老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  買初め

2019-01-12 10:51:30 | 俳句

 

ぢいは、東に猫の餌やりに。

ばあは、西へちょっと買物に。

雑踏の中を歩いていると、向うからどこかで見たような、知っている、逢ったことがあるような人を人混みの中に見つけた。

茶系の帽子をかぶり、黒いコートを着ている初老の女性。顔には生気がなくくたびれているような。(黒い色の洋服はカメラのレンズをとおしてみると素材の良し悪しが一目瞭然で解る、、、、とプロのカメラマンが言っていたな~、、、)そんなことが頭の隅をちらっとよぎる。

だんだんとその人が近づいて来る。

な~んだ、商店街のショーウインドに写っていた私じゃないか。なんと草臥れた姿で疲れた顔をしているのだ、、、とつくづくと思った。

 

最近ある方の便りに書いていた、、、

「忙しい櫂氏をお訪ねして、お逢いすることができました。素敵なセーターを着ていて、すごくかっこ良かった」

 

それを読んで、夫にもかっこ良いセーターでもと、デパートのセールを見にきた。

男性服売り場の店員に勧められたカシミアのセーターは「10年は着れますよ。日本の製法で最高級ですよ」なぞと云う。

それもしかり、しかし色目が気にいらないし勿論セールにはなっていたけれど、あまりにも高価すぎて手が出なかった。

着た感じが若々しく見える、それなりの値段のセーターを買った。

良い品を見た後はあくまでもそれなりの品だけれど、まあ我慢のしどころだ。年金生活では贅沢もままならぬのが哀しい日々だ。

猫ちゃんの刺繍をしたセーターを以前に買ったことがあるのを店員が記憶をしていて、今回も猫ちゃんの編み込みのセーターを目の前に広げてくれて、これもいかがですか?なぞと、、、

でも、モンペに似合うざっくりとした、カーディガンを買った。

それに合わせるモンペは今のところ無いけれど、そのモンペを縫う楽しみが増えた。

(夫の靴と、私の靴二足)年に一回か二回の、後先を考えない散財が終わった。

楽しかったが、、、、草臥れた。

 

恥も外聞もなく自分が買物でストレスの発散が出来た事を書いた。上を見ればきりがないけれど、世間には、私のささやかなブログを読んで、気の毒に可哀そうにと思う人が多いだろう。

多くいればいる程、私をダシに優越感を持つ人もいるだろう。多いほど世の中平和だってこと。

私は平均より下の年金生活者ですよ。それでもたまに句を詠んで人生をエンジョイをしている。

そんなモートを胸に今年も宜しく。 (-_-メ)

 

        

コメント (2)
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