしっこいけど、落ち着きないってどんな感じ?リスの立てる大きな音って想像できない・・

犬が激しく土を掘る時は、雨が降るだろう。

それって、お宝もしくは骨を見つけたんじゃないの?

国が違えばいろいろ違うもんだなぁと思うものの、根拠までは書かれておらず、どうもすんなり納得出来ないものが多い。

もちろん日本のこういった言い伝えも確かな根拠があるものと無いものがあり、一概にどうとは言えないらしい。

ちなみにケニアでは“キツネの嫁入り(晴れた日の突然の雨)を“ハイエナの嫁入り”と言う。
ハイエナがそれだけ身近な動物って事なんだろうけど、想像するとおかしい。

相変わらず毎日さえない天気が続いているが、ご近所の猫をひっくり返してお腹を見せたら晴れるかなぁ・・


頭の悪い私

2012-06-18 17:07:00 | 家族
私の夫は既にドイツに20年以上住んでいる。
こちらで学校に通ったわけではないが、実践で鍛えられたため仕事でも問題なくドイツ語を使える。

しかし、家の中での私との日本語会話に大いに問題がある。

先日頭痛のため鎮痛剤を飲んだ私に一言。

「まだ頭悪いの?」
「ええ、もともと頭悪いけど、それが何か

“頭痛い”と“頭悪い”

日本語を習っている外人かと突っ込みたくなるような間違いである。
しかも、聞いてきたのは鎮痛剤を飲んだ5分後。
そんなに早く効く訳がないだろう・・・

生まれてこの方頭痛を経験したことがない夫には、全く理解されないのだ。

数年に一度は日本に一時帰国するものの、夫の記憶は20数年前の日本で止まっている。
その為たまに「ナウい」とか、「アベック」とかいう単語を発する。

爺さんか

その夫は腹が立つほど寝付きが良く、いつも横になった直後に幸せそうな寝息をたてる。
昨日も眠れない私の横でガーガーいびきをかいていたのに、なぜか急に目覚めた。

私が眠れないと訴えると、
「昔むかし、ある所におじいさんとおばあさんがいました。」

おぉ、昔話してくれるなんて優しいやん・・「それで?」

「・・・・・。

「終わりかーい



寝たまま無意識に話している夫に、昔話を期待した頭の悪い私だった。








ぶどう畑満喫コース

2012-06-16 16:06:42 | お出かけ(ライン川・モーゼル川流域)
ライン川沿いの小さな街“Ruedesheim(リューデスハイム)”はラインの真珠と呼ばれ、ライン川下りの拠点としても賑わっている。
日本からのツアー客も多く、いつ行っても必ず日本人を見かけるし日本語の看板をあちこちで見る。

もちろんその街の散策や買い物も楽しいが、私はゴンドラやリフトを使ってぶどう畑を上から眺めるのが気に入っている。

まずリューデスハイムの街中からこんなゴンドラに乗ってぶどう畑を見下ろしながらニーダーヴァルトという展望台へ。

>
ここにはゲルマニアの女神の立派な記念碑が・・・
・・・またもや修復中

記念碑は残念だったが、ラベンダーが咲いていて、綺麗な景色だった。

そこで驚くものを発見
なんとドイツ人カップルがグリルをしていたのだ。

わざわざここまで持ってきてやるとは・・・どんだけグリル好きやねん

そこからは森の中を40分くらい散歩する。

途中出会った家族連れが教えてくれた、ネズミ。

ネズミって町中で見ると気持ち悪いけど、こういう所で見ると可愛く思えるから不思議。

こんな塔やこんな景色を見て、トンネルをくぐったりしながら歩いて行くと、鹿がいる場所に出る。


急な坂もなく、気持ち良いコースだ。

そして下りはチェアリフト。

リューデスハイムの隣町、Assmanshausen(アスマンスハウゼン)に降りていく。

ここはリューデスハイムに比べてひっそりとした街。

観光客はほとんどおらず、土産物屋もない。
でも木組みの家好きにはたまらない、こんなホテルやレストランが並んでいる。



ライン川の対岸にはラインシュタイン城。


あまりにも絵になる景色で、一緒に行った友人は何回も“良い溜め息”をついていた。

いつもは何を見ても感動のない夫と一緒で、夫は喜んで写真を撮っている私をしら~っと見ているが、この日は2人共が同じ物で感動しシャッターを切った。
やっぱり共感できる女同士っていいなぁ

アスマンスハウゼンで見た、変なもの。

お相撲さんと見間違うような立派な体格の女性たちが、全裸でいる所は、どう見てもお風呂でなくワイン蔵。
一体なぜ全裸
どうして右側の人は手を上げて鳥の真似をしてるの
左の人は曲げを結ってる

これを作った人はいったい何が言いたかったのだろう

変なものはさておき、こういう1日を過ごせるとドイツに住んでて良かったと心から思える。

見えない違い

2012-06-12 14:17:49 | 四方山話
ドイツに来て驚いた事の一つに食べ物の違いがある。
量の多さ・味付け・メニューの種類の少なさ・雑に見える盛り付け・・・。

特に味付けは、しょっぱすぎる事が多い。
レストランで出てきたスープを一口飲んで、そのまま後ろにひっくり返りそうになった事もある。

なぜゆえドイツ人はこんなにしょっぱい味付けを好むのか・・・

単に体が違うといえばそれまでだが、どこがどう違うのか少し調べてみた

まず人には食塩感受性というものがあって、その感受性が高い人ほど塩分の摂り過ぎで高血圧になりやすい。
もちろん個人差もあるが、日本人は概ねこの感受性が高いので塩分を控えないといけないのだ。
しかし、白人は食塩感受性が低いので塩分の摂り過ぎだけでは高血圧になりにくい体らしい。

さらに味の違いは舌にある“味蕾(みらい)”という部分で判断するのだが、日本人はこの味蕾が多く、ゲルマン民族と黒人は少ないらしい。
味蕾が少ないと、微妙な味が分からないのだ。

この項目では白人の括りではなく、ドイツ人は特にゲルマン民族として扱われ、他の白人よりも味蕾が少ないと書かれていた。

なるほど~

だから、なんでも濃い目に味付けないと感じられないし、同じ白人が作る料理でもフランス料理とは違うんだな。

妙に納得。

せっかくなので、ドイツ人の死因順位はどうだろうといろいろ検索してみたが、これというものにヒットせず。
やや古いデータで虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)が1位らしいという事しか分からない。

そういえば1日の塩分摂取量について、いろんな国のデータを載せていたページがあったのだが、ドイツとオーストリアの欄は空白。
調査に協力する人が少なく、統計を取るまでに至らなかったと書いてあった
国が推奨する1日の塩分摂取量というのも出て来なかった。

私のやり方がまずいのかもしれないが、もしかすると国民がそんな事に興味ないのかも

ともかく、目に見えない体の違いは少し分かった。

繊細な味が感じられないのは仕方ない。
でもお願いだからレストランでは塩は控えめに調理して、客が自分で調整できるようにして欲しい

しばらくドイツを離れた時に「早くドイツに戻って○○が食べた~い」と思えるようなドイツ料理に出会いたいものだ。